高須幹弥医師が斬る!四毒抜きの真実と健康法

高須幹弥 四毒抜き

高須幹弥先生が四毒についてどのように考えているのかということに関心をお持ちのあなたへ。
世間で話題の「四毒」について、美容外科医である高須幹弥医師がどのような見解を示しているのか、深く知りたいと考えているのではないでしょうか。
この「四毒」とは、具体的に小麦植物性の油牛乳・乳製品、そして甘い物を指す言葉で、歯科医師の吉野敏明先生が提唱し、その著書『四毒抜きのすすめ』はアマゾンで1位を獲得するなど、大きな反響を呼んでいます。

高須幹弥医師は、2025年6月12日に自身のYouTubeチャンネルでこの「四毒」に関する「私の意見」を公開し、多くの注目を集めました。
その中で高須医師は、一般のメディア、特にテレビでは言えない食と健康の真実について率直に語っています。
なぜ一般的な情報源では語られないのか、そして、私たちが普段口にするこれらの食品が、私たちの体にどのような影響を与えているのか。

この記事では、吉野敏明先生の「四毒」理論の概要から、高須幹弥医師がそれぞれの「四毒」についてどのように捉え、私たちにどのような食生活を提案しているのかを詳しく解説します。
あなたの食生活を見直すきっかけとして、ぜひ最後までお読みください。

記事のポイント

  • 「四毒」の定義と、吉野敏明氏が提唱する理論の概要
  • 高須幹弥医師が「四毒」に対してどのような見解を持っているか
  • それぞれの「四毒」が体に与える影響と、その対策
  • テレビなどのメディアで「四毒」が語られにくい背景
目次

高須幹弥医師が語る「四毒」とは

「四毒」とは?その定義と注目点

「四毒」という言葉は、近年、健康や食生活に関心のある方々の間で注目を集めています。
これは、特定の4つの食品群、すなわち「砂糖」「小麦」「乳製品」「植物油」を指す言葉です。
これらの食品は「体にとって有害であるため、摂取を避けるべき」と一部で主張されており、実際に「四毒抜きレシピ」といった形で具体的な実践方法も広まっています。
この「四毒抜き」を実践した結果、体調が改善した、アトピーや喘息の症状が和らいだといった声も聞かれることから、その有効性について多くの関心が寄せられています。

この「四毒」という概念が特に話題となっている背景には、歯科医師である吉野敏明先生の積極的な提唱があります。
吉野先生は、自身のYouTubeチャンネルや著作などを通じて「四毒」の危険性や、「四毒抜き」による健康改善の可能性について繰り返し発信されています。
高須幹弥医師の動画でも触れられていますが、戦後の日本の食生活が大きく変化し、学校給食にパンや牛乳が導入されたこと、そして砂糖を多用する食事が広く普及したことが、戦前にはあまり見られなかった病気の増加に繋がっているのではないか、という見方も存在します。
このような歴史的背景と現代の食生活を関連付けて考えることで、「四毒」という概念はさらにその注目度を高めているのです。

多くの人が、何気なく日常的に摂取しているこれらの食品が、実は体に悪影響を及ぼしている可能性があると聞けば、興味を抱くのは当然でしょう。
特に、アトピー性皮膚炎や花粉症、慢性的な体調不良に悩んでいる方々にとっては、もしかしたら現在の食生活が原因ではないかという疑問が湧き、藁にもすがる思いで「四毒抜き」を試してみるケースも少なくありません。
それが実際に改善に繋がったという経験談が多数報告されることで、さらに多くの人々が「四毒」について知り、自分自身の食生活を見直すきっかけとなっているのが現状です。

吉野敏明氏提唱の「四毒」と食習慣

吉野敏明先生は、歯科医師としての専門知識に加え、食と健康に関する深い見識から「四毒」という概念を提唱されています。
吉野理論における「四毒」とは、具体的に「小麦」「植物性の油」「牛乳・乳製品」「甘い物」を指します。
先生は、これらの「四毒」を食生活から排除することが、日本人の健康維持にとって最も重要であると強調されています。
さらに、この「四毒抜き」が達成できた場合に次に推奨される食習慣として「五悪抜き」を挙げています。
五悪とは、食品添加物、農薬、化学肥料、除草剤、遺伝子組み換え食品のことであり、これらも現代社会において健康を害する要因となり得ると警鐘を鳴らしています。

