立ちくらみや慢性的な倦怠感など、現代人を悩ませる貧血と四毒の深い関係に気づいている方はまだ多くありません。もしあなたが、鉄分を補給しても改善しない不調に悩んでいるのなら、それは食生活だけでなく日々の入浴習慣に解決の糸口があるかもしれません。
本来、入浴は体を洗うだけの清潔行為ではないのです。日本人は古くから、入浴で水圧をかけ貧血と四毒の害を流す医学的習慣を大切にしてきました。湯船に浸かると、水圧の効果で足に溜まった老廃物を排泄するだけでなく、浮力によるリラックス効果が造血を助けるという素晴らしい恩恵が得られます。
一方で、日々の食事についても見直しが欠かせません。砂糖や果物など甘い物の摂りすぎに注意し、植物性の油が血液の質を下げている可能性を考慮する必要があります。安保徹先生と吉野先生が説く病気の四過ぎの状態から脱却し、貧血を予防するために動物性脂質を摂ることも重要です。
ここでは、四毒五悪による血液の汚れをデトックスし、八綱弁証で自分の体質を知り入浴法を変える具体的な方法を解説します。免疫力を高める43度以上の正しい入浴法についても触れますが、適切な入浴の温度と時間は人によって違うため、自分に合った調整が大切です。四毒を避け入浴で貧血を改善する日本人の健康法を学び、巡りの良い体を取り戻しましょう。
この記事のポイント
- 入浴は体を洗うだけでなく血液の質を高めて貧血を改善する生活医学であること
- 小麦や甘い物などの四毒が血液を汚し貧血を招く根本的な原因になること
- お湯に浸かる水圧と浮力の効果が体内デトックスと造血機能を促進すること
- 自分の体質に合わせて入浴の温度や時間を調整する正しい養生法の大切さ
四毒を避け入浴で貧血を改善する日本人の健康法

入浴は体を洗うだけの清潔行為ではない
多くの日本人は、お風呂に入る目的を体の汚れを落とすことだと捉えています。しかし、本来は体を清めるだけの場所ではなく、日本人の健康を支えてきた生活医学としての役割がありました。食器洗い洗浄機のように外側をきれいにするだけでは、入浴の真の価値を引き出せているとは言えません。日本人は古くから、厳しい労働による肉体疲労や冷えやすい体質を補うために、お湯に浸かる習慣を大切にしてきました。
具体例を挙げると、湯船に浸かることで得られる温熱効果や水圧は、シャワーだけでは決して得られない恩恵をもたらします。水圧が全身にかかることで、日中に足の末端へ溜まった老廃物が心臓へと押し戻され、血液の循環が劇的にスムーズになります。これは体内のゴミを洗い流すようなデトックス作業に他なりません。加えて、浮力が働くことで重力から解放された脳や筋肉が深くリラックスし、自律神経のバランスが整います。
ただし、ただ熱いお湯に短時間浸かれば良いというわけではありません。自分の体質を無視して無理をすれば、逆に心臓への負担を強めてしまうデメリットも存在します。大切なのは、入浴を自分の心身をメンテナンスするための「治療」の時間として捉え直すことです。このように考えると、毎日の入浴習慣こそが、病気を未然に防ぐための最も身近な養生法であると理解できるはずです。
現代人を悩ませる貧血と四毒の深い関係
慢性的な立ちくらみや倦怠感に悩む現代人の多くは、血が足りない貧血の状態にあります。この問題には食生活が密接に関係しており、吉野敏明先生が提唱する四毒の摂取が血液の状態を悪化させているのです。四毒とは小麦、植物性の油、牛乳乳製品、そして甘い物を指します。これらを中心とした食事を続けていると、体に必要な栄養素が吸収されにくくなり、質の良い血液を作ることが難しくなります。
もしかしたら、あなたは鉄分のサプリメントを飲んでいるのに一向に数値が改善しないと悩んでいるかもしれません。その理由は、四毒の過剰摂取によって腸内環境が乱れ、鉄分を運ぶために必要な代謝機能が低下していることにあります。例えば、小麦に含まれるグルテンや甘い物の摂りすぎは、体内の炎症を引き起こし、血液の質を低下させる要因となります。いくら外から補給しても、土台となる体が汚れていては貧血の根本解決には至りません。
