豊田真由子氏が参政党で変わった?そのように感じ、この記事にたどり着いた方も多いのではないでしょうか。
2017年の「このハゲ~」騒動で政治の世界から遠ざかっていた豊田氏が、この度、参政党の政調会長補佐に就任したというニュースは、多くの人々を驚かせました。
この人事を巡り、人気YouTuberの香椎なつ氏は「参政党、何をやってんだよ」と厳しく批判し、政治系YouTubeのコメント欄では賛否両論が巻き起こっています。
今回の記事では、この騒動の裏側に迫り、長谷川豊氏のX投稿で明らかになった事実や、「秘書に嵌められた?」という見方についても詳しく解説します。
過去に週刊新潮で報じられた失言の数々にも触れながら、豊田氏が参政党に加入することで何が変わったのか、今後の展望について考察していきます。
なぜ神谷代表が豊田氏を起用したのか、そしてワクチンやWHO「パンデミック条約」に関して、参政党と真逆の立場である彼女が、党にとってプラスになるのか。
無所属で出馬した埼玉4区での落選という過去も踏まえ、多角的に分析していきます。
この記事のポイント
- 豊田真由子氏が参政党に加入した背景と、神谷代表が彼女を起用した理由
- 「秘書に嵌められた」とされる騒動の裏側と、長谷川豊氏のX投稿で明らかになった事実
- 参政党が掲げる政策と、豊田氏の専門家としての立場に存在する「ズレ」
- この人事が参政党の今後の方向性やイメージにどのような影響を与える可能性があるのか
豊田真由子氏が参政党で変わった?起用の裏側を解説
豊田真由子氏の参政党政調会長補佐就任
2024年9月8日、参政党の神谷宗幣代表は記者会見を開き、元衆議院議員の豊田真由子氏が党の政調会長補佐に就任したことを発表しました。
この人事は、2017年の「このハゲ~」騒動を知る多くの国民にとって、意外なニュースとして受け止められたのではないでしょうか。
神谷代表は、豊田氏が東京大学法学部を卒業し、厚生労働省の官僚として長年勤務した経験、そして衆議院議員を2期務めた実績を高く評価し、党の政策立案能力を強化するために、どうしても彼女の力が必要だと説明しています。
豊田氏本人も、会見で八年前に犯した自身の大きな失敗を深く反省し、人生を壊してゼロから生きてきたと正直な気持ちを語りました。
そして、参政党という新たな舞台を通じて「日本の国のために少しでも役に立つことができるのであれば頑張りたい」と、決意を新たにしています。
かつては自民党に所属し、自らの言葉で「国のため地元のために働きたい」という真摯な思いを語っていた豊田氏が、この度、参政党という新たな政治団体で再起を図る決断をしたのです。
香椎なつ氏「参政党、何をやってんだよ」
豊田真由子氏の参政党入りに対し、人気YouTuberの香椎なつ氏は「参政党、何をやってんだよ」と厳しく批判しました。
この発言は、豊田氏の政治家としての資質というより、参政党が直面している重要な局面における戦略的な選択への疑問を投げかけるものでした。
参政党はこれまで、一部で「反ワク政党」といったイメージが指摘されるなど、世間一般からは少し変わった党だと思われている部分がありました。
そのため、今こそそうしたマイナスイメージを払拭し、次の選挙に繋げていくことが最も重要な課題であると、香椎氏は主張しています。
この状況で、世間から見てマイナスイメージが強い豊田氏をあえて起用したことが、理解できないという見方です。
彼女は、秘書には当たり外れがあり、政治の世界には複雑な人間関係があることを理解しつつも、たとえ裏事情があったとしても、暴言や暴力といった行為が社会で肯定されることはないと言っています。
だからこそ、豊田氏がどんなに優秀な人材であったとしても、「半年や一年、ごめんけど待ってくれ」と伝えて、タイミングを見計らうべきだったと、今回の人事を戦略的な失敗だと断じていました。
YouTube 香椎なつ【あなたも騙されてる…!?】似非保守で最も危険な「有名政治系Youtuber」の正体を暴露します
政治系YouTubeコメント欄での賛否
豊田真由子氏の参政党加入を巡っては、香椎なつ【政治のガチ攻略ch】YouTubeチャンネルのコメント欄で賛否両論が巻き起こりました。