吉野先生は、それぞれの「四毒」が体に及ぼす悪影響について、詳細なメカニズムを説明されています。
例えば、小麦に含まれるグルテンは、癌細胞を攻撃するはずのTNF-αが誤って自身の体を攻撃し、膠原病を引き起こす可能性があると指摘しています。
攻撃される部位は体温や元気の状態など、個人の体質によって異なり、それが異なる病名として現れても根本原因は同じであるという見解を示されています。
これは、表面的な症状に捉われず、根本的な原因にアプローチすることの重要性を示唆しています。

植物性の油については、マーガリンやショートニングに含まれるトランス脂肪酸、パーム油、菜種油などが特に危険であるとされています。
健康に良いと認識されがちなオリーブ油でさえ、ジアシルグリセロールを多く含み乳癌のリスクを高める可能性があると警鐘を鳴らしており、ゴマ油や亜麻仁油も摂取厳禁であると強く主張されています。
この点に関しては、他の医師との間で意見の相違が見られることも、情報の複雑さを示しています。
牛乳・乳製品に関しては、ホエイタンパクがグルテンと同様に悪影響を及ぼす可能性や、アラキドン酸が炎症を促進し、ホルモン感受性の高い組織の細胞分裂を加速させ、癌化に繋がるリスクを指摘されています。
そして、甘いもの、特にブドウ糖は癌細胞の餌となり、虫歯の原因にもなるため、避けるべきであるとされています。
糖度の高いフルーツやはちみつも、この「甘いもの」に分類されるという点で、一般的な認識とは異なる注意を促しています。
このように、吉野先生は具体的な食品とその影響を明確に提示し、現代の食習慣に対する警鐘を鳴らし続けています。

高須幹弥医師が「四毒」を語る

美容外科医として広く知られる高須幹弥医師も、自身のYouTubeチャンネルで「四毒」について深く掘り下げた見解を公開しています。
視聴者からの多くのリクエストに応える形で、高須医師は「四毒」が砂糖、小麦、乳製品、植物油の4つを指すことを説明し、これらを避けることで体調改善やアトピーの症状緩和が見られるという一部の主張にも触れています。
しかし、その上で高須医師は「みんながみんな四毒を抜けば、そういった病気が治るわけではない」と、一律に適用することの危険性に対して注意を促しています。

高須医師は、「四毒という言葉はあってもいいと思う」としつつも、「それぞれの食品が体に合わない人もいるし、どの食品も摂りすぎれば良くない」「絶対に全部とっちゃダメというわけではなく、ほどほどに取ればいいっていう人がほとんどじゃないかな」と述べ、すべての「四毒」を完全に悪と断定する風潮に疑問を呈しています。
これは、個人の体質や健康状態によって、同じ食品でも影響が異なるという「個人差」の重要性を強調するものです。

各食品についての高須医師の見解も非常に具体的です。砂糖に関しては、摂取量の増加が糖尿病をはじめとする様々な病気のリスクを高めるという点で、吉野先生の意見と一致しています。
小麦については、「本当に個人差がある」と繰り返し強調し、セリアック病や小麦アレルギー、そしてグルテン過敏症について触れています。
特にグルテン過敏症に関しては、1ヶ月から2ヶ月間完全に小麦を断ち、体調が大きく改善するかどうかで判断するという具体的なアドバイスを提示しています。
これは、自己判断の目安となる実践的な方法です。乳製品については、日本人の体質に牛乳があまり合わないという一般的な見解に触れ、乳糖を分解する酵素の活性低下、カルシウムとリンの比率の問題、そしてリンの含有によるカルシウム吸収阻害の可能性を説明しています。

植物油に関しては、現代の日本人がオメガ6脂肪酸を過剰に摂取し、オメガ3脂肪酸が不足している現状を問題視し、「体内の炎症レベルが高くなってる人が多い」と警鐘を鳴らしています。
外食やコンビニの揚げ物に使われる油の質や酸化、トランス脂肪酸の問題にも言及し、日常生活で意識すべき点を示唆しています。
このように、高須医師は「四毒」に関する情報を多角的に分析し、読者が自分自身の体と向き合い、適切な食生活を送るための具体的なヒントを提供しているのです。

