衆院選2025、佐賀一区で原口一博が参政党 重松貴美候補と対決

原口一博

衆院選2025が近づく中、佐賀一区に原口一博氏への刺客が参政党から現れ、両者の動向に注目が集まっています。
この記事では、前回の選挙結果と圧倒的な得票が示す原口一博議員の強さの理由から、「なぜ立憲民主党に所属し続けるのか」という多くの人々が抱く疑問、そして「自民も立憲もオワコン」という発言の真意まで、彼の政治的スタンスを深掘りします。
また、注目される「ゆうこく連合」とは何か、そして対立候補である次期衆院選の参政党公認予定候補、重松貴美氏とは何者なのかを解説。
Meiji Seika ファルマによる提訴という、選挙に影響を及ぼす可能性のある出来事にも触れながら、今後の衆院選2025の佐賀1区がどうなるのかを徹底的に考察していきます。
これらの要素を読み解くことで、日本の政治が迎えている「人で選ぶ政治の時代へ」という新しい潮流、そして衆議院議員選挙2025に注目する理由が見えてくるはずです。

この記事のポイント

  • 立憲民主党の原口議員と参政党の関係性、およびその背景
  • 参政党が対立候補を擁立したことによる原口議員との人間関係の変化
  • 原口議員が立憲民主党に留まる理由や、独自に立ち上げた「ゆうこく連合」の活動
  • 前回の選挙で圧勝した原口議員の強さと、次期選挙の行方
目次

衆院選2025、原口一博は佐賀一区で参政党に勝つか?

衆院選2025の佐賀1区はこうなる

2025年の衆議院議員選挙、佐賀1区の構図は非常に注目されています。立憲民主党に所属する現職の原口一博氏と、参政党の公認候補予定者である重松貴美氏の一騎打ちが予想されるからです。
この選挙は、単なる議席争いではなく、複雑な人間関係が絡み合う特別な戦いとなります。

原口氏は「ゆうこく連合」という独自の政治団体を立ち上げ、超党派での活動を志向しています。
一方、参政党は全国的な組織を拡大しており、佐賀1区でも新たな支持層を獲得しようとしています。
多くの有権者は、立憲民主党に所属しながら党の方針に異を唱え、独自の発信を続ける原口氏のスタンスに対し、「なぜ立憲を離党しないのか」という疑問を抱いています。しかし、原口氏自身は「優秀な人材までいなくなってしまう」という理由から、党内に留まる必要性を訴えているのです。

前述の通り、原口氏と参政党の神谷議員は、これまでは思想を同じくしていると見られていました。
実際に、原口氏が白血病を患った際には、神谷氏が最も心配し、吉野敏明歯科医師を紹介したという経緯があります。このため、原口氏にとって神谷氏は恩人とも言える存在です。
そうした背景があるにもかかわらず、佐賀1区に参政党が対立候補を擁立したことは、今後の両者の人間関係に亀裂が生じる可能性を懸念させています。
このように、次期衆院選の佐賀1区は、複雑な人間模様と政治思想が絡み合い、非常に興味深い戦いになることが予想されます。

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前回の選挙結果と圧倒的な得票

前回の衆議院議員選挙では、原口一博氏が自民党候補に1万6,000票以上の大差をつけて10期目の当選を果たしました。
これは悪性リンパ腫を患ったことによる健康不安というマイナス要素がありながらも、SNSを駆使した「完全復活」のアピールと、有権者目線に立った政策発信が功を奏した結果だと考えられます。
特に「政治とカネ」の問題で揺れた自民党への批判票の受け皿となったことも、彼の勝利に大きく貢献したと言えるでしょう。
この圧倒的な勝利は、原口氏個人の知名度と発信力がいかに高いかを証明しました。
しかし、この勝利は同時に、彼の思想に賛同する一方で、所属政党である立憲民主党の方針には疑問を持つという、複雑な支持層を形成していることも示しています。
多くの支持者は、党ではなく「人」で原口氏を選んだのです。
このことは、これまでの政党中心の選挙戦とは一線を画しており、新しい政治の潮流を示唆しているのかもしれません。ただし、今後の選挙においても同様の支持が得られるかは不透明な点です。

