広範囲の移動が必要な田舎暮らしにおいて、従来のシニアカーでは不足な性能を持つ、高齢者の乗り物が求められています。先日偶然見かけた4輪モビリティの正体は、この悩みに終止符を打つ可能性を秘めた特定小型原付「コアライトD4」でした。
この車両は2025年2月に発売され、免許不要でありながら最高時速20km/hを実現する次世代型モビリティです。
本記事では、まずコアライトD4はどこの製品?という信頼性に関する疑問から、コアライトD4を運転するための免許とルールを解説し、コアライトD4の優れた性能と機能(=4輪の安定性が実現されているか)を技術的に掘り下げます。
さらに、地方(田舎)で免許返納後の移動手段を確保するD4の魅力を検証し、買い物に最強!コアライトD4の圧倒的な積載能力や、どんな人にぴったり?コアライトD4の活用シーンを具体的にご紹介します。
そして、最も重要な情報であるコアライトD4どこで売ってるのかという購入方法に加え、気になる車両価格、コアライトD4の年間維持費は?必須費用と任意保険、他社製品との価格と機能性の比較といった経済的な側面を明確にします。
最後に、初心者でも安心!利用とメンテナンスのポイント、試乗レビューから見る「利用者の声」、コアライトD4の評価と今後の展望をまとめ、この革新的な4輪車が、あなたの移動の自由と生活の質をどのように向上させるのかを詳しく解説します。
この記事のポイント
- 従来のシニアカーや電動自転車が、速度(最高時速6km/h)と安定性の面で田舎の広範囲移動に適さない理由
- コアライトD4が免許不要であること、および最高時速20km/hと4輪構造により実用的な移動と高い安定性を両立している点
- 前輪独立懸架システムや後輪ディファレンシャルギアといった高度な技術により、カーブや段差での不安を解消し、高齢者が安心できる設計になっていること
- 車両価格が428,000円と高価であるものの、ガソリン代や車検が不要なため、長期的に見た維持費が低く抑えられるという経済的なメリット
田舎暮らしの免許返納後の移動手段に終止符?
偶然見かけた4輪モビリティの正体

先日、近所の買い物に出かけた際に、非常にユニークな4輪の乗り物を偶然見かけました。その車体は、従来のシニアカーのような福祉車両とは異なり、しっかりとしたデザインと重厚感があり、思わず足を止めて写真を撮ったほどです。しかし、よく見ると小さなナンバープレートが付いており、「これは原付扱いなのだろうか?」という新たな疑問が湧きました。
そこで、すぐにスマートフォンで画像を検索してみたところ、その正体が判明しました。それは、トライクスジェイピー合同会社から2025年2月1日に発売された、特定小型原動機付自転車「コアライトD4」という電動モビリティだったのです。
この車両は、2023年7月の改正道路交通法により新設された区分に属し、特定の条件を満たせば運転免許が不要という点が最大の驚きでした。ナンバープレートが付いていながら免許が不要という、この新しいカテゴリの存在を知り、疑問が解消すると同時に深く納得したのです。
このように考えると、これは単なる移動手段ではなく、特に免許返納を検討している高齢者にとって、生活を変える可能性を秘めた次世代の乗り物だと感じたのです。
実際、従来のシニアカーは最高時速が6km/hと歩行速度と同じであり、行動範囲が限られてしまうという制約がありました。一方で、このコアライトD4は、最高時速20km/hまで出すことができ、近所への買い物や通院など、より広範囲の移動を可能にします。
私が、これを免許返納に難色を示す親に見せたところ、「これならいいな」と好感触を得ました。つまり、コアライトD4は、単なる好奇の対象ではなく、高齢化社会における移動の課題に対する現実的な解決策として、非常に大きな役割を担う製品であると言えるでしょう。
シニアカーでは不足な「高齢者の乗り物」の条件
