【日本誠真会】吉野じゅんこ港区都議会選挙結果、参院選への道

2025年6月24日2025年6月27日

2025年6月22日に行われた東京都議会議員選挙において、港区から立候補した吉野じゅんこ氏。
彼女の都議会選挙結果に注目している方も多いのではないでしょうか。
残念ながら落選という結果に終わりましたが、この敗北は次なる戦い、特に参議院選挙に向けての重要な一歩と位置づけられています。
一部では「右翼？」といった声や、日本誠真会の知名度がまだ低いという課題も浮き彫りになりました。
また、選挙期間中には、YouTubeチャンネル「リハック」での選挙妨害、さらには橋本徹氏「ハニトラ」の関連も飛び交いました。
しかし、吉野じゅんこ氏の立候補は、党が掲げる「特攻隊」としての役割、つまり「後ろにつなげるいい死に方」を体現したものであったと総括されています。
日本誠真会は「嘘をつかない唯一の政党」として、今回の経験を糧に、
来る参議院選挙に向けてどのような戦略を立てていくのでしょうか。
この記事では、吉野じゅんこ氏の都議会選挙結果を詳しく分析し、その裏側にあった様々な側面と、日本誠真会の今後の展望について深掘りしていきます。

記事のポイント

吉野じゅんこ氏の都議会選挙の具体的な結果と状況
日本誠真会が選挙戦から得た課題と今後の反省点
次の参議院選挙に向けた日本誠真会の戦略と決意
選挙活動における「嘘をつかない」党の姿勢とトラブルへの対応

吉野じゅんこ都議会選挙結果速報

吉野じゅんこ氏、落選の弁

吉野じゅんこ氏は、2025年6月22日に行われた東京都議会議員選挙において、港区から立候補したものの、残念ながら落選という結果に終わりました。
開票会見では、得票率5.8%で4361票という結果を自身の口から発表し、その責任を痛感していると述べられました。
ご支援いただいた多くの方々への感謝と、結果を出せなかったことへのお詫びの言葉が繰り返されたことは、彼女の誠実な姿勢を表しています。
しかし、この落選は単なる敗北ではなく、今後の参議院選挙に向けた重要な経験と捉えられているようです。
どのように負けたのかを徹底的に分析し、対策を立てて次へと繋げるという前向きな姿勢は、彼女の政治家としての強い意志を示していると言えるでしょう。
彼女は、準備期間の短さや「二刀流」という独自のスタイルを貫いた上での結果であったことを強調しつつも、決して言い訳にするのではなく、多くの票を投じてくれた方々への感謝を忘れていませんでした。
ここから、単に当選を目指すだけでなく、支持者の期待に応えたいという強い気持ちが伝わってきます。
今回の選挙結果を真摯に受け止め、次なる挑戦への糧としようとする吉野じゅんこ氏の姿勢は、多くの人々に感銘を与えました。

得票数4361票の背景

吉野じゅんこ氏の得票数4361票という結果は、一見すると少ないように思えるかもしれません。
しかし、この数字の背景には、様々な要因が絡み合っています。港区の有権者数は20万1206人で、投票率は38.14%と低い水準にとどまりました。
これは、港区が比較的裕福な層が多く住む地域であるため、政治への関心が低い傾向にある可能性を示唆しています。
吉野氏は会見で、このような地域性に対して「自分さえ良ければいいという問題ではない」と訴えかけ、投票率向上への意欲を示していました。
本来は、選挙戦の終盤でこのようなメッセージを出すべきではないとの考えを持ちつつも、日頃からの啓発活動の重要性を改めて認識したようです。

また、今回の選挙では、現職の候補者が圧倒的に有利な状況でした。トップ当選の加野氏（28.4%）は現職であり、その知名度と実績は新人候補にとって大きな壁となったことでしょう。
宮崎大輔氏（24.9%）や立憲民主党の山内氏（23.6%）も、それぞれ地盤や組織票に支えられていました。
一方、吉野じゅんこ氏は新人であり、日本誠真会という国政政党ではない「諸派」からの立候補でした。
そのため、組織的な選挙運動の面で不利な状況にあったことは否めません。特に、地方議会選挙において重要とされる「ドブ板選挙」が十分にできなかったことは、得票に影響を与えた大きな要因の一つと考えられます。
このような状況下で4361票を獲得できたことは、決して無視できる数字ではありません。

日本誠真会の課題と反省点

今回の都議会議員選挙を通じて、日本誠真会はいくつかの重要な課題と反省点を認識しました。
まず、吉野じゅんこ氏自身も指摘しているように、日本誠真会が党首である吉野敏明氏個人の人気やSNSにおける知名度に過度に依存している現状が浮き彫りになりました。
もちろん、吉野敏明氏の強いリーダーシップと情報発信力は党の大きな強みですが、それだけに頼っていては組織としての発展は望めません。
多くの支持者が集まったとしても、それが直接的に票に結びつかないという現状は、党が抱える大きな課題と言えるでしょう。