一方で、食事の改善と並行して正しい入浴を行うことで、血液の質を高める助けとなります。お湯に浸かることで脾臓に蓄えられた血液が全身へと放出され、一時的にヘモグロビン濃度が高まる現象が知られているからです。つまり、口にするものを厳選する「四毒の排除」と、巡りを良くする「入浴」は、貧血対策の両輪と言えます。これらを理解した上で、自身の生活を見直すことが、健やかな体への第一歩となります。
砂糖や果物など甘い物の摂りすぎに注意
貧血や冷え性を克服したいと考えるのであれば、まず甘い物に対する認識を改める必要があります。ここで言う甘い物とは、単なる白砂糖だけを指すのではありません。はちみつや糖度の高いフルーツ、さらにはカボチャやサツマイモといった高糖質の野菜も含まれます。これらを日常的に摂取しすぎると、体温の低下を招き、結果として血流が滞る原因になります。
実際、1日にチョコレートを大量に食べ続けている女性が、深刻なパニック障害や冷え性に苦しんでいるケースをよく目にします。甘い物を食べると一時的に幸福感を得られますが、その後は血糖値が乱高下し、体力を消耗させてしまうのです。八綱弁証の考え方を用いれば、甘い物の摂りすぎは体内の熱を奪い、「寒症」や「虚証」の状態を加速させます。すると、体温が上がらなくなり、どれだけ厚着をしても根本的な冷えは解消されません。
このような理由から、甘い物を控えることは血液をきれいに保つために不可欠な選択です。もしどうしても甘味が欲しい場合は、その質と量に細心の注意を払わなければなりません。古くから、日本人は自然の恵みを適度に享受してきましたが、現代の過剰な糖質摂取は明らかに異常な状態です。まずは自分の身の回りにある糖分を把握し、それらを段階的に減らしていく勇気を持ってください。
植物性の油が血液の質を下げている可能性
健康に良いと信じられている植物性の油が、実は血液の質を下げている大きな要因かもしれません。多くの家庭で使用されているサラダ油だけでなく、オリーブオイルや亜麻仁油、ココナッツオイルといった精製された油すべてを控えるのが吉野先生の理論の基本です。植物油は酸化しやすく、体内で炎症を引き起こす一因となるため、血液をドロドロにしてしまうリスクを孕んでいます。
例えば、揚げ物や加工食品を好んで食べる生活を続けていると、細胞膜の材料となる油の質が悪くなります。赤血球の柔軟性が失われれば、細い毛細血管の隅々まで酸素を運ぶことができなくなり、貧血と同じような症状が現れることもあります。これは安保徹先生が説く病気の三過ぎに、吉野先生の四毒五悪の視点を加えた「病気の四過ぎ」の状態を招く行為に他なりません。血流が悪くなれば、入浴による温熱効果も十分に発揮されなくなります。
そこで、まずは調理に使う油を極力減らす工夫から始めてみてはいかがでしょうか。蒸す、茹でるといった油を使わない調理法は、血液を汚さないための優れた知恵です。逆に言えば、質の悪い油を断つだけで、体が軽くなり、顔色が良くなるのを実感できる人は少なくありません。これらの理由から、植物性油の過剰な摂取は、私たちの健康を損なう見えない敵であると認識しておくべきです。
貧血を予防するために動物性脂質を摂る
貧血の予防と聞くと、レバーなどの鉄分を連想しがちですが、実は質の良い動物性脂質を摂ることが重要です。かつての日本人は貝類をよく食べており、そこから血液を作るために必要なミネラルや良質な脂質を摂取していました。現代において貧血に悩む人が増えた背景には、動物性の油を「悪」と決めつけ、過剰に避けてきた健康ブームの弊害があると考えられます。
具体的には、お肉の脂身や魚の油は、血液の材料となる重要なエネルギー源となります。特に赤身の肉だけでなく、適度な脂身を含む部位を食べることで、細胞膜を構成する飽和脂肪酸を補給することができます。これにより、壊れにくい丈夫な赤血球が作られ、酸素運搬能力の向上が期待できるのです。動物性の栄養素は植物性のものよりも吸収効率が良く、効率的に貧血を改善するための助けとなります。
ただし、これを過剰に食べ過ぎたり、四毒と組み合わせて摂取したりしては意味がありません。前述の通り、四毒を控えた上で、必要な分だけの動物性食品を正しく選ぶことが大切です。また、入浴によって心拍数を上げ、血圧を適度にコントロールすることで、食べた栄養が体の末端まで届きやすくなります。このように食と習慣をバランス良く整えることで、薬に頼らない力強い体を構築することが可能になるのです。
