池袋シャトレーゼ閉店の真相とは？駅ナカの厳しい現実

2025年4月7日2025年5月24日

2025年3月31日、JR池袋駅北改札前にあったスイーツショップ「シャトレーゼ」が閉店したことをご存じでしょうか。

オープンから約2年という短い期間での閉店は、多くの方にとって驚きだったかもしれません。
実は私も、オープン当初はアップルパイなどを試しに購入しました。
便利な駅ナカという立地でありながら、なぜ閉店してしまったのか、その背景にはさまざまな要因が考えられます。

池袋駅ナカは激戦区であり、賃料や維持費の高さ、そして近年の物価上昇や消費者の「食の意識」の変化が影響しているようです。
一方で、シャトレーゼ全体の店舗数と売上の推移を見ると、国内外で積極的な店舗展開を行い、売上も順調に成長していることがわかります。しかし、最近では労働基準法違反の疑いで書類送検されるといったニュースもあり、企業の多角的な側面が見えてきます。

現在、池袋周辺のシャトレーゼどこで買えるのか、そして食の選択が変化する今、健康志向の“やさしいスイーツ”が求められていることについてもお話しします。
最近では、池袋 I’m donut ? が大人気となるなど、消費者のニーズは常に変化しています。今回の閉店を機に、次に入るお店には「池袋らしさ」のお土産にも期待したいところです。
この記事を通じて、池袋駅ナカのスイーツ事情や、今後の展望について深く掘り下げていきたいと思います。

記事のポイント

池袋シャトレーゼの閉店理由とその背景
池袋駅ナカの商業施設の特性と厳しさ
シャトレーゼ全体の経営状況と課題
池袋周辺でシャトレーゼの商品を購入できる場所

池袋駅ナカ「シャトレーゼ」閉店の真相とは？

池袋シャトレーゼ閉店：駅ナカ店の背景

2025年3月31日、JR池袋駅の北改札前に位置していたシャトレーゼの店舗が閉店しました。
オープンからわずか2年という短い期間での幕引きとなりました。
この店舗は駅構内という非常に便利な立地にあったため、通勤や通学の途中で気軽に立ち寄れたり、ちょっとした手土産が必要な際に重宝したりしていた方も多いのではないでしょうか。
突然の閉店に、寂しさを感じた方も少なくないはずです。

実は私も、オープン当初は購入しました

正直なところ、私もこの店舗がオープンしたばかりの頃に、アップルパイやシュークリームなどを試しに購入したことがあります。
ショーケースに並んだ商品の見た目は華やかで、味も期待を裏切らないものでした。さすがシャトレーゼという印象を受けたものです。
ただ、他のお店と比べると、価格がやや高めに感じられたのも事実です。そのため、残念ながらリピート購入には至りませんでした。

現在の私は、ここ数年で食生活に大きな変化がありました。健康を意識するようになり、小麦、植物性油脂、甘い物、牛乳・乳製品という、いわゆる“四毒”をなるべく控える生活にシフトしています。
こうなると、自然とシャトレーゼのようなスイーツ専門店からは足が遠のいてしまいます。
一方で、患者さんからお土産としていただく機会もございます。
その際には、感謝の気持ちを込めて美味しくいただいています。やはり手土産としての見た目や華やかさは、シャトレーゼならではの大きな魅力だと感じます。

池袋駅ナカは激戦区。閉店の背景にはさまざまな要因が

駅ナカという立地は、確かに非常に人通りが多く、多くの集客が見込める場所です。しかし、同時に賃料や維持費が非常に高額になる傾向があります。
このコストは、商品の価格にも影響を与えざるを得ません。加えて、近年の物価上昇や不景気の影響を考えると、スイーツという「嗜好品」は、どうしても日々の生活における優先度が下がってしまう傾向にあります。

また、このシャトレーゼの店舗が入る前は、「ランチパック専門店」が入居していた記憶がありますが、そこも数年の営業で閉店しています。
このことからも、池袋駅ナカという場所は、テナントの入れ替わりが激しく、採算を安定して確保するのが難しいエリアなのかもしれません。
競合も多く、消費者のニーズも多様化しているため、常に新しい価値を提供し続けなければ生き残りが難しい場所と言えるでしょう。

シャトレーゼの店舗数と売上の推移

シャトレーゼは国内外で積極的に店舗を展開しており、その売上も順調に推移しています。2024年3月期の連結売上高は1,484億円に達しました。
2020年3月期の売上高が618億円であったことを踏まえると、およそ4年間で2倍以上という目覚ましい成長を遂げていることがわかります。
また、2022年の売上高は2019年比で184％に伸長しており、これはコロナ禍であっても着実に成長を続けたことを示しています。
このように、全体としては非常に好調な経営状況にあると言えます。今回の池袋シャトレーゼ閉店は、個別の店舗戦略によるものと考えることができます。