多くの高齢者の方が免許返納を考えるとき、その後に続く移動手段の確保が大きな悩みの種となります。ここでは、従来の「高齢者 乗り物」として普及していたシニアカーや電動自転車では、なぜ現代のニーズを満たしきれないのかを考察してみましょう。まず、シニアカーの最大の制約は、その速度にあります。なぜならば、シニアカーは法律上「歩行者」として扱われるため、最高時速が6km/hに制限されています。これまでの生活で車に慣れていた方にとって、6km/hという速度は非常に遅く感じられ、行動範囲が限定されてしまうため、社会参加や生活の質の維持が困難になるケースがありました。一方で、電動アシスト自転車は漕ぐ労力が必要で、体力的な負担を完全に解消することはできません。そしてもう一つは、近年注目されている二輪の電動キックボードは、安定性に不安を感じる高齢者の方が多く、転倒のリスクから敬遠されがちです。これらの理由から、免許返納後の移動手段には、「免許が不要」でありながら、かつ「坂道でも十分なパワーがあり実用的な速度が出る20km/hこと、そして何より「圧倒的な安定性」という3つの条件が必要となるのです。このように、コアライトD4が目指すのは、これらの移動手段の間にあった空白を埋める「次世代型モビリティ」としての役割です。特に、田舎や坂道の多い地域にお住まいの方々にとって、従来の6km/hの乗り物では対応できない、広範囲の移動を可能にすることが、真に求められる高齢者向け乗り物の条件と言えるでしょう。
免許不要の特定小型原付「コアライトD4」
ここでは、特定小型原動機付自転車であるコアライトD4が、どのようにして高い安全性と実用的な走行性能を両立させているのか、その技術的な側面に焦点を当てて解説します。まず、この車両の最大の特徴は、2023年7月施行の改正道路交通法により新設された「特定小型原動機付自転車」という区分に属するという法的根拠です。この区分に該当することで、免許返納後の高齢者の方でも公道を走行できるという大きなメリットが生まれます。ただし、公道を走行するためには、後述する交通ルールの厳守とナンバープレートの取得が義務付けられていますので、注意が必要です。次に、D4の革新性は、その足回りシステムにあります。このため、単に4輪であるというだけでなく、「前輪独立懸架システム」や「後輪ディファレンシャルギア」といった高度な技術が採用されています。このように、前輪独立懸架システムは、路面の凹凸を効果的に吸収し、荒れた路面でも快適な乗り心地と優れた走行安定性を提供します。そしてもう一つは、後輪ディファレンシャルギアが、カーブを曲がる際の左右の車輪の回転差を吸収するため、他の4輪車にありがちな内側タイヤの浮き上がり(インリフト)がほとんど見られないと評価されています。さらに、4輪すべてに油圧ディスクブレーキを搭載しており、確実な制動性能を保証している点も安心材料です。言ってしまえば、車両総重量118kgという大柄な車体とこれらの先進技術により、停車時に足をつく必要がないほどの静止時の安定性と、時速20kmでの走行時における旋回安定性を実現しているのです。
コアライトD4は日本製?
コアライトD4の革新的な技術や安全性が高く評価される一方で、「これほど高度な技術を搭載したモビリティはどこの国で製造されているのか?」と気になる方も多いでしょう。この問いへの答えは、販売元であるトライクスジェイピー合同会社、そして同社の特定小型原付ブランド「FREEWHEEL」の背景を知ることで明らかになります。
FREEWHEELは、有限会社片山技研のブランドであり、同社は神奈川県相模原市にカスタム工場を構える日本の企業です。長年にわたり、カスタムバイクの制作、トライク(三輪車)の設計制作、さらには車いすで乗車可能な3輪・4輪バイクの設計製造など、多岐にわたる乗り物を手掛けてきた「カスタムビークルに強い企業」として業界で認知されています。
コアライトD4の車両自体は、コスト効率やサプライチェーンの観点から海外で製造された部品やフレームを使用している可能性が高いものの、その設計思想、技術的なチューニング、品質管理、そして日本の法規に適合させるための最終的なアッセンブリや調整は、日本の技術と知見に基づいています。特に、D4のような特定小型原付が目指すのは、単なる移動手段ではなく、「地域の移動問題、高齢者の移動問題、障がい者の移動問題に対する解決策」という社会的な役割です。これは、日本のユーザーのニーズと、有限会社片山技研が長年培ってきたカスタム・特殊車両の製造技術と理念が深く結びついた結果と言えます。
したがって、コアライトD4は、「日本の企業が、日本の社会課題を解決するために、その技術と情熱を注ぎ込んだモビリティ」であると理解するのが最も適切です。これは、単なる製造国を超えた、製品の信頼性・安心感につながる重要なポイントです。