次に、選挙運動における「ドブ板選挙」の不足が挙げられます。地方議会選挙では、地域に密着した草の根活動が非常に重要となります。
商店街を回ったり、地域の集会に参加したりといった地道な活動が、有権者との信頼関係を築き、票に繋がります。
しかし、日本誠真会は、今回の都議選では十分にドブ板選挙を行うことができなかったと分析しています。
これは、候補者の準備期間の短さや、党全体の組織力の課題と関連していると考えられます。
今後は、地方議会議員の擁立を積極的に進め、地域に根差した活動を強化していく方針です。

さらに、相手候補への情報収集不足も反省点として挙げられました。
吉野敏明氏は、これをビジネスにおける競合調査に例え、相手の強みや弱みを把握することの重要性を強調しました。
選挙戦を戦う上で、相手の戦略や支持基盤を分析することは不可欠であり、この点の甘さが今回の結果に影響を与えた可能性もあります。
これらの課題を克服し、党全体の組織力を強化していくことが、今後の日本誠真会にとって喫緊の課題となるでしょう。

浮き彫りになった知名度不足

吉野じゅんこ氏の都議会選挙結果から、日本誠真会全体の知名度不足が改めて浮き彫りになりました。
吉野じゅんこ氏自身も、「元々我々を知ってくださっている方々の間ではものすごく盛り上がる」ものの、「そうではない方々をいかに票に結びつけるか」が重要であると認識しています。
これは、党の支持層がまだ限定的であり、広く一般の有権者にまでリーチできていない現状を意味しています。
選挙において票を獲得するためには、候補者や党の政策が、これまで関心のなかった層にも届き、共感を呼ぶ必要があります。

特に、全国比例で立候補する場合、ポスター掲示がないため、有権者が候補者や政党を認知する機会が限られます。
そのため、全国的な知名度向上が不可欠となります。
日本誠真会は、45都道府県に候補者を擁立することで、党名や候補者の存在を広く知らしめたいと考えています。
しかし、そのためには供託金だけでも1億6500万円という莫大な費用が必要となり、ポスター代や街宣車、事務所費用なども含めると、最低でも2億5000万円から3億5000万円が必要になると試算されています。
資金力の差は、知名度向上における大きな障壁となることは明らかです。

また、吉野敏明氏のSNSにおける人気や知名度は非常に高いものの、それが直接的に票に繋がらないという点も課題です。
SNSでの盛り上がりが、必ずしも選挙権を持つ層の行動変容を促すとは限りません。
むしろ、港区の選挙権を持たない人々からの応援が多かったという事実は、党の支持層が地域に偏り、有権者と直接結びついていないことを示しています。
今後は、吉野敏明氏個人の知名度だけでなく、党全体として、そして各候補者個々人の知名度を向上させるための戦略的な取り組みが求められます。

支持層拡大への戦略転換

今回の都議会選挙の敗北を受け、日本誠真会は今後の参議院選挙、そして将来の国政選挙を見据え、支持層拡大に向けた戦略転換を図る必要性を強く認識しています。
まず、最も重要なのは、吉野敏明氏個人の人気に依存する現状から脱却し、党全体の知名度と各候補者の認知度を高めることです。
吉野じゅんこ氏も、自身のチャンネル開設や出版活動を通じて、政治に直接結びつかなくとも、地道な活動を続けることの重要性を語っています。
このような多角的な情報発信を通じて、これまで日本誠真会に馴染みのなかった層へのアプローチを強化していく必要があるでしょう。

次に、地方議会議員の擁立に力を入れることが挙げられます。日本誠真会は、北海道から沖縄まで、都道府県議会議員、市議会議員、町議会議員、村議会議員を擁立していくことを目標としています。
特に市議会議員は、国政を担う上で重要なキーポイントになると認識されています。
地方議会議員が地域に根ざした「ドブ板選挙」を徹底することで、党の知名度を向上させるとともに、草の根レベルでの支持基盤を構築していく狙いです。
地元の集会に参加したり、地域住民との交流を深めたりすることで、有権者との接点を増やし、信頼を築いていくことが重要となります。