まず、この人事を肯定的に捉えるコメントです。
長谷川豊氏のX投稿などで、「秘書は元週刊誌の記者でスパイだった」という情報が広まったことで、豊田氏に対する見方が変わったという声が多く見られました。
彼女は「はめられた被害者」であり、優秀な人材だからこそ、再び政治の世界で活躍してほしいという期待が寄せられています。
また、党運営や政策立案を優先した人選であり、人気取りを目的としたものではないからこそ「参政党らしい」と評価する意見もありました。
一方で、否定的なコメントも根強く存在します。豊田氏の過去の行動が「大和撫子にはありえない」といった批判や、パワハラを容認しているように見える党の姿勢に疑問を呈する声も聞かれました。
さらに、豊田氏が厚労省官僚としてパンデミック条約に賛成する立場であったことと、参政党が「パンデミック条約反対」を掲げていることの矛盾を指摘し、今後の党の方針に懸念を表明するコメントも多数ありました。
秘書に嵌められた?騒動の真実に迫る
2017年に世間を賑わせた豊田真由子氏の秘書への暴言騒動。
音声データとともに報じられた「このハゲ~」という言葉は、多くの人の記憶に刻まれています。
しかし、この騒動には裏があったとする見方が存在します。
前述の通り、当時録音をしていた秘書は、実は週刊誌の元記者であったと報じられていました。
豊田氏本人も、雇われてわずか二週間で事務所や地元での活動を混乱させるような行動を立て続けに起こされたと語っています。
具体的には、会合の時間や場所を故意に間違えたり、高速道路を逆走するといった、命の危険すら感じるようなトラブルがあったそうです。
こうした行為に対し、日頃の信頼関係を築き上げてきた地元支持者の間で不信感が広まり、豊田氏が初めて怒りを覚える事態になったとされています。
つまり、長年にわたる真摯な活動で築いた信頼を、わずかな期間で壊されかねない状況に置かれ、感情が爆発してしまったのではないかという見方です。
これらの出来事は、単なるパワハラ問題として片付けられるものではないのかもしれません。
長谷川豊氏のX投稿で明らかになった事実
騒動の裏側は、長谷川豊氏のX(旧Twitter)への投稿によってさらに具体的に明らかになりました。
長谷川氏は、録音した秘書は「スパイで潜り込んでいた元記者」であったと断定しています。
そして、さらに衝撃的なのは、その秘書の仲間が送ったとされるメッセージの内容です。
そこには「豊田真由子の息の根を止める」「そのために今、いい子の振りをしている」「最後に誰も見ていない所で、刺してやる」といった言葉が書かれていたとされています。
これは、単なる仕事上のトラブルではなく、豊田氏を政治の世界から追放するための周到な計画があったことを示唆しています。
また、出版社がこの音声テープを他のメディアに貸し出し、利益を上げていたという報道もありました。
これらの事実が、騒動が単なる人間関係の問題ではなく、政治的な意図を持った工作であったという見方を強めているのです。
このため、一部ではこの事件は「特定の勢力にとって都合が悪い政治家を潰すために、外部から忍び込ませる良い例」として語られることさえあります。
秘書じゃないですよ
— 長谷川 豊 (@y___hasegawa) September 9, 2025
スパイで潜り込んでだ週刊誌記者です
わざわざ身の危険を感じるような行為を繰り返して、ずっと録音を続けていたんです
この人、優秀な人です
会ったことありますが、素敵な人ですよー https://t.co/RiFIisCUKa
過去に報じられた失言の数々
豊田真由子氏の騒動で世間に広く知られることになったのは、「このハゲ~」という言葉だけではありませんでした。
過去に報じられた言葉の中には「ちーがーうーだろー!」「バカかお前は! 死ね! 生きている価値ないだろう」「お前の娘が交通事故で轢き殺されて死んでさあ、轢くつもりはなかったんですって言われたら腹立たない?」など、非常に攻撃的で衝撃的なものが含まれています。
たとえ、秘書が「スパイ」であり、意図的にトラブルを起こしていたという背景があったとしても、これらの言葉が社会的に許容されるものではないと考える人も多く存在します。