高須幹弥が語る「テレビでは四毒を語れない」真実

高須幹弥医師は、自身のYouTube動画の中で、「四毒」をはじめとする健康に関する重要な情報が、なぜテレビなどの主要メディアではあまり伝えられないのかについて、非常に踏み込んだ発言をされています。
高須医師は「絶対にテレビではこういうこと話せないんですよ。なぜなら四毒も揚げ物もハムもソーセージもタバコもアルコールも全部スポンサーになってるからです、企業が」と明確に述べています。
この発言は、メディアと企業の間に存在する経済的な関係が、情報発信の内容に大きな影響を与えているという現実を露呈しています。

多くの健康番組や情報番組は、その運営を広告収入に依存しています。
そして、その広告主となる企業の中には、「四毒」に含まれる食品や、高須医師が警鐘を鳴らす揚げ物、加工肉、タバコ、アルコールなどを製造・販売している大手企業が含まれています。
このような状況下では、メディアがこれらの商品やそれらを扱う企業にとって不利益となるような情報を積極的に取り上げることは非常に困難になります。
たとえ健康に関する特集であっても、スポンサー企業への配慮から、踏み込んだ発言や具体的な商品名、食品成分への言及が避けられる傾向にあるのです。

このため、視聴者や消費者は、テレビから提供される健康情報が、必ずしも真実のすべてを網羅しているわけではないということに気づく必要があります。
むしろ、特定の情報が意図的に避けられている可能性も考慮に入れるべきです。
高須医師がYouTubeというプラットフォームを選び、こうした「テレビでは言えない」情報を発信し続けるのは、まさにこのようなメディアの構造的な問題を打破し、より自由に、そして正確な情報を多くの人々に届けたいという意図があるからでしょう。
インターネットの普及により、個人が自由に情報を発信できるようになった現代社会において、高須医師のような影響力のある人物がこうした発言をすることは、既存メディアの情報統制に一石を投じるものと言えます。

私たちは、メディアから得られる情報が全てではないという認識を持ち、多角的な視点から情報を収集し、自分自身で判断する力を養うことが求められます。
高須医師のこの発言は、単なる健康情報に留まらず、現代社会における情報の流通と、それを取り巻く構造的な課題について深く考えさせるきっかけを与えてくれるものでしょう。

食生活改善の重要性と「四毒」の関係

現代社会において、食生活の改善は健康維持の要として、その重要性が広く認識されています。
そして、近年注目を集める「四毒」(砂糖、小麦、乳製品、植物油)という概念は、この食生活改善を考える上で、非常に示唆に富む視点を提供しています。
これらの食品群を避ける「四毒抜き」を実践することで、実際に体調が改善したり、アトピーや喘息といった特定の症状が和らいだりするケースが報告されており、多くの人々がその効果に驚いています。
これが意味するのは、私たちが日常的に摂取している特定の食品が、知らず知らずのうちに体に負担をかけ、様々な不調の原因となっている可能性があるということです。

例えば、精製された白い砂糖の過剰な摂取は、血糖値の急激な上昇と下降を引き起こし、インスリンスパイクを誘発します。
これは血管の内皮細胞を傷つけ、動脈硬化を促進するだけでなく、イライラや不安感といった精神的な不調にも繋がりかねません。
小麦に含まれるグルテンや乳製品に含まれるホエイタンパクも、一部の人にとってはアレルギー反応や消化器系の不調を引き起こす可能性があります。
また、加工食品に多く含まれるトランス脂肪酸や、過剰摂取になりがちなオメガ6脂肪酸を多く含む植物油は、体内の炎症レベルを高め、慢性的な疾患のリスクを高めることが指摘されています。

このように「四毒」が問題視される背景には、単に個々の食材の栄養価だけでなく、それらが現代の加工食品に広く使われ、私たちの食生活全体を構成しているという現実があります。
菓子パン、揚げ物、加工肉といった食品は、美味しくて手軽である反面、「四毒」のいずれか、あるいは複数を多量に含むことが少なくありません。
これらを意識せずに摂取し続けることが、知らず知らずのうちに健康を損ねる結果に繋がっているという考え方です。
だからこそ、食生活改善を考える際には、カロリー摂取量を意識するだけでなく、摂取する食品の質、特に「四毒」と呼ばれる食品群との付き合い方を見直すことが、より本質的な健康へのアプローチとなるのです。
自炊を通じて食材をコントロールする、栄養価の高い和食に回帰するといった具体的な行動は、この「四毒」という概念を理解することから始まる重要なステップと言えるでしょう。

