医師・高須幹弥が考察「四毒」と日本の医療費削減

四毒をやめると本当に医療費削減できるのか?

参議院選挙が近づく中、日本誠真会の吉野敏明氏が提唱する「四毒」(小麦、植物油、乳製品、甘いもの)を避けることで日本の医療費を大幅に削減できるという主張が注目を集めています。
この主張に対し、高須クリニックの高須幹弥氏も医師としての見解を述べています。
高須幹弥氏は、「四毒」の排除が医療費削減につながるという吉野氏の主張に賛同を示しつつ、その根拠をタバコやアルコールの健康被害と比較しながら解説しています。

この記事では、まず吉野敏明氏提唱「四毒」と医療費削減の主張から入り、高須氏の「四毒」に対する見解とはどのようなものか詳しく見ていきます。
次に、医療費削減の根拠をタバコと比較し、その効果を明らかにします。
また、「四毒」と戦後の食文化、健康改善の関連性にも触れ、「四毒」をやめることで得られる効果についても掘り下げていきます。

しかし、高須幹弥氏が考える「四毒抜き」による医療費削減の道のりには、「四毒」排除の現実的な課題や、食文化と食品業界の壁といった大きな障壁も存在します。
医療費削減実現への今後の展望として、どのようなアプローチが考えられるのでしょうか。
この記事を通じて、「四毒」の中でも特に注意すべきものと、私たち一人ひとりが医療費削減に向けた小さな一歩として何ができるのかを具体的に解説していきます。

この記事のポイント

  • 高須幹也 四毒抜きで医療費削減は本当か?
  • 吉野敏明氏が提唱する「四毒」の内容と、それが医療費削減につながるという主張の概要
  • 高須幹弥氏が「四毒」についてどのような見解を持っているか、そしてその主張への賛同点と異なる点
  • 「四毒」排除が医療費削減に貢献する具体的な効果と、その根拠となる考え方
  • 「四毒」を排除することの現実的な課題、食文化や食品業界との関連性、そして今後の展望
著:吉野敏明
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目次

高須幹弥氏が語る「四毒」と医療費削減の可能性

吉野敏明氏提唱「四毒」と医療費削減の主張

現在、参議院選挙が近づく中で、日本誠真会の吉野敏明氏が提唱する「四毒」と呼ばれる特定の食品群を避けることで、日本の医療費を大幅に削減できるという主張が注目を集めています。
この「四毒」とは具体的に、小麦、甘いもの、乳製品、そして植物油を指しています。
吉野氏は、これらの食品の摂取を控えることが国民全体の健康増進につながり、結果的に医療費の抑制に寄与すると訴え続けているのです。

多くの方が「本当にそのような簡単な方法で医療費が削減できるのか?」と疑問に思うかもしれません。
しかし、この主張の背景には、私たちの食生活と健康、そして国の財政との密接な関連性があると考えられています。
なぜ食と健康が国の財政に関わるのかというと、1983年に約6兆円だった医療費を含む社会保障費が、現在では約37兆円にまで激増しているというエビデンスがあるからです。
これにより、国民負担率は46.5%にまで達しており、私たちが働いて得たお金の半分近くが社会保障費として徴収されているのが現状です。
これは景気が悪く、財政が改善しない最大の原因の一つとも言えるでしょう


高須氏の「四毒」に対する見解とは

高須クリニックの高須幹弥氏は、吉野氏が提唱する「四毒」の概念に対し、医師としての立場から見解を述べています。
基本的に、高須氏は「四毒」を避けることで医療費が削減できるという点に賛同しています。
彼は以前から、自身の発信の中で「四毒」に挙げられる食品、特に精製された砂糖を含む甘いもの、人工甘味料、そしてオメガ6脂肪酸やトランス脂肪酸を多く含む植物油が健康に与える悪影響について警鐘を鳴らしてきました。
たとえば、彼は牛乳を含む乳製品についても、日本人の多くが成人になると乳糖不耐症になりやすいため、過剰な摂取が腸内環境の悪化や下痢を引き起こす可能性があると指摘しています。