2024衆議院選挙佐賀一区結果
NHK HPより

Meiji Seika ファルマによる提訴

2025年の衆議院選挙を前に、Meiji Seika ファルマが原口一博氏を提訴したことは、大きな波紋を呼びました。
この提訴のタイミングは、佐賀1区で原口氏と争う自民党候補が経済産業副大臣としてMeiji Seika ファルマと関わっていたことが判明したこともあり、選挙妨害ではないかと話題になりました。
原口氏は新型コロナウイルス感染症のワクチンに対して終始批判的な姿勢を示しており、製薬企業から提訴される事態は、彼の反グローバリズム的な思想を裏付けるものだと受け止められました。
多くの人々がこの出来事を「典型的なグローバリストのやり口」とみなし、原口氏への支持を強めるきっかけとなりました。
また、この提訴によって原口氏の認知度が一気に広がったという側面もあります。
一方で、提訴の内容自体が彼の主張の信憑性を問うものであり、今後も裁判の行方次第では彼の政治活動に影響を与える可能性があります。
この一連の騒動は、企業の利害と政治家の発言、そして選挙という民主主義のプロセスが複雑に絡み合う現代の状況を如実に示しているといえるでしょう。

なぜ立憲民主党に所属し続けるのか

原口一博氏が立憲民主党に所属し続けることについて、多くの人々が疑問を抱いています。
これは、彼の発言や政治思想が、立憲民主党の一般的な方針とは大きく異なっているように見えるためです。
例えば、移民政策や特定の社会問題に対する彼の立場は、党の方針と矛盾しているのではないかという批判が、特にインターネット上で多く見られます。
しかし、原口氏本人は、この問いに対して明確な理由を述べています。党を離れることは簡単ですが、そうすることで立憲民主党内に残された優秀な人材が孤立してしまうことを懸念しているのです。
彼は、日本を立て直すためには、政党の枠を超えて協力できる優秀な議員を一人でも多く残すことが重要だと考えているようです。
つまり、立憲民主党に留まることは、彼個人の信念というよりも、より大きな目的、すなわち「日本の立て直し」のための戦略的な選択だと言えるでしょう。
これは、党への忠誠心よりも、国体や国民の利益を優先するという彼のスタンスを物語っています。

ゆうこく連合とは何か

ゆうこく連合は、立憲民主党の原口一博氏が発起人となり設立された政治団体です。
その目的は、主に「日本独立」「日本再興」「日本救世」を掲げ、日本の政治改革と国民の利益を追求することにあります。
この団体は、既存の政党の枠を超え、超党派で活動に取り組むことを目指しています。
ゆうこく連合は、全国に284支部を持ち、多くの有志が集まって運営されています。市民団体である「憂国連合市民の会」とも関連があるとされていますが、活動方針には違いがあるようです。
原口氏がこの団体を立ち上げた背景には、政党政治のあり方が時代に合わなくなってきたという認識があります。
そのため、特定の政党に縛られず、志を同じくする人々が協力できるプラットフォームを作りたいという思いが込められています。
事実、前回の衆議院選挙では、ゆうこく連合のメンバーが原口氏の選挙応援に入るなど、その活動は既に現実のものとなっています。

自民も立憲もオワコンという発言の真意

原口一博氏が「自民も立憲もオワコン」と発言したことは、所属政党を批判するものとして大きな波紋を呼びました。
この発言は、立憲民主党の体質に対する不満や、近年の選挙での存在感の薄さに対する率直な見解であると受け取られています。
多くのインターネットユーザーは、この発言を「立憲民主党をオワコンだと思っているなら離党すべきだ」と批判しました。
しかし、この発言の真意は、単なる批判にとどまるものではありません。むしろ、既存の政党が直面している課題を指摘し、新たな政治のあり方を模索していると考えるべきでしょう。
原口氏は、政党という枠組みにとらわれず、日本の未来のために「人」で議員を選ぶべき時代が来ていると主張しています。
彼のこの発言は、既存政党への警鐘であり、同時に彼が設立した「ゆうこく連合」のような、新しい形の政治活動の必要性を訴えるものでもあったのです。
もちろん、こうした発言は党内での軋轢を生む可能性もありますが、彼は困難に立ち向かうことを厭わないタイプであり、政治家としての信念を貫いていると言えるでしょう。