視聴者の意見

高須幹弥医師の「四毒」に関する動画には、多岐にわたる視聴者からの意見が寄せられています。
これらのコメントは、「四毒」という概念が多くの人々にとって身近な問題であり、それぞれの体験や考え方に基づいて様々な捉え方があることを示しています。
中でも、「食い過ぎ」が一番の問題だという意見は多く見受けられます。
これは、特定の食品が「毒」であるか否かよりも、全体的な摂取量、すなわちカロリーオーバーこそが健康問題の根源であるという視点です。
しかし、それに続くコメントでは、「その食い過ぎをやめられない人がほとんどである」という指摘もあり、単なる「食い過ぎ」を避けることの難しさを浮き彫りにしています。
また、「四毒の食べ物は美味しいものが多いから、これらを控えることで食べ過ぎも防止できる」という建設的な意見もあり、四毒と過剰摂取の関係性を深堀りしています。

一方で、「病気の人は完全にやめなさい」という、吉野敏明先生の提唱する強いメッセージを支持する声も多数存在します。
実際に「四毒抜き」を実践して、長年苦しんでいたアトピー性皮膚炎、花粉症、慢性膵炎、偏頭痛、生理痛、肌荒れ、慢性的な胃痛や肩こり、倦怠感、さらにはリウマチなどの症状が劇的に改善したという具体的な体験談が数多く寄せられています。
これらの声は、「論より証拠」という言葉を体現しており、科学的な根拠を超えて、個人の実体験に基づいた強い説得力を持っています。
特に、病院の薬が手放せなかった人が薬いらずになったというコメントは、医療従事者から見ても無視できないほどの変化を示唆しています。

また、吉野先生の意図を正確に理解し、「吉野さんが言っているのは、病気の人は四毒を抜く。
病気じゃない人は控えめにということだ」と解説するコメントも多く見られます。
これは、「四毒」という言葉が持つ「毒」という強い響きから、すべての人に対して完全に排除を推奨していると誤解されがちな点を正すものです。
さらに、「和食がいいですよという話だが、四毒という刺激的な言葉が、和食以外のものを結構摂取していることに気付かせてくれた」という意見は、この概念が単なる食事制限ではなく、食生活を見直すきっかけとして機能していることを示しています。

しかしながら、「毒じゃないのに毒呼ばわりしていることが異常だ」という批判的な意見や、花粉症や粉瘤の改善といった主張に対する医学的見地からの疑問の声も存在します。
これらの意見は、「四毒」に関する議論が、科学的根拠と個人の体験、そして食文化や商業的な側面など、様々な要素が絡み合った複雑なものであることを示唆しています。
視聴者のコメントは、単なる賛同や批判に留まらず、「自分で考えて納得してから取り入れるのが大切」という普遍的な教訓も教えてくれます。


高須幹弥医師が解説する「四毒」対策

小麦との付き合い方と個人差

小麦は、私たちの食生活に深く根差した食材であり、パン、麺類、菓子など、様々な形で日々の食卓に登場します。
しかし、「四毒」の一つとして挙げられる小麦は、健康との関連性においてその付き合い方に大きな「個人差」があることが、高須幹弥医師をはじめとする専門家によって指摘されています。
この個人差を理解し、自身の体質に合わせた対応をすることが、小麦との賢い付き合い方の鍵となります。

まず、医学的に明確に診断されるケースとして「セリアック病」と「小麦アレルギー」があります。
セリアック病は、グルテンに対する遺伝性の自己免疫疾患であり、これを摂取すると小腸の粘膜が攻撃され、深刻な栄養吸収障害を引き起こします。
主な症状には腹痛、下痢、栄養不良、体重減少などがあり、治療法としてはグルテンを含まない食事(グルテンフリー食)を続けることが唯一の方法とされています。
小麦アレルギーも同様に、小麦成分に対する明確な免疫反応であり、摂取することで蕁麻疹や呼吸困難などの症状が現れます。
これらの診断を受けている方は、当然ながら小麦を完全に避ける必要があります。