ただし、小麦については、すべての人に一律に悪影響があるとは考えていないようです。
セリアック病や重度の小麦アレルギーがある場合はもちろん摂取を避けるべきですが、そうでない場合でも、グルテンの過剰摂取が遅延型アレルギーやリーキーガット症候群のような体調不良を引き起こす可能性はあります。
このように、高須氏は「四毒」全てに対して画一的な判断を下すのではなく、個人の体質や健康状態に応じた柔軟な対応の重要性も示唆しているのです。


医療費削減の根拠をタバコと比較

吉野氏や高須氏が「四毒」を避けることで医療費が削減できると考える根拠は、タバコやアルコールが健康に与える影響と比較することで、より明確に理解できます。
現在、タバコやアルコールには高い税金が課せられています。これは、これらの摂取を抑制し、それによって国民の健康を守り、結果的に病気による医療費の増大を防ぐという目的があります。
例えば、喫煙は肺疾患や喘息の悪化を引き起こし、多量の飲酒は肝機能障害やアルコール依存症、さらには暴力や飲酒運転といった社会問題にまで発展することがあります。
これらの生活習慣が蔓延すれば、当然ながら国民全体の健康状態は悪化し、医療機関への受診が増え、国の医療費は膨れ上がります。

同様に、「四毒」も、私たちの健康にじわじわと悪影響を与えていると高須氏は考えています。
特に、精製された砂糖の過剰摂取や、体に悪影響を与える植物油の摂取は、様々な生活習慣病のリスクを高める可能性があります。
これらを控えることで、タバコやアルコールを控えるのと同様に、国民の健康レベルが向上し、長期的に見て医療費の削減に寄与するというのが、この主張の根底にある考え方です。


「四毒」と戦後の食文化、健康改善

「四毒」の概念を理解する上で、日本の戦後の食文化の変化は非常に重要な要素です。高須氏も指摘するように、第二次世界大戦後、GHQの影響により、日本の食卓にはこれまでになかった小麦製品(パンなど)や脱脂粉乳といった乳製品が導入されました。
それまでの日本は米や魚を中心とした食生活でしたが、欧米型の食文化が浸透したことで、食事の内容は大きく変化したのです。
この食文化の変化が、その後の日本における病気の増加と無関係ではないと考える人も少なくありません。

実際、吉野氏の提唱する「四毒抜き」を実践した人々の中には、劇的な健康改善を経験したという声が多く聞かれます。
例えば、アトピー性皮膚炎や喘息といったアレルギー疾患が改善したり、精神疾患や花粉症が和らいだりしたという報告があります。
特に、甘いものの過剰摂取が血糖値の乱高下を引き起こし、精神状態を不安定にしていた人が、甘いものを断つことで精神が安定し、精神科の通院や投薬治療が不要になったというケースも存在します。
もちろん、これらの改善が全て「四毒抜き」のみに起因するかは一概には言えませんが、食生活の改善が健康に与える影響の大きさを物語っていると言えるでしょう。

「四毒」をやめることで得られる効果

吉野敏明氏や高須幹弥氏が提唱する「四毒」(小麦、甘いもの、乳製品、植物油)を食生活から排除することで、私たちの健康に具体的な良い変化が期待できると考えられています。
まず、甘いものを控えることで、糖尿病のリスクが大幅に減少することが挙げられます。
精製された砂糖の摂取を減らせば、血糖値の急激な上昇や乱高下を防ぐことができるため、2型糖尿病の発症を予防する効果が期待できるでしょう。
また、虫歯の発生率も確実に下がると考えられます。
糖尿病が減れば、それに伴って血管の病気も少なくなるはずです。
動脈硬化の進行が抑えられれば、心筋梗塞や脳梗塞といった重篤な病気になるリスクも低くなります。
脳梗塞などで後遺症が残ったり、認知症になったり、介護が必要になったりするケースも減るため、これは医療費削減に直結する大きな効果と言えるでしょう。