コアライトD4の基本を知ろう:免許とルール
コアライトD4を公道で利用するためには、この車両が特定小型原動機付自転車という、新しいカテゴリーに分類されることを正しく理解することが不可欠です。この区分に該当する車両は、特定の安全基準(最高速度20km/h以下、車体寸法など)を満たしていることが前提となります。前述の通り、16歳以上であれば運転免許は不要で乗ることが可能になります。しかし、免許が不要だからといって、車検やガソリン代の心配がない一方で、公道を走る車両としての義務はしっかりと負うことになります。その中の一つに、公道を走行する全ての特定小型原動機付自転車には、ナンバープレートの取得と取り付けが義務付けられているという点があります。加えて、自賠責保険への加入も必須となるため、購入後にはこれらの手続きを速やかに行う必要があります。もちろん、交通ルールも遵守しなければなりません。通行場所は原則として車道の左側端を通行することが求められ、コアライトD4には時速6km/h以下の歩行者モードがないため、歩道や路側帯の走行は禁止されています。飲酒運転や二人乗りも、通常の車両と同様に固く禁じられています。なお、乗車用ヘルメットの着用は法律上「努力義務」ですが、万が一の事故時の安全を考慮すると、着用することが強く推奨されるのです。これらのルールと義務を理解した上で利用することが、安全な移動の第一歩となります。
コアライトD4の優れた性能と機能:4輪の安定性
コアライトD4が従来のシニアカーや二輪モビリティと一線を画すのは、その高度な足回り技術がもたらす「4輪の安定性」に尽きます。多くの4輪特定小型原付の中でも、D4は特に安定性と安全性を追求した設計になっています。その理由は、前述の通り、前輪独立懸架システムと後輪ディファレンシャルギアという、自動車に近い高度な技術を搭載しているからです。前輪独立懸架システムは、路面が荒れていても片輪だけが受ける衝撃を吸収し、優れた走行安定性を保つため、田舎道や多少の段差がある道でも快適な乗り心地を維持します。一方、後輪ディファレンシャルギアは、カーブを曲がる際に内側の車輪と外側の車輪の回転差を吸収し、スムーズで安定した旋回を可能にします。これにより、他の4輪車にありがちな、カーブで内側のタイヤが浮き上がってしまう現象(インリフト)をほとんど見せないという高い評価を得ています。これが出来れば、特に高齢者や運転初心者の方が不安を感じやすいカーブでの安定性が大幅に向上します。さらに、制動性能に関しても妥協はありません。4輪すべてに油圧ディスクブレーキが採用されており、確実かつスムーズな停止を実現します。そして、定格600{W}のモーターと最大登坂能力15度というパワフルな走行能力は、坂道が多い地域での利用において、十分な実用性を発揮するのです。
地方(田舎)で免許返納後の移動手段を確保するD4の魅力
買い物に最強!コアライトD4の圧倒的な積載能力
田舎暮らしや免許返納後の生活において、コアライトD4が単なる移動手段に留まらない、「買い物に最強の相棒」となる最大の理由は、その圧倒的な積載能力にあります。特に自動車に慣れていた方にとって、シニアカーや電動自転車では荷物の積載に不安が残りますが、D4はその心配を解消してくれます。
具体的には、フロントの大型バスケットは非常に深く設計されており、2Lのペットボトルをなんと5本も収納できます。さらに、鍵付きの大容量リアボックスには、お米5kg袋を2袋(合計10kg)と、2Lペットボトルを3本という、重くかさばる日用品を一気に収納することが可能です。
これだけの荷物を積載した状態でも、D4は定格600Wのパワフルなモーターと最大登坂能力15度という性能のおかげで、急な坂道であっても最高速度の20km/hを維持して走行可能です。これは、重い荷物での坂道走行が困難だった従来のモビリティとは一線を画します。
加えて、利便性を高める工夫も満載です。ハンドル左横には、運転中に水分補給ができる500ml程度のペットボトルホルダーがあり、ハンドル下には、レジ袋などを掛けるのに便利なコンビニフックも備わっています。これらの充実した積載・収納機能は、近所への日常的な買い物から、週に一度のまとめ買いまで、高齢者の自立した生活を強力にサポートする十分すぎる能力と言えるでしょう。