一方で、近年注目されているのが「グルテン不耐性」、あるいは「グルテン過敏症」と呼ばれる状態です。
これはセリアック病のような自己免疫反応は伴わないものの、グルテンの摂取によって体調不良を引き起こす状態を指します。
症状は人によって様々で、腹痛、下痢、吐き気、便秘といった消化器系の不調から、頭痛、倦怠感、集中力低下、イライラといった全身症状まで多岐にわたります。
高須医師も指摘するように、これらの症状は日常的にも起こりうるため、グルテンが原因であると特定することが難しい場合があります。
加えて、グルテンによって腸の粘膜に隙間ができ、腸内の有害物質が血液中に漏れ出すとされる「リーキーガット症候群」との関連も指摘されており、漠然とした体調不良の原因となっている可能性も考えられます。

このようなグルテン過敏症の可能性がある場合、高須医師は「1ヶ月から2ヶ月間、完全に小麦を断ってみる」ことを推奨しています。
この期間で体調が劇的に改善すれば、グルテン過敏症の可能性が高いと判断でき、その後は小麦の摂取を控える食生活を続けるのが良いとされています。
日本人、特に歴史的に小麦の摂取量が少なかった民族は、小麦が体質に合わない可能性が高いとも言われています。
私自身は小麦を控えても大きな変化を感じませんでしたが、それぞれの体質は異なるため、試してみる価値はあるでしょう。
何はともあれ、小麦との付き合い方は、自身の体の声に耳を傾け、必要であれば一時的な排除を試すなど、個々人の体質に合わせた柔軟な対応が求められるのです。

危険な植物性の油とその選び方

現代の食生活において、植物性の油は調理に欠かせない存在ですが、「四毒」の一つとしてその危険性が指摘されており、特にその「選び方」が健康を大きく左右すると言われています。
多くの人々が健康に良いと信じている植物油の中にも、実は摂取に注意が必要なものがあるため、正しい知識を持つことが非常に重要です。

まず、最も危険性が指摘されているのが、マーガリンやショートニングなどに含まれる「トランス脂肪酸」です。
これらは、植物油を加工する過程で生成されるもので、動脈硬化を促進し、心臓病のリスクを高めることが科学的にも明らかになっています。
加工食品、特に揚げ物や焼き菓子に広く使われているため、意識せずに摂取しているケースが少なくありません。
そのため、商品の原材料表示を確認し、トランス脂肪酸を多く含む製品は避ける意識を持つことが大切です。

さらに、パーム油や菜種油も、その摂取には注意が必要だと指摘されています。
これらの油は、安価であるため加工食品や外食産業で広く利用されていますが、過剰な摂取は健康に悪影響を及ぼす可能性があります。
特に、日本人の食生活は、オメガ6脂肪酸の摂取量が多すぎる傾向にあると言われています。コーン油、ベニバナ油、サラダ油などがこれに該当し、これらの油の過剰な摂取は、体内の炎症レベルを高め、アレルギーや慢性疾患のリスクを上昇させる可能性があります。
理想的なオメガ3とオメガ6の脂肪酸の比率は2〜4対1と言われますが、現状の日本人は10〜20対1と、大きく偏りがあることが示されています。

一方で、健康に良いとされる植物油も存在します。例えば、オメガ3脂肪酸を豊富に含むDHA、EPA、亜麻仁油、エゴマ油、チアシード油などは、積極的に摂ることが推奨されています。
これらは体内の炎症を抑える効果が期待できます。また、オメガ9脂肪酸であるオリーブオイルは、酸化しにくい性質を持ち、動脈硬化を起こしにくいと言われています。
炒め物やサラダなど、様々な料理に積極的に取り入れることがおすすめです。
ただし、吉野敏明先生の理論では、オリーブ油に含まれるジアシルグリセロールが乳癌のリスクを高める可能性を指摘しており、この点には専門家の間でも意見の相違があることを理解しておく必要があります。

