慢性関節リウマチは「四毒」が原因?食事で根本改善を目指す

慢性関節リウマチと四毒の関連性

慢性関節リウマチで日々の痛みに悩まされているあなたへ。
この病気は、単なる関節の痛みだけでなく、免疫システムが自分の体を攻撃してしまうことで起こる自己免疫疾患です。
現在の西洋医学の薬は、その症状を和らげる対症療法が中心ですが、根本から治すアプローチとは言い切れません。

実は、この病気の背景には、私たちの食生活が深く関係している可能性があります。
特に、炎症を引き起こす要因として注目されているのが、特定の食品に含まれる「四毒」です。
具体的には、パンや麺類に多い小麦、揚げ物や加工食品に多く使われる植物性油脂、そして牛乳・乳製品などが、体内でTNF-αという炎症性物質を過剰に生成する一因となることが指摘されています。
これらが体内で炎症の連鎖を引き起こし、リウマチの症状を悪化させている可能性があるのです。

しかし、希望はあります。
東洋医学的アプローチからも示唆されるように、食を見直すことで体質を改善し、病気に強い体を作る道があるのです。
たとえば、吉野敏明氏が提唱する「四毒五悪抜き食事法」のように、炎症を助長する食品を避けることで、体の中から変化を促すことが期待できます。

この先の記事では、慢性関節リウマチと食生活の知られざる関係性、そして炎症の元となる四毒について詳しく解説していきます。
そして、薬に頼りきりではない、根本からの改善を目指すための食生活のヒントをお伝えします。
日々の食事を見直すことが、あなたのリウマチと向き合う新たな一歩となることを願っています。

この記事のポイント

  • 慢性関節リウマチが自己免疫疾患であり、その症状と一般的な治療法、そして限界について
  • TNF-αなどの炎症性物質がどのようにリウマチと関連しているか、また従来の薬や生物学的製剤の作用と課題について
  • 食生活、特に「四毒」(植物性油、小麦粉、乳製品、砂糖)が炎症を助長し、リウマチの根本原因となる可能性について
  • 炎症を抑える食事の重要性と、食生活の改善を通じてリウマチの根本的な改善を目指すアプローチについて
目次

慢性関節リウマチと四毒の関連性

激しい痛みを伴うリウマチの治療薬はTNF-α等の炎症性サイトカインを抑制する薬という現実 TNF-αの原料は植物油と乳製品、TNF-αの暴走させるのが小麦粉 根本療法なき医療が社会保障費を増大させる
2025年7月1日配信号画像クリックで動画にジャンプします

慢性関節リウマチとは?

慢性関節リウマチは、全身の関節に炎症が起こり、痛みや腫れを引き起こす自己免疫疾患です。
本来、私たちの体には、外部からのウイルスや細菌などを攻撃して体を守る「免疫」という仕組みが備わっています。
しかし、慢性関節リウマチの場合、この免疫システムが何らかの原因で誤作動を起こし、自分の体の組織、特に関節の滑膜を攻撃してしまうのです。
この攻撃が続くと、関節の軟骨や骨が破壊され、関節の変形や機能障害につながることがあります。
多くの場合は手足の指の関節や手首、足首、膝などに症状が現れますが、病状が進行すると全身の関節に影響が及ぶこともあります。

このような状態が長期にわたって続くと、日常生活に大きな支障をきたすだけでなく、痛みによって精神的な負担も大きくなることがあります。
また、関節以外の臓器、例えば肺や血管、目などにも炎症が広がる可能性も指摘されています。
病気の原因については、遺伝的要因や環境要因など様々な説がありますが、はっきりとした原因はまだ特定されていません。
そのため、治療は症状の進行を抑え、痛みを和らげ、関節の破壊を防ぐことに重点が置かれています。
早期に発見し、適切な治療を開始することが、関節の変形を最小限に抑え、生活の質を維持するために非常に重要です。