どんな人にぴったり?コアライトD4の活用シーン
コアライトD4の特性を最大限に活かせるのは、免許返納後の移動手段を探している高齢者や、坂道の多い地域にお住まいの方々です。なぜならば、この車両は免許不要でありながら最高時速20km/hの速度が出せるため、従来のシニアカーが抱えていた「遅くて行動範囲が限られる」という最大の課題を解決するからです。例えば、田舎や郊外で広範囲の移動が必要な場合、通院や少し遠くのスーパーへの買い物も可能となり、高齢者の自立的な生活を大きくサポートします。これには、生活の質の向上だけでなく、社会的な孤立を防ぐという重要な側面もあります。また、前述の15度の登坂能力は、坂道や段丘のある住宅地にお住まいの方にとって、自動車や自転車に代わる頼もしい足となります。他にも、コアライトD4は実用的な設計がされており、日常のお買い物やビジネス用途にも優れています。充実した収納機能として、フロントの大型バスケット、鍵付きの大容量リアボックス、シート下の収納スペースが用意されており、荷物が多くなりがちな買い物や、訪問介護、訪問営業といった業務での利用にも非常に便利です。その上、電動であるためガソリン代や車検費用が不要で、環境にも優しい移動手段を求める方々にも最適な選択肢となります。
コアライトD4どこで売ってる
コアライトD4の革新的な安定性と実用的な速度は、免許返納後の移動手段に悩む方にとって理想的な選択肢です。この特定小型原付は、一般的な自動車販売店やバイクショップでの取り扱いがまだ少ないため、主な購入ルートは製造元であるトライクスジェイピー合同会社の公式サイトおよび正規販売協力店となります。
公式サイトでは最新情報と販売協力店一覧が公開されています。特に重要なのが購入後のアフターサービスとメンテナンスです。D4は電動モビリティのため定期点検が必要ですが、トライクスジェイピー合同会社は全国での販売協力店を通じて、技術サポートとメンテナンス研修を提供し、サポート体制の構築を積極的に進めています。
また、神奈川、東京、埼玉など一部地域では出張修理やメンテナンスにも対応しており、田舎や郊外で店舗アクセスが難しい高齢者でも安心です。購入を検討する際は、車両価格だけでなく、自宅からアクセス可能な販売協力店と提供されるアフターサービスの内容を事前に確認し、公式サイトで試乗予約をすることをおすすめします。
気になる車両価格

コアライトD4の価格は、税込428,000円と設定されています。この価格を初めて目にしたあなたは、「特定小型原付として、これは高価ではないか」と感じるかもしれません。しかし、単純に他の電動モビリティと比較するのではなく、D4が提供する付加価値と技術的な投資に焦点を当てて考える必要があります。なぜならば、この価格は、単なる移動手段としてのコストではなく、「最高峰の安定性と安心」という目に見えない価値に対する投資と捉えられるからです。具体的には、前述の前輪独立懸架システムや後輪ディファレンシャルギアといった高度な足回り技術、そして4輪油圧ディスクブレーキの搭載は、安全性を最大限に高めるためのエンジニアリングコストが反映されたものです。高齢者の方や運転初心者にとって、転倒リスクの低減や確実な制動性能は、価格以上に重要な要素です。また、D4は免許不要で利用できるため、ガソリン代や車検費用、そして自動車税といったランニングコストが大幅に抑えられます。つまり、初期費用はかかりますが、長期的に見れば維持費が非常に低く抑えられるため、総合的なコストパフォーマンスが高いと言えます。この価格設定は、安全と品質を最優先し、移動の自由と生活の質の向上を求めるユーザー層を明確にターゲットにしていることを示唆しているのです。
コアライトD4の年間維持費は?必須費用と任意保険
コアライトD4は自動車やバイクとは異なり、維持費が極めて安価に抑えられるのが最大のメリットです。これは、車検制度がなく、ガソリンも一切不要な電動モビリティであることに由来します。