揚げ物を作る際に使う植物油についても注意が必要です。油は加熱すると酸化しやすく、酸化した油は体に有害であるとされています。
ファストフードやコンビニエンスストアの揚げ物には、コスト削減のために安価で質の悪い油が使われている可能性も指摘されており、これらの摂取には特に注意が必要です。
健康的な植物油の選び方としては、加熱調理には酸化しにくいオリーブオイルや米油などを選び、非加熱で摂る油としては亜麻仁油やエゴマ油などを選ぶといった工夫が考えられます。
最終的には、様々な種類の油をバランス良く摂取し、過剰な加工油の摂取を控えることが、健康的な食生活を送る上での重要なポイントとなります。

牛乳・乳製品摂取の注意点

牛乳や乳製品は、私たちの食生活に古くから根付いており、カルシウム源として健康に良いというイメージを持つ方も少なくありません。
しかし、「四毒」の一つとして挙げられる牛乳・乳製品には、摂取する上でいくつかの注意点があると指摘されています。
特に日本人の体質との相性については、高須幹弥医師も言及しており、その見解を理解することが重要です。

多くの日本人は、牛乳に含まれる「乳糖」を分解する酵素である「ラクターゼ」の活性が、成人になると低下する傾向にあります。
このラクターゼの活性が低い人が牛乳を摂取すると、乳糖が小腸で十分に分解されず、大腸にそのまま届いてしまいます。
これが原因で、下痢や腹部の張り、おならの増加といった「乳糖不耐症」の症状を引き起こすことがあります。
欧米の人々が牧畜の歴史が長く、成人後もラクターゼの活性が高い人が多いのに対し、日本人は遺伝的に乳糖不耐症になりやすい傾向があると言われています。
したがって、牛乳を飲んでお腹の不調を感じる方は、無理に摂取を続ける必要はありません。

また、吉野敏明先生の理論では、牛乳・乳製品に含まれる「ホエイタンパク」が、小麦のグルテンと同様に体に悪影響を及ぼす可能性が指摘されています。
さらに、牛乳に含まれる「アラキドン酸」が炎症を促進する作用を持ち、ホルモン感受性の強い腺組織(例えば乳腺や前立腺など)の細胞分裂を加速させ、癌化のリスクを高める可能性についても警鐘が鳴らされています。
これらの指摘は、牛乳・乳製品が単なるカルシウム源としてだけでなく、体内で複雑な反応を引き起こす可能性のある食品として捉える必要があることを示唆しています。

加えて、古くから「牛乳をたくさん飲めば身長が伸びる」「骨が丈夫になる」といった言説が広まっていましたが、近年では多くの研究でこの認識が必ずしも正しくないことが分かってきています。
牛乳はリンを多く含んでおり、このリンがカルシウムの吸収を阻害する可能性が指摘されています。
実際、海外のデータでは、牛乳をたくさん飲むと骨折のリスクが上がるという報告もあるほどです。
したがって、骨の健康を考える上でも、牛乳だけに依存するのではなく、魚介類、大豆製品、緑黄色野菜など、他のカルシウム源もバランス良く摂取することが重要です。

もし乳製品を摂取したいのであれば、乳糖の含有量が少ないチーズやヨーグルトなどの加工品であれば、問題なく摂取できる人もいるでしょう。
大切なのは、自身の体の反応を観察し、不調を感じる場合は無理なく摂取量を調整することです。

甘い物の影響と健康的な選択肢

甘いものは、多くの人にとって日々の楽しみであり、ストレス解消や気分転換の手段として欠かせない存在です。
しかし、「四毒」の一つとして、その健康への影響が最も広く認識されているのも甘い物、特に精製された砂糖でしょう。
高須幹弥医師も、砂糖の摂取量が増えれば当然病気も増えると断言しており、この見解は多くの専門家によって支持されています。

精製された白い砂糖を摂取すると、血糖値が急激に上昇し、インスリンが大量に分泌されます(インスリンスパイク)。
この急激な血糖値の変動は、血管の内皮細胞を傷つけ、動脈硬化を促進する主要な原因の一つとなります。
糖尿病の増加はもちろんのこと、それに伴う腎不全や網膜症、動脈硬化といった血管や心臓の病気も増えるのは、このようなメカニズムが関係しているのです。
また、血糖値の急激な上下動は、イライラや不安感といった精神的な不調を引き起こすこともあり、さらに依存性も高いため、肥満や糖尿病、さらにはうつ病などの精神疾患のリスクを高める可能性も指摘されています。
吉野敏明先生の理論では、ブドウ糖が癌細胞の餌になるという点も強調されており、虫歯の原因であることも含め、甘い物の摂取を避けるべきであると強く推奨されています。