西洋医学の対症療法とその限界

西洋医学における慢性関節リウマチの治療は、主に炎症を抑え、痛みを和らげることを目的とした対症療法が中心です。
例えば、ステロイドや非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)は、強力な抗炎症作用によって関節の腫れや痛みを速やかに軽減します。
これは、炎症性サイトカインの活動を抑えたり、痛みの伝達をブロックしたりすることで、一時的な症状の改善をもたらすものです。
しかし、これらの薬はあくまで症状を抑えるためのものであり、リウマチの根本的な原因を取り除くものではありません。

一方で、疾患修飾性抗リウマチ薬(DMARDs)や生物学的製剤は、免疫の働きを調整することで病気の進行を遅らせることを目指します。
これらの薬剤は、特定の免疫細胞の増殖を抑制したり、炎症を引き起こす特定の物質の働きを阻害したりすることで、関節の破壊を防ぐ効果が期待されます。
しかし、これらの薬もまた、過剰になった免疫反応そのものを抑えるアプローチであり、免疫がなぜ過剰になるのかという根本的な問いに対する答えではありません。
例えば、いくら血糖値を下げる薬を投与しても、甘いものの過剰摂取という原因が改善されなければ、糖尿病の根本治療にはならないのと似ています。
薬の服用を中止すれば症状が再燃する可能性が高く、長期間にわたる服用が必要となるケースがほとんどです。
加えて、免疫を抑制する作用があるため、感染症にかかりやすくなるなどの副作用のリスクも伴います。
これらが、現在の西洋医学における対症療法の限界と言えるでしょう。


TNF-α(腫瘍壊死因子アルファ)とは

TNF-α(腫瘍壊死因子アルファ)は、私たちの体内で白血球(主にマクロファージ)から作られる「サイトカイン」と呼ばれるタンパク質の一種です。
サイトカインは、細胞間の情報伝達を担う物質であり、免疫反応や炎症反応において重要な役割を果たしています。
本来、TNF-αは体にとってなくてはならない存在です。
例えば、体内に侵入したウイルスや細菌、あるいは異常な細胞(がん細胞など)を攻撃し、排除するための防御機構の一部として機能します。
しかし、何らかの理由でTNF-αが過剰に産生されると、その働きが「暴走」してしまうことがあります。

この過剰なTNF-αが、慢性関節リウマチなどの自己免疫疾患の引き金となることが分かっています。
リウマチの場合、TNF-αは関節の滑膜細胞を攻撃し、炎症を促進して関節の破壊を引き起こします。
正常な状態であれば、体の防御に役立つはずの物質が、自らの体を傷つける原因となってしまうのです。
生物学的製剤の中には、このTNF-αの働きをピンポイントで阻害することで、関節の炎症を抑えることを目的としたものが多数存在します。
しかし、これはあくまで過剰になったTNF-αの働きを抑えるものであり、なぜTNF-αが過剰に作られてしまうのかという根本的な原因には対処していません。
例えるならば、部屋の火事を消すために水をかけるようなもので、火事の原因そのものを取り除いているわけではないと言えるでしょう。

従来の抗リウマチ薬の作用

従来の抗リウマチ薬は、主に免疫細胞の働きを抑制することで、過剰な免疫反応を抑えることを目指しています。
その代表的な薬剤の一つに「リウマトレックス(メトトレキサート)」があります。
この薬は、T細胞やB細胞といった特定の免疫細胞の活性化や増殖を阻害することで、自己免疫疾患であるリウマチによって引き起こされる過剰な免疫反応を抑制します。
免疫細胞が異常に活性化し、関節を攻撃してしまう状況に対して、その活動を抑えるというアプローチを取るのです。