年間で必ず発生する必須費用は、主に税金と保険料の2点です。まず、軽自動車税(種別割)については、特定小型原動機付自転車として分類されるため、年間2,000円の法定税額が課税されます。そして、公道走行の義務である自賠責保険料は、例えば3年契約(10,170円)を結んだ場合、年間換算で約3,390円が目安となります。つまり、必須の最小費用を合計すると、年間約5,390円で済むことになります。これは、ガソリン代や駐車場代が不要な田舎暮らしの高齢者にとって、経済的な負担が非常に小さいことを意味します。
しかし、必須費用に加えて、任意保険への加入も強く推奨されます。なぜならば、自賠責保険は対人事故の最低限の補償しかなく、対物事故(信号機や他人の車など)や高額賠償には対応できないからです。特定小型原付の任意保険は、既存の自動車保険の個人賠償責任特約でカバーできることが多いですが、特約がない場合は専用プランを検討しましょう。
例えば、アクサダイレクトの例では、対人・対物無制限に加え、弁護士費用特約を付けたおすすめプランが年間20,510円程度から提供されており、万が一の安心を買う費用として検討に値します。このように、D4の維持費は安価ですが、安心を買うための任意保険の費用も考慮に入れることで、総合的な年間コストを把握できます。
他社製品との価格と機能性の比較
コアライトD4の価格が428,000円であるのに対し、市場には20万円台後半から購入できる軽量な4輪特定小型原付も存在します。ここでは、D4がこれらの競合製品に対して持つ優位性を明確にするため、価格と機能性の違いを比較します。単純に価格だけを比較すると、D4は高価に見えます。しかし、大きな違いは、D4が車両総重量118kgという重厚な車体と、高度な足回り技術を持っている点です。他の軽量4輪車は、持ち運びやすさや低価格を実現するために、車体を軽くし、シンプルな構造を採用しているケースが多く見られます。しかし、特に高齢者の方が利用する場合、軽量すぎると走行中の安定性やカーブ時の安心感に欠ける可能性があります。一方、D4は車両重量があることで、シートに腰掛けた時点から安定感を感じられ、前述のディファレンシャルギアにより、カーブでのインリフト(内側タイヤの浮き上がり)を抑制しています。また、D4が4輪に油圧ディスクブレーキを採用しているのに対し、軽量モデルでは異なるブレーキシステムを採用している場合があります。これにより、D4はより確実で安全な制動性能を実現しています。つまり、D4の価格は、単なる4輪モビリティであるというだけでなく、「信頼と安心」という付加価値を提供する最高峰の安定性に対して支払う費用と考えることができるのです。
初心者でも安心!利用とメンテナンスのポイント
コアライトD4は免許不要で操作もシンプルですが、安全かつ長く利用するためには、いくつかの重要な利用とメンテナンスのポイントを抑えておくことが大切です。まず、利用の前に日々のセルフチェックを習慣にしましょう。特に、ブレーキの効き具合、タイヤの空気圧、ハンドル操作の重さ、そして全ての灯火類(ヘッドライト、テールランプ、ウインカー)が正常に機能するかは、運転前に必ず確認してください。何か異変を感じたら、決して無理に運転せず、販売店に相談することが重要です。
そして、最も気になるであろうメンテナンスですが、D4は電動モビリティであるため、定期的な整備は欠かせません。トライクスジェイピー合同会社は、購入後も安心して利用できるよう、充実したアフターサービスを提供しており、特に神奈川、東京、埼玉など一部地域では出張修理やメンテナンスにも対応しています。万が一、不具合が生じた場合でも、自宅にいながら専門の整備を受けられる体制が整っているのは、特に田舎暮らしで店舗へのアクセスが難しい高齢者にとって大きな安心材料となります。
また、バッテリーは消耗品ですので、充電しても航続距離が短くなったと感じたら交換時期の目安です。バッテリー交換は販売店に依頼することを推奨します。なお、長期間雨や雪にさらされると故障の原因となるため、保管時にはガレージや車体カバーを使用し、雨雪を避けることも長持ちさせるための重要なポイントです。
特に、屋根付きガレージなどがない場合、D4専用ボディーカバー(¥5,500-)の利用が推奨されます。このカバーは単に車体を覆うだけでなく、前後にゴムが入っているため車体にしっかりとフィットします。さらに、中央部には強風対策用のバンドが設けられているため、風の強い日でもカバーが飛散する心配がありません。収納袋も付属しており、使わない時の保管にも便利です。このように、適切なカバーを使用することが、D4の性能を長く維持するための鍵となります。