シャトレーゼの閉店理由と注意点

近年、シャトレーゼのいくつかの店舗が閉店しているという情報が話題になることがあります。
その理由としては、主に経営戦略の見直しと、過去には新型コロナウイルスの影響が挙げられます。
まず、経営戦略の見直しについてですが、これは地域ごとの需要や市場の動向を鑑み、店舗の配置を再考することが目的です。
採算が合わない店舗を閉店することで、より効率的な運営を目指しているのです。
いくら全国的に店舗を展開していても、すべての地域で同じ需要があるわけではありません。
特に人口が減少している地域や、競合が激しいエリアでは、売上が思わしくないこともあり、そういった店舗が閉店の対象となる可能性が高まります。

また、新型コロナウイルス感染症のパンデミックは、多くの店舗にとって客足の減少という大きな打撃を与えました。
都市部ではリモートワークが普及したことにより、人々の生活圏が変化し、店舗への来店頻度が減少したケースも多く見られます。
中には一時的に休業を余儀なくされたシャトレーゼ店舗もあり、経営に大きな影響が出た店舗が閉店に至ることも少なくありませんでした。

閉店間際にシャトレーゼへ来店する際には、いくつか注意点があります。
人気商品は夕方には売り切れてしまうことがよくありますので、期待していた商品が手に入らない可能性も考えられます。
特に季節限定商品や人気のお菓子は早めに売り切れることが多いため、確実に欲しい商品がある場合は、できるだけ早い時間帯に行くのが良いでしょう。
一方で、閉店間際に行くと、売れ残りの商品が安く購入できるサービスが行われることもあります。
特にケーキや生菓子のように消費期限が短い商品は、翌日になると価値が下がるため、値下げの対象となることがあります。
ただし、すべての店舗でこのようなサービスが行われているわけではないので、事前に確認してみることをお勧めします。

池袋シャトレーゼ閉店後の選択肢と今後の展望

池袋周辺のシャトレーゼどこで買える？

今回の池袋シャトレーゼ閉店を受けて、池袋駅周辺でシャトレーゼの商品を購入したいと考えている方もいらっしゃるでしょう。
池袋駅周辺でシャトレーゼをお探しの場合、現在最も近い店舗は「シャトレーゼ焼きたてS＆S 南池袋店」です。住所は東京都豊島区南池袋2-24-1八大ビル1Fで、営業時間は10:00から20:00までとなっています。

この「シャトレーゼ焼きたてS＆S 南池袋店」では、八ヶ岳の契約農家指定卵を使用したエッグタルト、クッキーシュー、プリン、アップルパイなど、特に卵菓子に特化した商品を提供しています。
焼きたて工房ベーキングファクトリーを併設しており、焼きたての商品を購入できるのが特徴です。
また、JR池袋駅限定の商品も取り扱っていた時期もあり、人気の高いスイーツが豊富に揃っています。

食の選択が変化する今、求められる“やさしいスイーツ”

近年、私たちの食に対する意識は大きく変化しています。
「健康」や「食の安心」を重視する人が増加しており、その結果、グルテンフリー、無添加、糖質控えめといったキーワードが注目を集めるようになりました。
私自身も実践している“四毒抜き”という考え方のように、体に不要な負担をかけない食事を選ぶ人が増える中で、スイーツのあり方も少しずつ変わってきていると感じます。
シャトレーゼも、消費者のこうしたニーズに応えるべく、糖質カットスイーツや素材にこだわった商品を展開しています。
しかし、池袋駅ナカのような限られたスペースでは、これらの商品の魅力を十分にアピールしきれなかったのかもしれません。
駅を利用する多くの人々にとって、手軽に購入できる反面、じっくり商品を選ぶ機会が少なかったことも考えられます。

池袋 I’m donut ? が大人気

池袋のスイーツシーンにおいて、最近特に大きな話題となっているのが「I’m donut ?」です。

池袋駅ナカのシャトレーゼが閉店したことと直接的な関連はないものの、この人気ぶりは、池袋の消費者が新しいものや話題性のあるものを求めていることを示唆していると言えるでしょう。
連日行列ができるほどの盛況ぶりは、単なるスイーツの美味しさだけでなく、SNS映えする見た目や、他にはない体験価値が消費者に響いている証拠です。
多くの人が「一度は食べてみたい」と感じるような、ユニークな商品が池袋では求められているのかもしれません。
このような流行の移り変わりは、駅ナカのテナントにとっても常に意識すべき重要な要素となっています。