ただし、これらの薬剤は免疫細胞全体の働きを抑える傾向があるため、リウマチによる炎症は抑制できる一方で、感染症にかかりやすくなるといった副作用のリスクも伴います。
これは、免疫システムが本来持っている、病原体から体を守るという機能も同時に抑制してしまうためです。
また、これらの薬も、免疫がなぜ過剰に反応してしまうのかという根本的な原因には直接アプローチしていません。
あくまで、過剰な免疫反応という「結果」に対して作用することで、症状の進行を抑えるという目的で使われます。
薬の服用によって症状が改善し、日常生活を送る上での痛みが軽減されることは患者さんにとって大きなメリットですが、薬の服用を中止すると症状が再燃する可能性も十分に考えられます。
そのため、多くの場合、長期にわたる継続的な服用が必要となり、それは患者さんの経済的・精神的負担にもつながることがあります。

生物学的製剤の働きと課題

生物学的製剤は、慢性関節リウマチの治療において近年注目されている薬剤です。
これらの薬は、特定の炎症性サイトカインや免疫細胞の働きをピンポイントで阻害することで、関節の炎症を強力に抑え、関節の破壊を食い止める効果が期待されています。
例えば、エンブレルやレミケード、ヒュミラ、シンポニーといった薬剤は、主にTNF-αという炎症性サイトカインの働きを中和したり、直接阻害したりすることで、炎症の連鎖を断ち切ります。
また、アクテムラやケブザラは、別の炎症性サイトカインであるIL-6の受容体を阻害することで、同様に炎症を抑えます。

このように、生物学的製剤は従来の抗リウマチ薬よりも高い効果が期待できる一方で、いくつかの課題も抱えています。
一つは、その費用です。毎月数万円から数十万円もの治療費がかかることがあり、患者さんの経済的な負担が大きくなることがあります。
また、これらの薬剤は免疫の働きを抑制するため、感染症にかかりやすくなるという副作用のリスクも存在します。
例えば、結核などの感染症が再燃する可能性も指摘されており、治療開始前には感染症の有無を慎重に確認する必要があります。
さらに、いくら強力な効果を発揮しても、これらの薬はあくまで炎症を抑える対症療法であり、リウマチが発症する根本的な原因を取り除くものではありません。
薬の服用を中止すれば、症状が再燃する可能性が高く、多くの場合は長期にわたる継続的な服用が必要となります。

炎症の根本原因に目を向ける重要性

慢性関節リウマチのような自己免疫疾患において、炎症の症状を抑えることはもちろん重要です。
しかし、それ以上に「なぜ炎症が起きるのか」「なぜ免疫が過剰に反応するのか」という根本原因に目を向けることが極めて重要だと考えられます。
現在の西洋医学では、炎症性サイトカインを抑える薬や免疫細胞の働きを抑制する薬が使われますが、これは火事が起きている部屋の火を消すことに例えられます。
もちろん火を消すことは緊急時には必要ですが、火事の原因が何なのかを突き止め、その原因を取り除かなければ、また同じ場所で火事が起きる可能性があります。

例えば、アトピー性皮膚炎の治療にステロイドが使われることがありますが、これは皮膚の炎症を抑えるためのものです。
しかし、もしそのアトピーの原因が特定の食品の摂取にあるとしたらどうでしょうか。
ステロイドを塗って炎症を抑えても、原因となる食品を摂り続けていれば、症状は根本的には改善しないでしょう。
それどころか、ステロイドの長期使用による副作用のリスクも生じます。
これと同様に、リウマチの場合も、TNF-αなどの炎症性サイトカインが過剰に作られる背景には、私たちの生活習慣、特に食生活が大きく関わっている可能性があるのです。
根本原因に目を向けずに対症療法ばかり続けていては、一生薬に頼り続けることになりかねません。
病気の本当の解決には、なぜ病気が起こるのかという問いに向き合い、その原因を取り除くためのアプローチが不可欠なのです。