入浴で水圧をかけ貧血と四毒の害を流す医学的習慣
水圧の効果で足に溜まった老廃物を排泄する
お風呂に浸かる際、私たちの体には想像以上の圧力がかかっています。この物理的な力を水圧と呼びますが、特に下半身に溜まりやすい老廃物を流すために極めて重要な役割を果たします。人間は立って生活している時間が長いため、重力の影響で足元には血液やリンパ液が滞り、夕方になると足がパンパンにむくんでしまうケースが少なくありません。これをお風呂の湯船にしっかりと浸かることで、外側から優しく、かつ力強く圧迫して押し戻すことができます。
具体的には、顎のあたりまで深く入浴すると、ウエスト周りが数センチメートル細くなるほどの圧力がかかります。すると、ふくらはぎの静脈やリンパ管に溜まっていた乳酸などの疲労物質が心臓へと戻され、血流が劇的に促進されます。リンパ管には心臓のようなポンプ機能がないため、自律神経や周囲の筋肉の動き、そしてこのような外的な水圧の力を借りることでしか循環をスムーズに保てません。血流が速くなれば、鎖骨の下にある静脈へとリンパ液が引き込まれ、全身の掃除が始まります。
このようにして回収された老廃物は、最終的に腎臓へと運ばれて尿として排泄されます。入浴中におしっこをしたくなる現象は、単に体が温まったからではなく、水圧によって体内の水分とゴミが適切に処理され始めた証拠と言えるでしょう。ただし、心臓や肺に持病がある方にとっては、この強い水圧が負担になるデメリットも考えられます。ご自身の体調を見極めながら、まずは無理のない範囲でしっかりと湯船に浸かる時間を確保することが、翌日の足の軽さへと直結します。
浮力によるリラックス効果が造血を助ける
お風呂に入ることで得られるもう一つの大きな恩恵が浮力です。お湯の中に体を入れると、体重は約十分の一程度にまで軽くなると言われています。この浮力が働くことで、普段は重力に抗って体を支えている筋肉や関節が解放され、脳に送られる緊張の信号が劇的に減少します。本来、人間がリラックスした状態にあるときは副交感神経が優位になりますが、この神経バランスこそが血液を作る機能と密接に関わっています。
実際、宇宙飛行士が無重力空間に滞在すると、血液内の赤血球や白血球が増加するというデータが存在します。これと同様のことが、お風呂のプカプカと浮いた状態でも期待できるのです。特にお母さんの羊水の中にいた頃の記憶が細胞に刻まれているためか、水に浮くという行為は私たちの生命維持機能を活性化させ、造血を促すスイッチを入れます。貧血に悩む若い女性がどれほど鉄分を摂取しても改善しない場合、ストレスによる血管の収縮や、重力による体への負担が造血の邪魔をしているのかもしれません。
そこで、首までしっかり浸かり、手足の力を抜いて浮かぶような感覚を味わってみてください。こうした時間は単なる休息ではなく、体内で新しい血液を生み出すための大切な準備期間となります。もちろん、長時間の入浴でのぼせてしまうリスクには注意が必要ですが、短時間のシャワーでは決して得られない造血サポート機能が浮力には備わっています。このように考えると、入浴は不足した血液を自らの力で補うための、最も身近で力強いセルフケアの一つであると考えられます。

四毒五悪による血液の汚れをデトックス
私たちが日々口にする食事の中には、想像以上に血液を汚す原因が潜んでいます。吉野先生が警告する四毒、すなわち小麦・植物性の油・牛乳乳製品・甘い物に加え、添加物や農薬といった五悪は、現代人の体内環境を著しく悪化させています。これらが体内に蓄積されると、血液の質が低下し、巡りが悪くなるだけでなく、様々な不調の引き金となります。いくら入浴を頑張っても、入り口である食事で毒素を入れ続けていては、蛇口を開けたまま掃除をしているようなものです。
例えば、人工甘味料や化学肥料を使った食品を摂りすぎると、肝臓や腎臓での解毒が追いつかなくなり、汚れた血液が全身を巡ることになります。すると、肌荒れや慢性的な疲労感、さらには重大な病気へと繋がる恐れがあります。そこで重要になるのが、入浴によるデトックスの促進です。お湯に浸かって体温を上げ、心拍数を高めることで、血管の隅々に滞っていた化学物質や酸化した脂質を動かし、汗や尿と共に体外へ排出する流れを作ります。