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次に入るお店は「池袋らしさ」のお土産もぜひ！

今回の池袋シャトレーゼ閉店を受けて、個人的に強く思うのは、「次に入るお店には、ぜひ健康志向のニーズに応えてほしい」ということです。
例えば、グルテンフリーの焼き菓子やオーガニックスイーツ、あるいは白砂糖や乳製品不使用の和菓子など、身体にやさしい選択肢を気軽に購入できるようなお店が駅ナカに登場すれば、多くの人に喜ばれるのではないでしょうか。

そしてもうひとつ、池袋という街には、実は「池袋らしいお土産」が少ないという印象があります。
以前、豊島区役所の職員の方に「もっと地元らしい、アピールできるお土産が欲しい」と要望したことがあります。
たとえば、イケフクロウの人形焼や、池袋限定パッケージのお菓子などがあれば、観光客にも地元の人にも喜ばれるはずです。
池袋は多文化が交わる面白い街ですが、逆に「名物」が曖昧になってしまっているところもあります。
次に入るテナントには、そうした地域性や健康志向、そして時代のニーズを意識した新しいお店が登場してくれることを、心から期待しています。今回の閉店は一つの終わりではありますが、同時に「新しい流れの始まり」でもあります。
駅ナカという立地を活かし、健康と地域の魅力を発信するようなお店が、この池袋にまたひとつ生まれることを願っています。

シャトレーゼの書類送検に見る企業姿勢

2025年5月22日、シャトレーゼは山梨県内の工場で従業員に労使協定、いわゆる三六協定の上限を超える違法な時間外労働をさせた疑いで、甲府労働基準監督署から労働基準法違反の疑いで書類送検されました。
この件では、同社の部長職の男性2名も共に書類送検されています。
具体的には、2023年10月に山梨県北杜市の白州工場で、従業員に年間の限度回数を超え、1カ月あたり45時間超の時間外労働をさせた疑い、そして同年12月には山梨県中央市の豊富工場で、従業員に月100時間以上の時間外労働などをさせた疑いが持たれています。

この事態に対し、シャトレーゼの担当者は取材に対して「深く反省している。健全な労働環境整備のため取り組みを進める」とコメントしました。
このような書類送検は、企業が従業員の労働環境に対して、適切な管理体制を構築し、労働法規を遵守することの重要性を改めて浮き彫りにします。
いくら企業が成長し、売上を伸ばしていても、従業員の働き方が健全でなければ、社会からの信頼を得ることはできません。
今回の件は、企業の成長と同時に、内部のガバナンス強化が不可欠であることを示唆しています。

池袋駅ナカの未来：健康と地域性を意識した店舗へ

前述の通り、池袋駅ナカのシャトレーゼが閉店したことは、駅構内という好立地であっても、単に人気店であれば成功が約束されるわけではないという現実を突きつけました。
しかし、この閉店は、池袋駅ナカの商業施設にとって、新たな可能性を探る良い機会とも捉えることができます。
これまでの駅ナカの店舗は、手軽さや利便性を重視したものが多かったですが、これからは一歩進んだ視点が必要になるでしょう。

私が考える池袋駅ナカの未来は、健康と地域性を強く意識した店舗の導入です。
例えば、グルテンフリーやオーガニック食品を扱う店、白砂糖や乳製品を使わないスイーツを提供する店など、健康志向のニーズに応える選択肢が増えることは、多様なライフスタイルを持つ現代の消費者にとって大きな魅力となるはずです。
また、池袋には、観光客だけでなく、多くのビジネスパーソンや学生が行き交います。彼らが気軽に立ち寄れる、体に優しい軽食や飲み物を提供するカフェなども良いでしょう。

そしてもう一つ重要なのは、「池袋らしさ」を前面に出したお土産の充実です。
池袋はアニメやサブカルチャーの街として知られていますが、それ以外にも魅力的な地域資源が豊富にあります。
例えば、地域の工芸品を取り入れた商品や、池袋の歴史や文化をストーリーにしたお菓子など、単なる商品を超えた「体験」や「物語」を提供できるようなものが求められます。
こうすることで、駅ナカは単なる通過点ではなく、池袋の魅力を発信する拠点となり、訪れる人々にとって記憶に残る場所となるでしょう。
今回の閉店が、池袋駅ナカに新たな風を吹き込み、より魅力的な空間へと発展するきっかけとなることを心から願っています。