ここで注意すべきは、白い砂糖だけでなく、清涼飲料水や加工食品に多用されている「果糖ブドウ糖液糖」や、一見健康そうに見える「100%フルーツジュース」も、糖分過多になりやすいという点です。
高須医師は、フルーツジュースを飲むくらいなら、果物を丸ごと食べる方が良いと提唱しています。果物を丸ごと摂取することで、皮ごと食べる場合は食物繊維も同時に摂取でき、血糖値の急激な上昇を抑える効果が期待できるからです。

甘いものを完全に断つのが難しい場合でも、より健康的な選択肢を選ぶことは可能です。
蜂蜜や黒砂糖は、白い砂糖に比べてビタミンやミネラルが豊富に含まれているため、いくらかマシな選択肢とされています。
しかし、これらも糖分であることには変わりなく、摂りすぎは良くありません。
もし甘みを加えたいのであれば、精製されたものではない甘味料、例えば羅漢果やエリスリトールなどを少量使うのがおすすめです。
ただし、人工甘味料についても、インスリン分泌を促すという報告があるため、過度な摂取は避けるべきです。
高須医師自身も、チョコレートを食べるならカカオ含有量の高いハイカカオチョコレートを選ぶと述べており、甘い物との付き合い方として、単に避けるだけでなく、質を選ぶという視点も重要になります。

現代社会で「四毒」とどう向き合う?

現代社会において、「四毒」(砂糖、小麦、乳製品、植物油)を完全に避けることは、現実的には非常に困難であると高須幹弥医師も指摘しています。
私たちの食生活は、利便性や経済効率、そして嗜好性を追求した結果、これらの「四毒」が多量に含まれる加工食品や外食産業に大きく依存しています。
美味しい揚げ物や手軽な菓子パン、乳製品を使った料理など、完全にやめることは多くの人にとって大きなストレスとなりかねません。
だからこそ、高須医師は「完全に排除する」ことよりも、「摂りすぎないように意識すること」が重要であると強調しています。

ここで大切なのは、単に「四毒」を避けることだけを目的とするのではなく、食生活全体を見直し、栄養価の高い食品を選ぶ意識を持つことです。
例えば、フライドポテトやポテトチップス、ドーナツといった「四毒」を多く含む食品は、美味しくて依存性が高いため、つい食べ過ぎてしまいがちです。
これらの食品で摂取するカロリーを、玄米、魚、野菜など、より栄養価が高く体に良い影響を与える食材から摂るように意識を切り替えることが重要です。
これは、「何を食べるか」だけでなく、「何から栄養を摂るか」という視点を持つことにも繋がります。

また、「四毒」以外の食生活の注意点にも目を向ける必要があります。
高須医師は、タバコは絶対に避けるべきであると強く訴え、加工肉(ハム、ソーセージ、ベーコンなど)についても発がん性物質が含まれる可能性があるため、摂りすぎに注意が必要だと指摘しています。
チョコレートは、糖分が多いものよりもカカオ含有量の高いものを選ぶ、肉だけでなく魚や大豆など様々な食材からバランス良くタンパク質を摂る、人工甘味料もなるべく避けるといった具体的なアドバイスも提供されています。
これらの多角的な視点から食生活全体を見直すことで、「四毒」だけに囚われすぎず、より健康的で持続可能な食習慣を築くことが可能になります。

現代社会において「四毒」を意識することは、食の選択に対するリテラシーを高めることに繋がります。
例えば、外食でマクドナルドに行くとしても、ジュースやシェイク、フライドポテトを避け、サイドメニューを枝豆コーンに、ドリンクをブラックコーヒーや爽健美茶にするという高須医師自身の例は、完全に排除するのではなく、より良い選択をするという現実的なアプローチを示しています。
これは、「食べたいものを我慢する」という考え方よりも、「より良い選択をする」というポジティブなアプローチと言えるでしょう。
このように、現代社会で「四毒」と向き合うことは、完璧を目指すことではなく、意識的にバランスを取り、賢い選択を積み重ねていくことにあるのです。