原口一博議員と参政党・重松貴美氏の動向

次期衆院選の参政党公認予定候補、重松貴美氏とは

2025年の次期衆議院選挙で、佐賀1区に参政党の公認候補予定者として選定されたのは、鳥栖市の会社役員である重松貴美氏(36)です。
重松氏は、鳥栖工業高校を卒業後、夫が代表を務めるコンビニエンスストアと不動産業の経営法人で取締役を務めています。
彼女は2023年に参政党の党員となり、その夏には参院選に比例代表として出馬した経験も持っています。その際の選挙では当選には届きませんでしたが、今回の衆議院選挙に向けて、佐賀1区から再び政治の舞台に挑戦することになります。
参政党が彼女を選定した背景には、全国的に党の存在感を高めるため、各選挙区に候補者を擁立するという戦略があると考えられます。
これは、参政党が「いつでもどこでも投票できる環境を作りたい」という目標を掲げていることからも明らかです。
重松氏の出馬は、佐賀1区における原口一博氏との一騎打ちという構図を作り出し、選挙の行方を一層興味深いものにしています。

2025参議院選挙比例参政党選挙結果
NHK HPより:2025参議院選挙比例参政党選挙結果

「人」で選ぶ政治の時代へ

前述の通り、原口氏が前回の選挙で圧倒的な得票を得たことは、日本の政治が「人」で選ばれる時代に突入していることを示唆しています。
多くの有権者は、特定の政党の方針や看板ではなく、候補者個人の思想、発信力、そして実績を重視して投票行動を決定し始めているのです。
これは、従来の政党政治が抱える問題点、すなわち党の方針が個々の議員の意見を無視してしまうことへの反発でもあります。
現代の複雑な社会問題は、一つの政党の思想だけでは解決が難しく、多様な視点と柔軟な対応が求められます。だからこそ、有権者は政党の枠を超えて活躍できる政治家を求めているのかもしれません。
この傾向は、特にSNSの普及によって加速されました。政治家が直接有権者とコミュニケーションを取ることが可能になり、彼らの個性や本音がより伝わりやすくなったからです。
この新しい政治の潮流は、今後の選挙戦に大きな影響を与えることになり、政党は候補者個人の魅力をいかに引き出すかが重要になってくるでしょう。

衆議院議員選挙2025に注目する理由

2025年の衆議院議員選挙は、いくつかの点で注目すべき選挙となります。
第一に、自民党の総裁選挙の結果が解散総選挙のタイミングを左右する可能性があり、その動向から目が離せません。
第二に、佐賀1区では立憲民主党の原口一博氏と、参政党の重松貴美氏という、思想の近い二人の候補者による一騎打ちが予想されています。
これは、既存政党のベテラン議員と、新興勢力の候補者という対立軸であり、日本の政治の未来を占う上で重要な意味を持ちます。
特に、原口氏が立憲民主党に留まりながら「自民も立憲もオワコン」と発言し、超党派の団体「ゆうこく連合」を立ち上げたことは、新しい政治の形を提示していると言えるでしょう。

しかし、この佐賀1区の構図は、人間関係に大きな亀裂をもたらす可能性も指摘されています。
というのも、以前は思想が近く、友好関係にあると見られていた原口氏と参政党の神谷議員の間で、対立候補が擁立されたからです。
これにより、これまでの友好関係が崩れ、今後の協力関係に影響が出るのではないかと懸念されています。
さらに、参政党がワクチン推進派と見なされている豊田真由子氏を起用したことも、注目すべき点です。
これは、今後エボラのようなパンデミックが発生した際に、ワクチン接種を強制する方向に舵を切るサインではないかという憶測も生まれています。
これらの要素が複雑に絡み合い、2025年の衆議院議員選挙は、単なる議席争いを超えた、日本の政治の転換点となる可能性を秘めているのです。