しかし、最も大切なのはやはり「入れない」ことです。四毒五悪を極力排除した上で入浴を行うことで、初めて本来のデトックス機能が最大限に発揮されます。これは古いゴミを捨ててから新しい家具を入れるのと同じ理屈であり、まずは体内をきれいに保つ意識が欠かせません。もしあなたが毎日疲れが取れないと感じているのなら、食事の内容を振り返ると同時に、その汚れをその日のうちに洗い流すための入浴習慣を取り入れてみてください。巡りの良い体を手に入れることは、魂を健やかに保つことにも繋がるはずです。
安保徹先生と吉野先生が説く病気の四過ぎ
病気が発生するメカニズムを理解する上で、安保徹先生が提唱した「三過ぎ」という考え方があります。これは働きすぎ、心の悩みすぎ、そして薬の飲みすぎが、自律神経を乱して病気を引き起こすという理論です。これに吉野敏明先生の知見を加え、食生活における「摂りすぎ(四毒五悪)」を合わせたものが、筆者の定義する「病気の四過ぎ」です。現代社会において、この四つの要素が絡み合うことで、多くの日本人が本来の健康を損なっています。
もしかしたら、あなたは真面目に働き、家族のために悩み、体調が悪ければすぐに薬に頼る生活を送っているかもしれません。これに加え、コンビニ食や甘い物といった四毒を過剰に摂取していれば、体は限界を超えてしまいます。働きすぎれば交感神経が過緊張となり、そこに砂糖や油の害が加わることで、血流障害と免疫低下が同時に進行します。このような状態でどれだけ高価なサプリメントを飲んでも、根本的な解決には至らないどころか、さらに薬を増やすという悪循環に陥りかねません。
それでは、どうすればこの四過ぎから脱却できるのでしょうか。まずは自分が無理をしすぎていないか、余計なものを食べすぎていないかを客観的に見つめ直すことから始まります。入浴は、こうした過緊張状態を強制的にリセットし、副交感神経へスイッチを切り替えるための有効な手段となります。今の生活の中で何か一つでも「過ぎる」ものを減らし、ゆったりと湯船に浸かる時間を作る。その小さな積み重ねが、安保先生や吉野先生が説くような、本来の自己治癒力を取り戻すための鍵となるのです。
八綱弁証で自分の体質を知り入浴法を変える
東洋医学には「八綱弁証」という、体の状態を八つの指標で判断する知恵があります。具体的には、体力がある「実」か、無い「虚」か。体温が高い「熱」か、低い「寒」か。さらに病気が体の表面にある「表」か、奥深くにある「裏」か、そして陰陽のバランスを診ます。この診断基準を知ることで、自分に最適な入浴法を見つけることができます。一律に「長風呂が良い」と思い込むのではなく、今の自分のエネルギー量に合わせた入り方をすることが大切です。
例えば、体力がなく疲れやすい「虚症」で、かつ体が冷えている「寒症」の人が、いきなり熱すぎるお湯に長時間浸かると、体力を消耗しすぎて逆効果になる恐れがあります。こうしたタイプの方は、まずはぬるめのお湯でじっくりと芯まで温めることが推奨されます。一方で、体力に自信がある「実症」の方や、体に熱がこもっている「熱症」の方は、少し熱めのお湯で汗をしっかり出すことで、滞ったエネルギーを循環させることができます。
このように言うと、難しく感じるかもしれませんが、自分の感覚に耳を澄ませることが基本です。もしお風呂上がりにぐったりとしてしまうのであれば、それは今のあなたにとって負担が大きすぎるというサインかもしれません。現在の私は、その日の疲れ具合や顔色を見て、入浴の温度や時間を微調整するようにしています。自分の体質を正しく理解し、それに寄り添った入浴法を実践することで、体への負担を最小限に抑えつつ、最大限の効果を引き出すことが可能になります。

免疫力を高める43度以上の正しい入浴法
体を根本から修復し、免疫力を劇的に高めたい場合には、43度以上の熱めのお湯に浸かる方法があります。これには「ヒートショックプロテイン」という、傷ついたタンパク質を修復する特殊な物質を体内で生成させる狙いがあります。体温が一時的に上がることで白血球の働きをサポートし、病気に対する抵抗力を高める働きが期待できるため、健康維持や体質改善の観点からも注目されています。