また、糖尿病の合併症として腎機能の低下や透析が必要になるケースもありますが、「四毒」を避けることで、これらのリスクも軽減できるかもしれません。
乳製品の摂取を控えることは、乳糖不耐症による消化器症状の改善にもつながりますし、腸内環境が整うことでアレルギー症状の緩和も期待できます。
オメガ6脂肪酸の過剰摂取が引き起こす体の炎症レベルの上昇も、植物油の選択を見直すことで抑えることが可能です。
このように、食生活を見直すことで、多岐にわたる病気のリスクを減らし、結果的に健康寿命を延ばし、医療費全体の削減に貢献できる可能性があるのです。


高須幹弥氏が考える「四毒抜き」による医療費削減の課題と展望

四毒のかたまり

「四毒」排除の現実的な課題

「四毒」を排除することが医療費削減につながるという考え方には一理ありますが、それを日本国民全体で実践するには、非常に多くの現実的な課題が存在します。
まず、小麦、甘いもの、乳製品、植物油は、現代の日本の食生活に深く根ざしているという点です。例えば、パンやうどん、ラーメン、クッキーやドーナツといったお菓子、フライドチキンなどの揚げ物など、私たちが日常的に口にする食品の多くにこれらの要素が含まれています。
これらをすべて「ダメ」とすると、食べられるものが極端に少なくなってしまうのが現状です。

多くの人々にとって、食の選択肢が大幅に制限されることは、大きなストレスとなりかねません。
また、現代社会の忙しいライフスタイルにおいて、手軽に摂取できる食品が限られることは、利便性の低下にもつながります。
例えば、パンは手軽に食べられますし、保存性も高い食品です。
ラーメンも多くの人に愛される国民食と言えるでしょう。これらの食文化や習慣を根本から変えることは、単なる推奨レベルでは難しいと言わざるを得ません。


食文化と食品業界の壁

「四毒」の排除は、日本の食文化だけでなく、食品業界全体にも大きな影響を与えるため、実現には高い壁があります。
もし国民の多くが「四毒」を避ける食生活に移行すれば、パン屋、麺類製造業、菓子メーカー、加工食品産業など、これらの食品を主力とする多くの企業が立ち行かなくなる可能性があります。
そうなると、食品業界からの猛烈な反発は避けられないでしょう。彼らは膨大な経済活動を担っており、その変革は経済全体に波及しかねません。

過去には、海外で砂糖に税金をかけるといった施策が導入された例もありますが、日本ではまだ一般的な話ではありません。
高須氏は個人的には砂糖への課税には賛成の意を示していますが、これは国民全体の食習慣に大きな影響を与えるため、社会的な合意形成が非常に難しい問題です。
戦後にGHQの政策によって欧米の食文化が日本に入り込んだ経緯を考えると、一度定着した食習慣を変えることの難しさがうかがえます。
しかし、逆に言えば、当時のように国全体で食文化を転換させるような大きな動きがなければ、現状を変えるのは困難であるとも言えるかもしれません。


医療費削減実現への今後の展望

「四毒」の排除による医療費削減は、現時点では理想論に近い部分もありますが、実現に向けては段階的なアプローチや、特定の「四毒」に焦点を絞った取り組みが現実的かもしれません。
高須氏も、国民全体から「四毒」をなくすのは難しいとしながらも、学校給食からの見直しを提案しています。
子供の頃からの食育を通じて、健康的な食習慣を身につけることは、将来的な医療費削減につながる重要な一歩となるでしょう。これは、戦後のGHQによる食文化導入とは逆の、日本本来の食を見直す動きとも言えます。

特に、高須氏が強調しているのは、精製された砂糖と体に悪い植物油の摂取を減らすことです。
小麦に関しては、体質に合わない人が避けるべきであり、すべての人にとって悪とは限らないという考え方です。
このように、「四毒」の中でも特に悪影響が大きいと考えられるものから優先的に意識を変えていくことが、より現実的な道筋となるでしょう。
国や自治体が国民の健康意識を高めるための情報提供や啓発活動を強化し、健康的な食品を選択しやすい環境を整えることも重要です。
一足飛びに「四毒」を完全に排除することは困難であっても、国民一人ひとりが食の選択に意識を向けることで、徐々に医療費削減へとつながる展望が開けるかもしれません。