注目される「ゆうこく連合」の活動

原口一博氏が立ち上げた「ゆうこく連合」は、既存の政党の枠を超えた新しい政治活動の形として、多くの人々から注目されています。
この団体は、特定の政党に属さない、あるいは政党の垣根を越えて、日本の独立や再興、救世といった共通の目標を持つ人々が集まるプラットフォームを目指しています。
政治団体として佐賀県選管に届け出たことで、その活動はさらに本格化しました。市民の会では力不足と感じていた原口氏が、政治団体として登録したことで、各級選挙の候補者探しや勉強会の開催、選挙時の支援といった具体的な活動を展開していく予定です。
このような活動は、既存の政党が抱える問題点、例えば党利党略に走ってしまう傾向や、硬直化した組織体制を打破する可能性を秘めています。
もちろん、新しい政治団体として、既存政党のような強固な組織力や資金力を持つまでには時間がかかるという課題はあります。
しかし、既存政党に失望している人々や、特定の思想を持つ層にとって、ゆうこく連合は新たな希望の選択肢となるかもしれません。

衆院選2025、佐賀1区の行方

佐賀一区
画像:Wikipedia

2025年の衆議院選挙における佐賀1区の行方は、非常に予測が難しいものとなっています。
現職の原口一博氏が圧倒的な知名度と実績を誇る一方、参政党の重松貴美氏も党の支援を受けて着実に支持を広げようとしています。
この選挙は、単なる候補者個人の戦いではなく、原口氏の「ゆうこく連合」が示す新しい政治の形と、参政党が掲げる国民運動としての政治という、二つの思想がぶつかり合う場となります。
前回の選挙で原口氏が圧勝した要因の一つに、SNSを駆使した発信力がありました。今回もSNSが大きな役割を果たすことは間違いありません。
一方で、重松氏も参政党の持つネットワークを活かし、党員や支持者からの協力を得て、原口氏の牙城を崩そうと動くでしょう。
さらに、Meiji Seika ファルマによる提訴のような外部要因が、選挙戦の行方を左右する可能性も否定できません。
この選挙結果は、佐賀1区だけでなく、日本の政治全体に影響を与える重要な指標となるでしょう。
多くの人々が、この佐賀1区の戦いから目が離せないでいます。

原口一博と参政党、佐賀一区での対決の行方

  • 原口一博氏は立憲民主党所属だが、党の方針に異を唱えている
  • 参政党は次期衆院選の佐賀1区に、重松貴美氏を公認予定候補として擁立した
  • この選挙戦は、原口氏と参政党の神谷宗幣氏との関係に亀裂を生じさせる可能性がある
  • 原口氏はかつて白血病を患った際、神谷氏に命を救われたと認識しており、神谷氏は恩人である
  • 原口氏は「ゆうこく連合」という独自の政治団体を立ち上げ、超党派での活動を目指している
  • 参政党の候補擁立は、全国的に党の存在感を高めるための戦略である
  • 前回の選挙で原口氏は自民党候補に大差をつけて当選した
  • 原口氏の勝利には、SNSを駆使した発信力と「政治とカネ」問題に対する批判票が貢献した
  • 有権者は政党ではなく、候補者個人を重視する「人で選ぶ政治」に移行している
  • Meiji Seika ファルマによる提訴は、原口氏の反グローバリズム的な思想を裏付けるものと見なされている
  • この提訴は、選挙妨害ではないかという見方も存在した
  • 原口氏は「自民も立憲もオワコン」と発言し、既存政党への不満を表明している
  • 彼は優秀な人材を失わないため、立憲民主党に留まる必要があると主張している
  • ゆうこく連合は、日本の政治改革と国民の利益を追求する政治団体である
  • 2025年の衆院選佐賀1区は、日本の政治の転換点となる可能性がある

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