「高須幹弥」が提唱するバランスの取れた食生活

高須幹弥医師が提唱する食生活は、特定の食材を完全に排除する極端な方法論ではなく、「バランスの取れた食事」を基盤としています。
これは、吉野敏明先生が提唱する「四毒抜き」を、すべての人に一律に適用するのではなく、個人の体質や健康状態を考慮した上で、現実的な範囲で取り入れるという柔軟な姿勢に基づいています。
高須医師は、どんな食品でも「摂りすぎれば良くない」という普遍的な原則を強調し、特定の食品群を「悪」と断定するのではなく、その摂取量や質、そして個人の身体への影響を見極めることの重要性を説いています。

高須医師が繰り返し強調するのは、「個人差」の存在です。例えば、小麦についてはセリアック病や小麦アレルギーの人はもちろん避けるべきですが、そうでない人にとっては、必ずしも有害ではないとされています。
グルテン過敏症の可能性を疑う場合は、一定期間小麦を完全に断ち、体調の変化を観察するという具体的なアドバイスも提供しており、これは自己観察を通じて自身の体質を理解するための実践的な方法です。
乳製品に関しても、日本人には乳糖不耐症の人が多いことを指摘しつつも、乳糖の少ないチーズやヨーグルトなら問題なく摂れる人もいると述べています。このように、自身の体がそれぞれの食品にどう反応するかを見極めることが、バランスの取れた食生活の第一歩となります。

また、高須医師は、「多様な食材をバランス良く摂取すること」を非常に重視しています。人間は雑食性の生き物であり、様々な種類の食材から栄養を摂取することが、最も安全で栄養バランスも良いという考え方です。
特定の食材に偏らず、米なども含めて多種多様な食品を取り入れることで、必要な栄養素を網羅し、同時に特定の成分の過剰摂取によるリスクを軽減できます。
これは、極端な食事制限が、かえって栄養不足や精神的ストレスを引き起こす可能性も考慮に入れた、現実的なアプローチと言えるでしょう。

さらに、高須医師は「四毒」以外にも、健康を害する可能性のある食習慣や嗜好品についても言及しています。
タバコは断固として避けるべきであり、加工肉、揚げ物、アルコールなども、その摂取量には注意が必要だと警鐘を鳴らしています。
これらの提言は、健康な体を作るためには、「四毒」の有無だけでなく、より広い視点で食生活全体を見直す必要があることを示しています。
最終的に、高須医師が提唱するバランスの取れた食生活とは、過度に情報を鵜呑みにせず、正しい知識を持ち、個人の体質や生活習慣に合わせて柔軟に食の選択を行うことの重要性を強調しているのです。

高須幹弥が語る「四毒」理解のポイント


  • 高須幹弥医師は「四毒」の概念を認めつつ、一律に悪とせず個人差を強調
  • 「四毒」とは砂糖、小麦、乳製品、植物油の4つの食品群を指す
  • 吉野敏明氏が「四毒」を提唱し、その排除が日本人の健康に重要だと訴える
  • 吉野理論では「四毒抜き」の次に「五悪抜き」を推奨する
  • 小麦のグルテンは膠原病やリーキーガット症候群の原因となる可能性がある
  • 植物油ではトランス脂肪酸、パーム油、菜種油が危険視され、オリーブ油にも乳癌リスクの指摘がある
  • 牛乳・乳製品のホエイタンパクやアラキドン酸が炎症促進や癌化のリスクを伴う
  • 甘い物、特にブドウ糖は癌細胞の餌となり、虫歯の原因ともなる
  • 視聴者からは「食い過ぎ」が根本問題とする意見や「四毒抜き」による体調改善の体験談が多数寄せられる
  • 高須医師は病気の人は完全に避ける、健康な人は控えめにするという吉野氏の意図を再確認する
  • 小麦、乳製品、植物油の摂取には個人差が非常に大きいと高須医師は強調する
  • 高須医師はグルテン過敏症の判断基準として、1〜2ヶ月間の完全な小麦断ちを提案する
  • 日本人はオメガ6脂肪酸の過剰摂取とオメガ3脂肪酸の不足が問題である
  • テレビでは「四毒」に関する情報が、スポンサー企業への配慮から語られにくい現状がある
  • 高須幹弥医師は、完全に避けるのではなく、摂りすぎない意識とバランスの取れた食生活を提唱する

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