これは、いくら正当な理由があったとしても、暴力や暴言といった行為が肯定される世の中ではないという考え方です。
そのため、豊田氏の人間性そのものに疑問を抱く声は根強く、今回の参政党入りに対しても、その過去を理由に反対する意見が見受けられます。
しかし、一方で、これらの言葉は命の危険を感じるほどのストレスや、積年の信頼を裏切られたことへの感情の爆発の結果ではないかという見方も存在します。
日本保守党・百田尚樹氏「このハゲ、発言だけは許せない」参政の豊田真由子氏起用に笑顔https://t.co/cikGWXImrO
— 産経ニュース (@Sankei_news) September 10, 2025
「このハゲ」。これだけは私としては個人的には許せない」と笑いながら述べた。
百田氏は「それ以外はよく知らない」と語り、論評しなかった。
豊田真由子氏の参政党加入で何が変わった?今後の展望
無所属で出馬した埼玉4区での落選
2017年の週刊誌報道後、豊田真由子氏は自民党を離党せざるを得ない状況に追い込まれました。
そして、同年10月に行われた衆議院選挙では、無所属で埼玉4区から出馬することになります。
彼女は選挙期間中、自らを「みそぎの白」と表現し、全身真っ白な服装で活動を続けていました。
これは、騒動で失ったイメージを払拭し、ゼロからやり直したいという強い決意の表れだったのかもしれません。
しかし、選挙の結果は落選でした。
敗北が確定した際、彼女は事務所に姿を現し、深々と頭を下げて「私の力不足。支えてくださった皆様に申し訳ない」と語りました。
時折、言葉を詰まらせ涙を流しながら「地元と国のため役に立ちたいという強い思いで、もう一度やらせて頂きたかった」と悔しさをにじませました。
この結果は、有権者が過去の騒動を重く受け止めたこと、そして厳しい選挙戦の中で、無所属として戦うことの困難さを物語っていると言えるでしょう。
が落選171022-1024x572.jpg)

参政党の神谷代表が豊田氏を起用した理由
参政党の神谷宗幣代表は、豊田真由子氏を党の政調会長補佐として起用した理由を、明確に説明しています。
それは、豊田氏が持つ「官僚経験」と「議員経験」を高く評価したためです。
参政党は、これから政策を本格的に練り上げていく段階にあり、そのために優秀な人材を求めていました。
東京大学を卒業し、厚生労働省の官僚として長年政策立案に携わった豊田氏は、まさに参政党が探し求めていた人物でした。
また、神谷代表は「一回トラブルがあったからといって、政治生命が終わるのはよくない」と述べ、過去の失敗だけで一人の人間を評価すべきではないという考えを示しました。
今回の起用は、世間のイメージに左右されることなく、その人の持つスキルや能力を純粋に評価した、参政党らしい人選だと言えるでしょう。
この判断には、批判を恐れずに党の理念に基づいて行動するという、神谷代表の強い意志が感じられます。

ワクチンに関して、参政党と真逆の立場か
豊田真由子氏の参政党入りに関して、一部の支持者から懸念の声が上がったのが、新型コロナウイルスワクチンや感染症対策に関する両者のスタンスの「ズレ」です。
参政党は、過去に党員が「ワクチンは殺人兵器」と主張するなど、いわゆる「反ワクチン政党」として注目を集めた側面があります。
一方で、豊田氏はハーバード大学院で公衆衛生学を修め、厚労省官僚として新型インフルエンザパンデミックに対処した経験を持つ、感染症対策の専門家です。
彼女はコロナ禍において、科学的根拠に基づいた見解を述べており、ワクチンを否定する立場を取ったことはありません。
さらに、国際条約である「パンデミック条約」についても、豊田氏が賛成を表明しているのに対し、参政党は反対を掲げています。
このため、一部では「党の方針に支持者が振り回されるのでは」といった懸念の声が上がっています。
参政党としては、豊田氏を迎え入れることで、一部で指摘されていた「反科学」的なイメージを払拭し、より多くの国民に受け入れられる党を目指しているのかもしれません。
WHO「パンデミック条約」への賛成表明
今回の豊田真由子氏の入党で、多くの国民が注目している点の一つに、WHOが主導する「パンデミック条約」に対する彼女の立場があります。