さらに、相手候補に対する徹底した情報収集も今後の戦略に組み込まれるでしょう。これは、ビジネスにおける競合分析と同様に、相手の強み、弱み、戦略を把握し、自らの選挙戦に活かすためのものです。
もちろん、公職選挙法を遵守し、正々堂々と戦う姿勢は崩しませんが、戦略的な準備を怠らないことが、勝利への道筋を開くと考えられます。
これらの戦略転換を通じて、日本誠真会は、単なる既存の支持層だけでなく、日本の現状に不満を持ちながらも、特定の政党を支持していない層、いわゆる「浮動票」をいかに取り込むかに注力していくことになります。

吉野じゅんこ都議会選挙結果から次へ

選挙戦を振り返る「特攻隊」

吉野敏明氏の会見では、今回の吉野じゅんこ氏の都議会選挙立候補を「特攻隊」と表現し、その役割を十分に果たしたと評価していました。
これは、単なる勝利を目的としたものではなく、日本誠真会の知名度向上、そして吉野じゅんこ氏という人物が世の中に存在することを広く知らしめるという、戦略的な意味合いが込められていたことを示唆しています。
短期間での準備にもかかわらず、吉野じゅんこ氏が「二刀流」というスタイルを貫き、精力的に活動したことは、まさに特攻隊としての役割を全うしたと言えるでしょう。
彼女の献身的な努力は、日本誠真会の認知度向上に大きく貢献したことは間違いありません。
吉野敏明氏は、妻である吉野じゅんこ氏の家庭や子供への犠牲も伴ったことを認めつつも、その選挙戦の戦いぶりを高く評価しています。
これは、今回の選挙が単なる個人の挑戦に留まらず、党全体の目標達成に向けた重要な一歩であったことを強調するものです。
特攻隊という言葉には、一見ネガティブな印象を持つかもしれませんが、ここでは、後続部隊の進路を切り開く先駆者としての役割を意味しています。
つまり、今回の都議選は、参議院選挙という次なる大きな戦いを見据えた、重要な前哨戦であったと捉えられているのです。

「嘘をつかない唯一の政党」の矜持

日本誠真会は、「誠意と真実と敬い」という理念を掲げ、「嘘をつかない唯一の政党」であることを強く主張しています。
この矜持は、選挙戦においても貫かれ、いかなる場合でも卑怯な行為や相手の足を引っ張るような運動は行わないという明確なスタンスを示しています。
多くの政党が選挙で勝利するために、時に手段を選ばないような行為に走ることがある中で、日本誠真会はあくまで正々堂々と、正しい方法で選挙戦を戦うことをポリシーとしています。
これは、短期的には効率が悪く、勝利への道のりが険しくなる可能性を秘めていますが、長期的な視点で見れば、国民からの信頼を獲得し、持続的な支持を得る上で不可欠な姿勢であると考えています。

実際、吉野敏明氏は、選挙に勝つことだけを考えれば、誠実にやらない方が楽であると認めています。
しかし、それでは世の中が悪くなるとの信念から、敢えて困難な道を選んでいるのです。
彼らは、正々堂々と活動する人々が投票によって報われる社会を実現したいと願っています。
この「嘘をつかない」という姿勢は、党の根本的な精神であり、デマや不当な選挙運動が横行する現状に対する強い問題意識の表れでもあります。
党は、このような問題に対しては、弁護士と相談の上、場合によっては刑事告訴も辞さない構えを見せています。
選挙管理委員会にも届け出を行っており、嘘がまかり通る社会を変革することを目指しているのです。

不当な選挙運動への対応

今回の東京都議会議員選挙においても、デマや不当な選挙運動の問題が発生したことが報告されています。
日本誠真会は、これらの行為が公職選挙法に明白に違反するものであるとし、非常に厳しく対処する姿勢を示しています。
彼らは、このような問題が「誠意と真実と敬い」という党の理念に反するだけでなく、「嘘をつかない社会を実現する」という彼らの根本的な目標にも直結すると考えています。
負けたから言い訳をする、あるいは仕返しをするという感情的な動機からではなく、あくまで社会の公正さを守るという強い信念に基づいて行動を起こすとしています。

具体的には、弁護士の南出氏と相談を進めており、場合によっては刑事告訴も視野に入れているとのことです。
選挙管理委員会にも既に届け出を行っており、不正な行為があったことを認めてもらっていると示唆しています。
これは、単に個別の選挙違反を追及するだけでなく、より広範な視点から、嘘や不正が横行しない社会を築いていくという彼らの決意の表れです。
多くの人々が「みんなやっているから大丈夫」「赤信号をみんなで渡れば怖くない」という安易な考えに流されがちな中で、日本誠真会は、そのような風潮に警鐘を鳴らし、真に正しい方法で政治活動を行うことの重要性を訴え続けています。
この問題への毅然とした対応は、彼らの掲げる「誠実さ」を具体的な行動で示し、支持層からの信頼を一層強固なものにすることを目的としています。

