EF5861、通称ゴハチロクイチは、鉄道ファンなら誰もが一度は耳にしたことがある名機です。
お召列車を牽引するために特別に整備されたその美しい姿は、今なお多くの人々を魅了し続けています。
今回の記事では、元キャノンF1使いの弟がスマホで撮影したEF5861の写真とともに、ゴハチロクイチにまつわる思い出や関連情報を紹介します。
過去に撮影会で写した写真や、鉄道博物館に展示された機体の様子、さらにはKATOやTOMIXの鉄道模型の魅力についても触れながら、昭和の鉄道ロマンを振り返ります。
また、ナンバープレートに”58-61″を選んでしまうほどのゴハチロクイチ愛が詰まったエピソードとして、希望ナンバーの話題にも触れています。
EF5861に興味がある方、ゴハチロクイチについてもっと知りたい方にはきっと楽しんでいただける内容です。
EF58 61号機(ゴハチロクイチ)は鉄道博物館に大切に保管されていた


2020年10月30日(日)より、埼玉県さいたま市の鉄道博物館では、EF58形電気機関車の中でもひときわ特別な存在である「61号機(ゴハチロクイチ)」の常設展示が始まりました。
この車両は1953(昭和28)年7月に、お召列車専用機として製造されたもので、長らく天皇陛下がご乗車される特別列車の牽引にあたってきた由緒ある機関車です。
活躍の舞台は主に首都圏の直流電化区間。約55年という長い現役生活を経て、2008(平成20)年に引退を迎えましたが、その気品ある佇まいは今なお多くのファンの心をつかんで離しません。
鉄道博物館にとっても、2018年7月の南館オープン以来4年ぶりの展示車両の追加となり、屋内外を含めた展示車両数はこれで42両となりました。
実は鉄道博物館には、もう一両EF58形が展示されています。それが「89号機」です。
この89号機には、鉄道ファンの間ではよく知られる“復活劇”があります。
本来は廃車が決定していたものの、1983(昭和58)年、宇都宮運転所で行われたEF58形の最後の全般検査において、つらら切り(寒冷地仕様の装備)を唯一備えていたことが評価され、急遽対象機に抜擢。
代わりに予定されていた109号機が解体されることとなり、89号機は奇跡的に“生き延びた”のです。
このとき、塗装は従来の青から重厚なぶどう色に塗り替えられ、格式ある61号機と並ぶ「東京北鉄道管理局のエース」として、全国の鉄道ファンから絶大な人気を集める存在となりました。
JR東日本に引き継がれた後も、臨時列車のほか、急行列車や貨物列車の牽引まで幅広く活躍。1999年に惜しまれつつ引退し、現在は鉄道博物館で大切に保存・展示されています。
EF58形の中でも異なる経歴と魅力を持つ61号機と89号機。
展示を通じてその姿をじっくりと見比べることができるのも、鉄道博物館ならではの楽しみです。ぜひ一度、足を運んでみてはいかがでしょうか。

鉄道博物館に展示されたEF58 61号機(ゴハチロクイチ)とは
EF5861号機、通称「ゴハチロクイチ」とは、国鉄が製造したEF58形電気機関車の中でも特に有名な1両です。
1953年に製造され、特にその美しい外観と「お召し列車」牽引機としての役割から、鉄道ファンの間では別格の存在として知られています。
車体は流線形のデザインに加え、濃淡のぶどう色2号(茶色)に金帯をまとった特別仕様となっており、他のEF58形と一線を画しています。
EF5861号機は、皇族や国賓を乗せたお召し列車を牽引するという極めて重要な任務を担っていました。
そのため、外観の美しさだけでなく、機関車としての整備や運転にも特別な配慮がなされており、常に最高の状態が保たれていました。
引退後はその歴史的価値と象徴的な存在感から保存対象となり、現在でも各地のイベントなどで展示されることがあります。
ゴハチロクイチは、昭和の鉄道史を語る上で欠かせない存在であり、日本の鉄道文化の象徴とも言える機関車です。
35年以上前に高崎で行われた撮影会|EF5861(ゴハチロクイチ)お召列車仕様

昭和57~8年ごろ高崎で行われた撮影会で撮ったゴハチロクイチです。
この時の89号機も鉄道博物館に保存されています。撮影機材はミノルタX-500、友達に「倒産レンズ」と馬鹿にされたオオサワズームレンズ35-70付。
鉄道写真の撮影会ではこの写真のように前に人が映りこまないように撮影するのは至難です。
また接近した状態で全体を写すとなると歪みの少ない広角レンズが必要になります。
中学生のお小遣いでは純正レンズを購入することができませんでしたが、20代前半に新宿アルタ横の中古カメラ屋で憧れのレンズを発見し購入してしまいました。(しかし、ほぼ使っていません 汗)


EF58 89号機号機


EF55 1号機
EF55 1号機は、流線形の車体が特徴的な戦前生まれの電気機関車です。3両のみ製造され、晩年は高崎地区で活躍しました。独特な形状から「ムーミン」の愛称で親しまれ、鉄道博物館に保存されています。

EF15 200号機
EF15 200号機は、貨物輸送で活躍したEF15形電気機関車の最終増備車です。202号機までの3両が日立製作所と富士電機で製造されました。200号機は高崎第二機関区に所属し、上越線などで活躍しました。

EF66 1号機
EF66 1号機は、高速貨物列車牽引用として開発されたEF66形の試作機です。量産機とは前面窓の形状などが異なり、EF90形として登場後、量産化に合わせてEF66形901号機に改番されました。引退後は広島車両所で保存されています。