ただし、この方法は万人に今すぐ推奨できるものではなく、実践には細心の注意が必要です。普段からぬるいお湯に慣れている人が、いきなり43度以上の浴槽に飛び込めば、心臓に大きな負担をかけたり、血圧が急上昇したりするデメリットがあります。まずは数ヶ月単位で時間をかけて、少しずつ温度を上げていく訓練が欠かせません。また、入浴前後の水分補給を徹底し、脱水症状を防ぐことも鉄則です。無理をして火傷のような状態になっては本末転倒でしょう。
ここから重要になるのは、熱いお風呂に入った後はしっかりと休息を取ることです。無理に心拍数を上げすぎるのではなく、体が温まったと感じたら無理をせず上がる勇気も必要です。実際、正しくこの入浴法を続けている人は、風邪を引きにくくなったり、傷の治りが早くなったりといった変化を実感することが多いものです。四毒を避け、内側から体を整えた上で、こうした外的な刺激を適切に加えることが、最強の免疫システムを構築するための近道となります。
適切な入浴の温度と時間は人によって違う
巷では「40度で20分がベスト」といった情報が溢れていますが、実際には適切な入浴の温度と時間は人によって千差万別です。年齢や性別はもちろん、その日の体調、筋肉量、そして前述した八綱弁証による体質の違いによって、正解は常に変化します。誰かにとっての快眠法が、あなたにとっての不眠の原因になることさえあるのです。画一的な基準に自分の体を合わせるのではなく、体が発する繊細なメッセージを読み取る力が必要になります。
例えば、筋肉量が多い男性と、貧血気味で皮下脂肪が少ない女性では、お湯から受ける熱の伝わり方が全く異なります。冷えが深刻な人の場合、表面だけが熱くなって芯が冷えたままになることもあれば、逆に痩せ型の人が熱すぎるお湯に浸かると、すぐにのぼせてしまうこともあります。また、精神的に高ぶっているときはぬるめのお湯でリラックスを優先し、朝の活力が必要なときは熱めのシャワーで交感神経を刺激するなど、目的によっても使い分けるべきです。
いずれにしても、入浴後の自分の体の反応をよく観察してみてください。湯冷めが早いのであれば温まり方が足りないのかもしれませんし、いつまでも汗が引かずに動悸がするのであれば入りすぎです。何分入ったかという数字に固執するのではなく、「疲れが取れた」「体が軽くなった」と感じる瞬間を大切にしましょう。自分専用の最適なレシピを見つけることができれば、毎日の入浴はあなたを支える最高の処方箋へと変わります。
入浴習慣と四毒の排除で貧血を根本から改善する方法
- 入浴は単なる洗浄行為ではなく健康を支える生活医学である
- 湯船に浸かることで水圧によるデトックス効果が得られる
- 浮力の働きが自律神経を整えて造血機能をサポートする
- 現代人の貧血には小麦や甘い物などの四毒が深く関与している
- 四毒の過剰摂取は腸内環境を荒らし栄養の吸収を阻害する
- 甘い物は体内の熱を奪い寒症や虚証を悪化させる要因となる
- 精製された植物油は血液の質を下げ炎症を引き起こすリスクがある
- 貧血予防には良質な動物性脂質をエネルギー源として摂取すべきである
- お湯の水圧は足元に溜まった老廃物を心臓へ押し戻す助けとなる
- 四毒五悪を排除することが体内環境を浄化する大前提である
- 安保先生と吉野先生の理論を合わせた病気の四過ぎに注意を払う
- 八綱弁証を用いて自分の体質に合った入浴温度を見極める
- 免疫力向上には段階を経て43度以上の入浴を取り入れるのが有効である
- 入浴の適切な時間や温度は個人の筋肉量や体調によって異なる
- 食事の改善と正しい入浴法を両立させることが健やかな体への近道である
※ここでの『四毒』とは、吉野敏明先生の提唱する健康理論に基づく定義です
参考YouTube 吉野敏明チャンネル
>>あなたの貧血、入浴が原因かもしれません 正しい入浴方法とは?
>>風呂は食器洗い洗浄機ではない! 入浴を“体を洗う”と勘違いしている人があまりにも多い 毎日の入浴が貧血を予防している 入浴は清潔行為ではなく、日本人の健康を支えてきた生活医学
あわせて読みたい
>>中山美穂さんの死因はヒートショックか?冬の入浴事故を防ぐ対策