不当な選挙運動に関してはこちらの記事を参考にしてください
＞＞日本誠真会吉野じゅんこ、なぜリハック港区討論会に不参加？

参議院選挙に向けての決意

東京都議会議員選挙の総括を終え、日本誠真会は来る参議院選挙に向けて、改めて強い決意を表明しています。
残された期間はわずか27日という中で、党は総力を挙げてこの選挙に臨む構えです。
参議院選挙は全国比例区があり、その特性を理解した上での戦略が求められます。
これまで蓄積してきた資金は、約1億6000万円から2億円弱に達しており、これを活用して全国規模での選挙戦を展開する計画です。
特に、45都道府県に可能な限り候補者を擁立するという目標は、非常に野心的なものです。
これは、全国各地に日本誠真会の「顔」となる候補者を立てることで、党の認知度を飛躍的に向上させ、国民全体への浸透を図るという明確な意図があります。

吉野敏明氏は、全国比例で立候補する場合、地方選挙のようにポスター掲示が限定されるため、有権者が候補者を認知する機会が少ないという課題を指摘しています。
だからこそ、各地に「日本誠真会」と明記されたポスターを掲示できる候補者を立てることが重要であると強調しています。
供託金だけでも1億6500万円かかるという現実的な課題に直面しつつも、日本誠真会は優秀なボランティアの力でこれを乗り切ろうとしています。
この挑戦は、党が単なる理念だけでなく、具体的な行動を通じて日本の政治を変革しようとする強い意志を持っていることを示しています。
彼らは、一度の敗北で諦めることなく、むしろそれを糧として、次なる大きな舞台である参議院選挙で結果を出すことに全力を尽くす覚悟を示しています。

必要となる新たな支持層

吉野じゅんこ氏の都議会選挙結果から、日本誠真会が今後獲得すべき新たな支持層の姿が明確になりました。
現在の日本誠真会の支持層は、吉野敏明氏のSNSやこれまでの活動を通じて党を知った「身内」のような存在が中心です。
しかし、選挙に勝つためには、この「身内」での盛り上がりだけでは不十分であると、吉野じゅんこ氏自身も認識しています。
彼らが真に票を獲得するためには、これまで日本誠真会をよく知らなかった人々、しかし日本の現状には不満を抱いており、特定の政党を支持せずにどこに投票すべきか迷っているような「浮動票」と呼ばれる層を、いかに取り込むかが鍵となります。

このような層にアプローチするためには、吉野敏明氏個人の強力なリーダーシップや知名度だけでは限界があるとも指摘されています。
彼の発言は時に「強すぎる」と受け取られる可能性もあり、より多くの人々に共感を呼ぶためには、吉野じゅんこ氏のような別のタイプの候補者や、他の党員の知名度も高めていく努力が必要です。
そのため、吉野じゅんこ氏が自身のチャンネルを持つことや、書籍の出版を通じて、直接的な政治活動とは異なる形での情報発信を強化していくことが検討されています。
こうした地道な活動を通じて、これまでリーチできていなかった層に対して、日本誠真会の理念や政策を分かりやすく伝え、共感を広げていくことが、新たな支持層を獲得するための重要な戦略となります。

地方議員擁立の重要性

日本誠真会は、今回の都議選の結果を踏まえ、今後の主要な戦略として地方議員の擁立に力を入れる方針を打ち出しました。
これは、国政を担う上で地方議会での足場固めが極めて重要であるという認識に基づいています。
北海道から沖縄まで、都道府県議会議員、市議会議員、町議会議員、村議会議員を積極的に擁立していくことを目標としています。
特に市議会議員は、国政に繋がる重要なキーポイントであると位置づけられています。
なぜならば、市議会議員は地域に最も密着した存在であり、有権者との距離が近く、「ドブ板選挙」と呼ばれる地道な活動を通じて、住民の信頼を直接的に獲得することができるからです。

今回の都議選での反省点として、ドブ板選挙の不足が挙げられました。この経験から、日本誠真会は、地方議員が地域で活動することで、党の知名度向上だけでなく、具体的な実績を積み重ね、草の根レベルでの支持基盤を強化していくことができると考えています。
例えば、須藤元気氏が江東区の補欠選挙で自転車で街中を回り、商店街や工場、集会に毎日顔を出していたように、地元での地道な活動が選挙結果に大きく影響するという教訓を得ています。
現在、国政政党ではない「諸派」という立場である日本誠真会にとって、地方での組織力を強化することは、将来的に国政での影響力を高めるための不可欠なステップとなります。
地方議員が増えれば、党のメッセージがより広く、そして深く浸透し、国民全体からの支持へと繋がっていくことが期待されます。