EF5861(ゴハチロクイチ)のNゲージも健在
最近、ふと懐かしい気持ちになって、子供の頃に夢中で集めていたNゲージの鉄道模型を押入れから引っ張り出してみました。
数十年ぶりに手に取った模型たちは、ケースに保管してあったおかげで埃をかぶることなくきれいな状態であり、あの頃のワクワクした気持ちを鮮やかに思い出させてくれました。
今回撮影してみたのは、EF58形の中でもファンに人気の高い2両。左側がKATO製の「5874号機」、そして右側がTOMIX製の「5861号機」、いわゆる“ゴハチロクイチ”です。
どちらも今から40年ほど前に発売された製品で、当時としてはかなり精巧な造りに感動したのを覚えています。
KATO製の5874号機は今も比較的状態が良く、重厚感のある造形と塗装の美しさが健在です。一方、TOMIX製の5861号機は残念ながらパンタグラフが破損しており、経年のダメージを感じさせますが、それでも往年の存在感はしっかりと残っています。
当時は“お召機”として特別なオーラを放つ5861号機を模型で所有することが、ちょっとしたステータスでもありました。車両のラインやナンバープレート、塗装の質感など、細部にまでこだわりが詰まっていて、少年時代の自分にとってはまさに宝物。今見ても、その魅力はまったく色あせていません。
鉄道博物館で実物のEF5861号機を間近に見たあとに、こうして自分の手元にあるNゲージを眺めてみると、なんとも言えない感動があります。模型とはいえ、確かに時代を共に過ごしてきた記録であり、思い出の詰まった“もうひとつの本物”のように感じられます。
もし皆さんも、昔の鉄道模型がどこかに眠っているようでしたら、ぜひ久しぶりに引っ張り出してみてはいかがでしょうか。思い出とともに蘇る鉄道の世界が、きっとあなたをもう一度あの頃へ連れて行ってくれます。




EF58 51(ゴハチゴイチ)ファンなら一度は狙いたい、憧れの「5861」ナンバー
車好き、特に鉄道ファンの方にとって「5861」というナンバーは特別な意味を持っているのではないでしょうか。
実は私自身、以前の引っ越しの際に希望ナンバー制度を利用して、この「5861」ナンバーを取得しました。
理由はもちろん、伝説の電気機関車「EF58 51号機」──通称「ゴハチゴイチ」へのリスペクトからです。
この番号を取得したのは、日産マーチのスポーティグレード「12SR/5MT」に乗っていたとき。
日産のチューナーオーテックが仕上げた特別仕様で、走りを楽しみたい方にはたまらない一台でした。
しかし、車検を控えたある日、なんと予想以上の高額査定を受け、手放すことを決断。
ナンバー「5861」との別れも、少し名残惜しいものになりました。
それにしても、ナンバー「5861」はまさにEF58 51号機を思い起こさせる数字。
これを付けていれば、間違いなく“ゴハチロクイチ”ファンとわかる、知る人ぞ知るこだわりナンバーと言えるでしょう。
ちなみに、希望ナンバーにはそれぞれ個性があり、選ぶ番号に人柄や趣味が現れるもの。
例えば、登山好き・富士山愛好家の間では「3776」(富士山の標高)が定番ですし、夫婦円満を願う方には「1122(いい夫婦)」が人気です。
燃費を気にするドライバーや、スピリチュアルな傾向のある人たちには「358」が“エンジェルナンバー”として知られており、密かなブームになっています。
こうしたナンバーの意味を調べるのに便利なのが、「zired(ジレッド)車ナンバー占い」というウェブサイト。
このサイトで調べてみたところ、「5861」は“性質ナンバー20”に該当し、残念ながら《凶ナンバー》と診断されていました。ちょっとショックですね…。
一方で、人気のある「358」は“性質ナンバー16”で《吉ナンバー》。「1122(いい夫婦)」は“性質ナンバー6”、そして「3776(富士山)」は“性質ナンバー23”で、いずれも《吉ナンバー》の評価を受けています。
あなたの車のナンバーには、どんな意味があるのでしょうか?
気になる方は、ちょっと占ってみると面白い発見があるかもしれません。ナンバー選びも、車との新しい関係を築くひとつの楽しみですね。

鉄道博物館へのアクセス
鉄道博物館は、埼玉県さいたま市大宮区に位置し、首都圏からのアクセスが非常に便利です。
最寄り駅は、埼玉新都市交通ニューシャトルの「鉄道博物館(大成)駅」。
大宮駅からわずか1駅、乗車時間は約3分ほどで、駅から博物館までは徒歩1〜2分と直結しており、迷うことなくスムーズにたどり着けます。
また、JR各線が集まるターミナル駅・大宮駅までは、東京駅から約30分、新宿駅からでも40分程度と、都心からのアクセスも抜群。週末の家族連れや鉄道ファンの小旅行にもぴったりの立地です。
車で訪れる場合は、館の周辺に有料駐車場が用意されていますが、混雑が予想される土日や祝日は、公共交通機関の利用がおすすめです。電車を使って訪れることで、より鉄道の魅力に浸れる一日になりますよ。
鉄道博物館で保存されるEF5861とゴハチロクイチの魅力を総括
- EF5861は国鉄製EF58形電気機関車の中でも特に有名な1両である
- ゴハチロクイチの愛称で親しまれ、お召列車を牽引する特別任務を担っていた
- 鉄道博物館に保存されており、現在でも展示される機会がある
- 同型機EF58 60号機は1983年に解体され、61号機の保存価値が高まった
- 雨ざらしではなく、しっかりとした施設で保管されている点が評価されている
- 鉄道模型としてはKATO製やTOMIX製のNゲージがコレクターの間で人気
- ナンバープレートを通してゴハチロクイチ愛を表現する人もいる
- ゴハチロクイチは昭和の鉄道文化を語るうえで欠かせない存在である