豊田氏は、以前出演したテレビ番組で、この条約への賛成を明確に表明していました。
その背景には、彼女が長年厚生労働省で公衆衛生に携わり、ジュネーブのWHOで外交官として新型インフルエンザパンデミックに対処したという、専門家としての経験があります。
一方、参政党は、今年7月の参議院選挙の公約としてこの条約への反対を掲げています。
このように、両者の間には、感染症対策に関する政策において、根本的な「ズレ」が存在しているのです。
このことが、政府のコロナワクチン政策に疑問を持ち、参政党を支持してきた一部の層に、大きな戸惑いを与えていることは間違いありません。
もしかしたら、この起用は参政党が「反科学的」というイメージを払拭し、よりデータやエビデンスに基づいた政策立案を目指していることの表れなのかもしれません。
豊田氏の入党は党のプラスになるのか
豊田氏の入党が参政党にとってプラスになるかどうかは、様々な見方が存在します。
まず、彼女の持つ官僚や国会議員としての豊富な経験は、党の政策立案能力を大幅に向上させることでしょう。
参政党の神谷代表もこの点を最も評価し、彼女を迎え入れたと説明しています。また、一部で「嵌められた被害者」という見方が広まっていることも、彼女のイメージ回復に繋がり、結果的に参政党への関心を高めるかもしれません。
しかし、一方で、マイナスになる可能性も否定できません。
いまだに「このハゲ~」騒動のイメージが強く、豊田氏に対してネガティブな印象を持つ国民も多くいます。
今回の人事が、参政党がこれまで大切にしてきた、熱心な支持層の離反を招くことにもなりかねません。
特に、パンデミック条約やワクチンに関する考え方の違いは、今後の党運営において、大きな課題となるかもしれません。
参政党の今後の方向性は?
今回の豊田真由子氏の起用は、参政党が今後の方向性を大きく転換させる、一つのサインであると捉えることもできます。
これまでの参政党は、SNSでの発信や草の根運動を通じて、既存の政治に不満を持つ人々の声を集めてきました。
そのため、良くも悪くも、専門家や官僚とは異なる視点を持つ、新しいタイプの政党というイメージが強かったのです。
しかし、豊田氏のような、豊富な実務経験を持つ人材を迎え入れたことで、今後は「具体的な政策」を重視する政党へと変わっていくのかもしれません。
神谷代表が「日本を良くするために政策実現をしていこうという人の力を集めたい」と述べたように、世間のイメージよりも実利を優先するという判断をしたのでしょう。
ただ、この路線変更が、これまで党を支えてきた熱心な支持層にどう受け入れられるか、懸念も残ります。
党のアイデンティティを保ちつつ、新しい力を取り入れるという、難しい舵取りが求められることになります。
豊田真由子氏と参政党の関係性は変わったのか?
- 豊田真由子氏が参政党の政調会長補佐に就任した
- 神谷代表は豊田氏の官僚・議員経験を高く評価している
- 豊田氏本人は過去の失敗を反省し、日本のために再起したいと語っている
- 人気YouTuber香椎なつ氏は、参政党の人事を戦略的失敗だと批判した
- 豊田氏を擁護する声は「秘書は元記者でスパイだった」という情報に基づいている
- 長谷川豊氏のX投稿で秘書が豊田氏の「息の根を止める」と企てていたことが明らかになった
- 過去の暴言の数々は、いまだに豊田氏への批判の根拠となっている
- 暴言や暴力が肯定されるわけではないという意見も根強い
- 2017年衆院選で豊田氏は無所属で出馬し落選した
- 神谷代表は「失敗があっても、日本を良くしたい人の力を集めたい」と起用の理由を説明
- 豊田氏はパンデミック条約に賛成、参政党は反対で立場が異なる
- この起用は、参政党が「反科学的」イメージを払拭する狙いがあるという見方もある
- 党の政策立案能力が向上する一方で、支持層の離反を招く懸念もある
- 参政党は今後、具体的な政策を重視する方向に転換する可能性がある
- 世間のイメージよりも実利を優先するという神谷代表の判断
あわせて読みたい
>>参政党が動く?宮城県知事選挙で村井県政に挑む
>>宮城県知事選2025の村井氏、争点とポイントを徹底解説