慢性関節リウマチを遠ざける食生活の四毒対策

リウマチと食事の関係性

慢性関節リウマチの治療において、薬物療法が中心であることは間違いありませんが、食生活が病気の進行や症状の改善に深く関わっている可能性は十分に考えられます。
私たちの体は、食べたものから作られています。そのため、何を食べるかによって、体内で起こる炎症反応の度合いや免疫システムのバランスが大きく左右されることがあります。
例えば、炎症を促進するような特定の食品を日常的に摂取していると、体内でTNF-αなどの炎症性サイトカインが過剰に作られやすくなり、リウマチの症状を悪化させる一因となる可能性があります。

これは糖尿病の例と非常に似ています。血糖値が高いという結果に対してインスリンを投与するだけでは根本解決にならないように、リウマチもまた、炎症という結果に対して薬を投与するだけでは、その根源的な問題が解決されないことがあります。
戦前と比較して、現代人の植物油摂取量が大幅に増えているという事実も、この問題と無関係ではないかもしれません。
植物油に多く含まれるリノール酸は、体内で炎症性物質であるTNF-αの原料となることが知られています。
もし日々の食事で無意識のうちに大量のリノール酸を摂取しているとしたら、それは慢性的な炎症を体内で引き起こしている可能性も考えられます。
だからこそ、日々の食生活を見直し、炎症を抑える働きのある食品を積極的に取り入れ、炎症を促進する食品を避けることが、リウマチの症状改善、ひいては根本的な改善につながる可能性があるのです。

食生活に潜む炎症の「四毒」

リウマチの炎症を助長する可能性がある食生活に潜む「四毒」として、主に以下の要素が挙げられます。

一つ目は植物性油、特にリノール酸を多く含むものです。
現代の食生活では、揚げ物や加工食品、外食などで意図せず大量の植物油を摂取していることが多いです。
このリノール酸が体内で炎症性サイトカインであるTNF-αの原料となるため、過剰な摂取は慢性的な炎症を引き起こすリスクを高めます。

二つ目は小麦粉に含まれるグルテンです。グルテンは、人によっては腸に炎症を引き起こす可能性があります。
本来、TNF-αはがん細胞などを攻撃して体を守る役割を担っていますが、グルテンの摂取によってその働きが乱れ、誤って自分の体を攻撃してしまうことがあるのです。
その結果、リウマチのような自己免疫疾患の発症や悪化につながるだけでなく、がん細胞への攻撃が手薄になることで、がんのリスクが高まる可能性も指摘されています。
もちろん、体質によってはグルテンを摂取しても問題がない人もいれば、敏感に反応して病気を引き起こす人もいるため、個々の体質を見極めることが大切です。
パンやパスタ、うどんなど、日常的に小麦製品を摂取している人は少なくありませんが、これも見直す必要があるかもしれません。

三つ目は乳製品です。乳製品に含まれるアラキドン酸もまた、TNF-αの原料となる可能性があります。
また、乳製品は腸内環境に影響を与えることも指摘されており、腸内環境の乱れが免疫システムの異常につながるという考え方もあります。
ここで東洋医学の視点を取り入れると、食によって生じる体内のアンバランスは、「八綱弁証」という考え方で捉えられます。
例えば、発酵食品の摂りすぎや、体に合わない飲食物の摂取によって生じる体内の「熱」や「湿」といった状態は、八綱弁証において「熱証」や「湿証」として分類されます。
これらの体内の偏りがある場合、同じ病気であっても、人によって症状が現れる部位が異なります。
例えば、同じリウマチであっても、脾胃(消化器系)に影響が出やすい人もいれば、肝(循環器系や自律神経系)に影響が出やすい人もいる、といった具合です。

そして四つ目は、砂糖などの甘いものです。糖質の過剰摂取は、体内で最終糖化産物(AGEs)の生成を促進し、これが炎症を悪化させることが知られています。
日々の生活で「ご褒美」と称してケーキや甘い飲み物を頻繁に摂取していると、知らず知らずのうちに炎症を助長している可能性も十分に考えられます。
これら「四毒」とも言える食品群の過剰摂取は、リウマチを遠ざける食生活において、特に注意すべき点と言えるでしょう。