「四毒」の中でも特に注意すべきもの

「四毒」として挙げられる小麦、甘いもの、乳製品、植物油は、それぞれが健康に影響を与える可能性がありますが、高須幹弥氏の見解では、特に精製された砂糖と、一部の植物油については注意が必要だと考えています。

甘いものの中でも、白い砂糖や果糖ブドウ糖液糖などの精製された糖質は、血糖値を急激に上昇させやすく、糖尿病や肥満、さらには気分変動といった様々な健康問題を引き起こす要因となります。
現代の食生活には、清涼飲料水やお菓子、加工食品など、知らず知らずのうちに多くの精製糖が含まれているため、意識的に摂取量を減らすことが大切です。

また、植物油に関しては、高須氏は特にオメガ6脂肪酸過剰摂取トランス脂肪酸に警鐘を鳴らしています。
オメガ6脂肪酸自体は体に必要な栄養素ですが、現代の食生活では、サラダ油やコーン油、ひまわり油といった油の摂取が増え、オメガ3脂肪酸とのバランスが崩れがちです。
このバランスの乱れは、体内で炎症を引き起こす原因となり得ると言われています。
トランス脂肪酸はマーガリンやショートニングなどに多く含まれ、心臓病のリスクを高めることが指摘されています。
そのため、良質な油を選ぶこと、例えばオリーブオイルや魚に含まれるオメガ3脂肪酸を意識的に摂ることが、健康維持には非常に重要だと考えられるでしょう。

小麦や乳製品については、個人の体質による部分も大きいため、自分に合わないと感じる場合に特に注意するという姿勢が現実的です。


医療費削減に向けた小さな一歩

日本の医療費削減という大きな目標を達成するためには、「四毒」の完全な排除は現状では難しいかもしれませんが、私たち一人ひとりが食生活を見直すことによって、小さな一歩を踏み出すことができます。
例えば、先ほどお話ししたように、精製された砂糖や体に悪いとされる植物油の摂取を意識的に減らすことから始めるのはいかがでしょうか。
これは、すぐにできる健康改善であり、長期的に見れば医療費の抑制にも貢献する可能性があります。

また、高須氏が提案するように、学校給食のような公的な場での食育の改革も、将来を見据えた重要な取り組みと言えるでしょう。
子供の頃から健康的な食習慣を身につけることは、大人になってからの病気のリスクを減らすことにつながります。
これは、かつてGHQによって導入された食文化とは逆の、日本本来の食の知恵を再認識する機会にもなります。
全ての「四毒」を一度にやめるのは困難であっても、まずはできる範囲で「食」への意識を高め、少しずつでも健康に良い選択をしていくことが大切です。
これらの小さな積み重ねが、やがて大きな医療費削減へとつながっていくのではないでしょうか。

高須幹弥氏が語る「四毒」と医療費削減の総括


  • 吉野敏明氏が「四毒」(小麦、甘いもの、乳製品、植物油)の排除で医療費削減を提唱
  • 高須幹弥氏は「四毒」排除による医療費削減に賛同している
  • 特に精製された砂糖と一部の植物油に注意が必要だと高須氏は見解を述べる
  • 小麦は体質による影響があり、すべての人に一律に悪いわけではないと高須氏は指摘
  • 医療費削減の根拠として、タバコやアルコールの健康被害との類似性を挙げる
  • 戦後の食文化の変化が病気増加の一因である可能性が示唆されている
  • 「四毒抜き」の実践でアトピーや精神疾患などの改善例がある
  • 甘いものを控えることで糖尿病リスクや虫歯の発生率が減少する
  • 血管性の病気が減り、心筋梗塞や脳梗塞の減少につながる
  • 介護が必要となる人の減少も医療費削減効果として期待できる
  • 日本国民全体での「四毒」排除は、現代の食文化に深く根ざしているため困難
  • 食品業界からの強い反発が予想される
  • 高須氏は学校給食からの「四毒」排除を提案
  • 国民一人ひとりが食への意識を高める小さな一歩が重要
  • 将来的な医療費削減には段階的なアプローチが現実的だ

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