試乗レビューから見る「利用者の声」
コアライトD4の実際の乗り心地や安定性については、試乗体験者の「利用者の声」を確認することが最も重要です。多くの試乗レビューで共通して挙げられているのは、「想像以上に乗りやすい」という、操作のシンプルさと4輪構造による安定感です。例えば、試乗体験をした利用者は、大柄でどっしりとした車両総重量118kgの車体が、「腰かけた時点から安心感を感じる」と評価しています。これは、特に足腰に不安のある高齢者や、運転に慣れていない初心者の方にとって、心理的な安心に直結する大きなメリットです。また、油圧ディスクブレーキと独立サスペンションの組み合わせが非常に高く評価されています。カーブやちょっとした段差でも体が振られる感じが少なく、「高齢の方でも安心できる」という意見が多く寄せられています。一方で、操作が非常に直感的であることも強調されています。ハンドル横のレバー操作だけで前進、後退、モード切替ができるため、複雑な操作を覚える必要がなく、免許返納後に初めて乗るモビリティとしても非常に適しています。さらに、走行が静かで力強いという声もあり、最高速度の20km/hまでスムーズに加速し、坂道でも十分なパワーを発揮するとされています。このように、利用者の声は、D4が単なるスペック上の安定性だけでなく、実際の運転で感じる安心感と快適性を高いレベルで実現していることを示しているのです。
コアライトD4の評価と今後の展望
特定小型原付の市場において、コアライトD4はその「最高峰の安定性」という点で独自の地位を確立しています。価格は428,000円と高価ですが、これは前輪独立懸架や後輪ディファレンシャルギアといった高度な技術、そして4輪油圧ディスクブレーキによる確実な安全性という、競合製品にはない付加価値が反映された結果です。特に、高齢化社会が進む日本では、免許返納後の代替移動手段の需要は今後さらに高まることが予想されます。シニアカーでは速度が遅く不便に感じていた層にとって、速度も出て安定性が高いD4は、まさに空白を埋める次世代型モビリティとして大きな期待が寄せられています。今後の展望として、製品改良の面では、現在搭載されている鉛式バッテリーに加え、近日中にリチウムバッテリー仕様が登場予定であり、これにより充電時間の短縮や航続距離の向上が期待できます。また、販売体制の面でも、製造元であるトライクスジェイピー合同会社は全国での販売協力店を積極的に募集し、メンテナンス研修や技術サポートを提供することで、全国的なサポート体制の構築を進めています。これは、遠方のユーザーでも安心して購入・利用できる環境が整いつつあることを示しており、D4の普及がさらに加速し、より多くの免許返納者が移動の自由を取り戻せるようになるでしょう。
まとめ:免許返納後、田舎での移動手段をコアライトD4で確保!どこで売ってる?
- 特定小型原付として16歳以上であれば運転免許が不要である
- 最高時速20km/hで走行可能であり、シニアカーの速度不足を解消する
- 車両総重量118kgの重厚な車体構造が、圧倒的な安定感を生み出す
- 前輪独立懸架システムが、荒れた路面や凹凸の衝撃を吸収する
- 後輪ディファレンシャルギアが、カーブ時のインリフト(タイヤの浮き上がり)を抑制する
- 4輪すべてに油圧ディスクブレーキが採用され、確実な制動性能を確保している
- 定格600{W}モーターにより、最大15度の坂道でも十分なパワーを発揮する
- 公道走行には、ナンバープレートの取得と自賠責保険への加入が必須である
- 通行場所は原則車道の左側端であり、歩道や路側帯の走行は禁止されている
- 車両価格は税込428,000円であり、高度な安全技術への投資と位置付けられる
- 軽自動車税と自賠責保険料を合わせた必須維持費は、年間約5,390円と安価だ
- フロントバスケットや鍵付きリアボックスなど、圧倒的な積載能力を持つ
- 製造元のトライクスジェイピー合同会社の公式サイトと正規販売協力店で購入可能だ
- 神奈川、東京、埼玉など一部地域では、出張修理やメンテナンスに対応している
- 設計や品質管理に日本の技術と知見が活かされているモビリティである