炎症を抑える食事とは

慢性関節リウマチの症状を和らげ、炎症を抑えるためには、食生活の見直しが非常に重要になります。
具体的には、体内で炎症を促進する物質の生成を抑え、逆に炎症を抑制する働きのある食品を積極的に取り入れることが推奨されます。

その中で注目すべきは、青魚です。
サバ、イワシ、カツオ、アジ、シラスなどに豊富に含まれるEPAやDHAといったオメガ3脂肪酸は、体内で炎症を抑制する作用があることが科学的に示されています。
これらは、前述したTNF-αなどの炎症性サイトカインの過剰な生成を抑える効果が期待できます。積極的に摂取することで、体の中から炎症を鎮めるサポートが期待できるでしょう。

また、緑茶ポリフェノールも炎症抑制に役立つ成分として挙げられます。
緑茶に含まれるカテキンは、NF-κB経路という炎症反応に関わる重要な経路を阻害する作用があると言われています。
日常的に緑茶を飲む習慣を取り入れることも、炎症を抑えるための一助となるでしょう。

さらに、キノコ類キクラゲなど、ビタミンDが豊富に含まれる食品も注目に値します。
ビタミンDは、免疫機能の調整に関与し、自己免疫疾患の抑制に働くTreg細胞(制御性T細胞)の誘導を助けると言われています。
しいたけやわかめを具材にしたお味噌汁や、アジやイワシの焼き魚、そしてご飯とぬか漬けといった和食中心の食生活は、これら炎症を抑える食材を自然に取り入れやすく、リウマチになりにくい体を作る上で非常に効果的な選択肢と言えます。

炎症を抑える食事とは

リウマチを遠ざける食生活の秘訣

リウマチを遠ざける食生活の秘訣は、体内で炎症を促進する物質の生成を抑え、同時に免疫機能を正常に保つことです。
前述した植物性油、小麦粉、乳製品、そして砂糖といった「四毒」と呼ばれる食品群の摂取をできる限り控えることが第一歩となります。
これらの食品は、体内で慢性的な炎症を引き起こしたり、腸内環境を悪化させたり、免疫システムの過剰反応を招いたりする可能性があるためです。
例えば、パンやパスタの代わりに米飯を主食にしたり、揚げ物の代わりに蒸し料理や焼き料理を選んだりするだけでも、大きな変化につながります。

その上で、炎症を抑える働きのある食品を積極的に取り入れることが重要です。
青魚に含まれるオメガ3脂肪酸は、炎症性サイトカインの生成を抑制する効果が期待できます。
緑茶ポリフェノールも、炎症経路を阻害する作用があるため、日常的に取り入れたい成分です。
さらに、ビタミンDが豊富なキノコ類やキクラゲは、免疫のバランスを整えるTreg細胞の働きを助けると言われています。
このように考えると、古くから日本で食べられてきた和食は、まさに理想的な食生活と言えるでしょう。
旬の野菜や海藻、魚をバランス良く摂取し、発酵食品である味噌やぬか漬けなども積極的に取り入れることで、腸内環境を良好に保ち、免疫機能の正常化を促すことができます。


食生活改善で根本治療を目指す

慢性関節リウマチの治療は、薬物療法が中心となることが一般的です。
しかし、薬が症状を一時的に抑える対症療法であるならば、食生活の改善こそが、病気の根本原因にアプローチし、根本治療を目指すための重要な鍵となります。
なぜなら、私たちの体は食べたものからできており、体内の炎症や免疫のバランスは、日々の食事が大きく影響を与えるからです。
例えば、毎月高額な生物学的製剤を継続して使用するよりも、食生活を見直すことで、体の中から炎症の元を絶ち、本来持っている自然治癒力を引き出すことができれば、それはまさに根本的な改善と言えるのではないでしょうか。

現在の私は、毎日の食事を見直すことが、薬に頼りきりの生活から抜け出す第一歩だと考えています。
例えば、外食が多い生活を見直し、自炊を増やすことで、使用する油の種類や糖分の量を自分でコントロールできるようになります。
また、パンやパスタの摂取を控え、和食中心の食生活に切り替えることも有効です。
このような変化は、すぐに劇的な効果をもたらすわけではないかもしれません。
しかし、継続することで、体質の変化を感じ、薬の量を減らせる可能性や、症状が安定する日が来ることも期待できます。
もちろん、これは医師の指導のもとで行うべきであり、自己判断で薬を中断することは避けるべきです。
しかし、薬による「応急処置」だけではなく、食生活という根本的な部分からアプローチすることで、リウマチとより建設的に向き合い、長期的な改善を目指す道があるのです。

慢性関節リウマチと食の重要性まとめ

慢性関節リウマチは、関節の痛みや変形を引き起こす厄介な病気ですが、その治療において、食の重要性は決して軽視できません。
これまで見てきたように、現在の西洋医学における治療は、主に炎症を抑える対症療法であり、薬の服用を続けることで症状をコントロールすることが中心です。
しかし、なぜ炎症が起きるのか、なぜ免疫が過剰に反応するのかという根本的な問いに対しては、薬だけでは答えが出ません。ここで、私たちの食生活が大きく関わってくるのです。

体内で炎症を促進する「四毒」、すなわち植物性油、小麦粉、乳製品、砂糖といった食品の過剰摂取は、慢性的な炎症を引き起こし、リウマチの症状を悪化させる一因となる可能性があります。
一方で、青魚に含まれるオメガ3脂肪酸や緑茶ポリフェノール、ビタミンDが豊富なキノコ類など、炎症を抑え、免疫のバランスを整える働きのある食品を積極的に摂取することで、体の中からリウマチになりにくい環境を作り出すことが期待できます。
毎日の食卓を和食中心に見直すなど、小さな一歩からでも食生活の改善を始めることはできます。
これは、毎月高額な薬を払い続けるという負担を軽減することにもつながるかもしれません。
もちろん、食事療法だけでリウマチが完治するとは限りませんが、薬物療法と並行して食生活を見直すことは、病気と向き合う上で非常に有効なアプローチであり、より良いQOL(生活の質)を目指す上で不可欠な要素と言えるでしょう。

慢性関節リウマチと四毒:総合的な理解


  • 慢性関節リウマチは、免疫システムの誤作動により関節に炎症が起こる自己免疫疾患である
  • 病状が進行すると関節の変形や機能障害、さらには全身の臓器にも影響が及ぶ可能性がある
  • 西洋医学の治療は炎症や痛みを抑える対症療法が中心で、根本原因を取り除くものではない
  • ステロイドや抗炎症薬は一時的な症状改善をもたらすが、長期的な副作用のリスクがある
  • 生物学的製剤は炎症性サイトカインをピンポイントで阻害するが、高額で感染症リスクも伴う
  • TNF-αは本来がん細胞などを攻撃するが、過剰になると自己組織を攻撃し炎症を引き起こす
  • 従来の抗リウマチ薬は免疫細胞の働きを抑制し、感染症のリスクを伴う場合がある
  • 炎症の根本原因に目を向けることが、長期的な改善には極めて重要である
  • 食生活は体内の炎症反応や免疫システムのバランスに深く関わっている
  • 植物性油、小麦粉、乳製品、砂糖はリウマチの炎症を助長する「四毒」として注意が必要である
  • グルテンは人により腸に炎症を引き起こし、免疫の誤作動やがんのリスクを高める可能性がある
  • 東洋医学の八綱弁証では、体質によって症状が現れる部位が異なることを示唆している
  • 青魚のオメガ3脂肪酸、緑茶ポリフェノール、キノコ類のビタミンDは炎症抑制に有効である
  • 和食中心の食生活は、炎症を抑え、リウマチになりにくい体を作る上で効果的である
  • 食生活改善は、薬だけに頼らない根本的なリウマチ治療へのアプローチとなる

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