数ある選択肢の中から、なぜこのマンフロットのバックパックが注目されるのでしょうか。
この記事では、私がこのバッグを実際に購入した目的から、その詳細なスペック、そして使ってみて感じたリアルな使用感を徹底的に解説していきます。
カメラを持ち出すのが億劫になるような大型バッグにうんざりしている方、あるいは普段使いもできるコンパクトで機能的なカメラバッグを探している方にとって、きっと役立つ情報が見つかるはずです。ぜひ最後まで読んで、あなたのカメラバッグ選びの参考にしてください。
記事のポイント
- 製品の具体的な機能とスペック
- お散歩カメラ用途での使い勝手と利点
- 収納力や保護性能に関する詳細
- 購入の目的や他の製品との比較
マンフロット アクティブバックパック3のレビュー

お散歩カメラに最適な理由
マンフロットのアドバンスド アクティブバックパック IIIは、まさにお散歩カメラに最適なカメラバッグと言えるでしょう。
このバックパックをおすすめする理由は、その携行性の高さと、カメラ機材を保護しつつも普段使いしやすいバランスの取れた設計にあります。
例えば、休日にちょっと近所の公園へ出かける際や、旅行先で観光しながらスナップ写真を撮りたい時など、大掛かりな撮影機材は不要だけれど、お気に入りのカメラとレンズを気軽に持ち運びたい場面で真価を発揮します。
多くのカメラバッグは、保護性能を重視するあまり、どうしても重くかさばりがちです。
しかし、このアクティブバックパック IIIは、必要な保護性能を確保しながらも軽量かつコンパクトに作られています。
そのため、長時間背負っていても肩への負担が少なく、軽快に動き回ることが可能です。
また、普段使いのバッグとしても違和感のないスタイリッシュなデザインも、お散歩カメラに最適な理由の一つです。
カメラバッグ特有のゴツゴツした見た目を好まない方にとっても、選択肢として非常に魅力的ではないでしょうか。街中を歩く際にも、周囲に溶け込みやすいデザインは、撮影の妨げにならないというメリットもあります。
このように、軽快さ、保護性能、そしてデザイン性の三拍子が揃っている点が、このバックパックをお散歩カメラに推奨する大きな理由です。
購入の目的と選定経緯
新しいカメラバッグを探している方にとって、どのような目的で購入し、どのような製品を選んだのかは、非常に参考になる情報だと思います。
今回、アクティブバックパック III を購入するに至った背景には、既存のカメラバッグに対する不満点と、新たなニーズがありました。
普段はシティパックプロX-PAC Aerバックパックをメインで使い、その中にHAKUBAカメラバッグプラスシェル トレック04ズームバッグS AZ AMZSP-TR04ZBSにSONYアルファ7 IIを入れて持ち歩いていました。
しかし、撮影するたびにリュックからカメラバッグを取り出す手間があり、気軽にシャッターを切ることができませんでした。
そのため、メモのような写真はスマートフォンに頼ってしまうことが増えていました。
また、Aerのバックパックは容量が24Lと大きく、ちょっとしたお散歩で撮影する際には大きすぎて中がスカスカになり、カメラが底に沈んでしまって取り出しにくいという問題もありました。
そこで、より小型で持ち運びやすいカメラリュックを探し始めたのが、今回の選定の始まりです。
市場には様々なカメラバッグが存在しますが、その中でも特にピークデザインのエブリデイバックパックシリーズも候補に挙がりました。
しかし、それらの製品は機能性やデザイン性に優れる一方で、価格が高価である点がネックとなりました。いくら良い製品であっても、予算を大幅にオーバーしてしまうようでは、なかなか手が出しづらいものです。
そうした中で、ヤフーショッピングで実質8,000円という価格で販売されていたマンフロットのバックパックに注目しました。
手頃な価格でありながら、必要な機能を備えている点が、最終的な購入へと繋がった主な理由です。


コンパクトながら機能的な収納
マンフロットのアドバンスド アクティブバックパック IIIは、コンパクトな見た目とは裏腹に、非常に機能的な収納スペースを備えています。
このバックパックは、カメラ収納部が独立した上下2気室構造を採用しているため、カメラ機材とそれ以外の荷物を分けて収納できる点が大きな特徴です。
特に、下側のカメラ収納部は前面から引き出すように展開できるため、カメラやレンズの出し入れが非常にスムーズに行えます。従来のカメラバッグの中には、バッグ全体を開かないと機材を取り出せないものも少なくありませんが、この構造であれば必要な機材に素早くアクセス可能です。
内部には、マンフロット独自の「M-Guard」プロテクションシステムが採用されており、衝撃から大切なカメラ機材をしっかりと保護してくれます。
また、カメラ収納部には可変式の中仕切りが付属しているため、収納する機材のサイズや形状に合わせて自由にレイアウトを変更できるのも嬉しいポイントです。例えば、ミラーレスカメラと交換レンズを複数本収納したり、小型のドローンを収納したりと、ユーザーの用途に合わせて柔軟に対応できます。
さらに、上段の収納スペースも広々としており、お弁当やパンク修理キット、財布といった小物類を収納するのに最適です。奥にはリュックを逆さにしても物が出てこないポケットも備わっており、予備バッテリーなどの収納に役立ちます。
フロントポケットにはケーブル類やモバイルバッテリーなどを収納できるため、デジタルガジェットの持ち運びにも配慮されています。
このように、限られたスペースを最大限に活用し、機能的に収納できる工夫が随所に凝らされている点は、このバックパックの大きな魅力と言えるでしょう。
高い保護性能「M-Guard」
マンフロットのアドバンスド アクティブバックパック IIIは、そのコンパクトな見た目とは裏腹に、高い保護性能を誇ります。
この保護性能の要となっているのが、マンフロットが独自に開発した「M-Guard」プロテクションシステムです。
写真愛好家にとって、大切なカメラやレンズはデリケートな機材であり、持ち運びの際には衝撃や振動からしっかりと保護されることが不可欠です。
いくら軽くて使い勝手が良くても、機材が損傷してしまっては意味がありません。
M-Guardシステムは、高密度EVAフォームを適切に配置することで、バッグ内部の機材を外部からの衝撃から守るよう設計されています。
このフォームは、軽量でありながらも優れた衝撃吸収性を持ち合わせており、落下やぶつかりといったアクシデントからカメラ機材をしっかりと保護します。
例えば、道中で不意にバッグを地面に置いてしまったり、混雑した場所で人にぶつかってしまったりするような場面でも、このM-Guardシステムが機材へのダメージを軽減してくれるでしょう。
また、単に衝撃吸収性だけでなく、機材を優しく包み込むような形状になっているため、レンズやボディがバッグ内でガタつくのを防ぎ、機材同士の接触による傷つきも抑制します。このように、日々の持ち運びにおいて安心感を提供してくれるのが、このM-Guardシステムの大きな強みと言えます。
自立する安定性
カメラバッグを選ぶ上で、意外と見落とされがちなのが「自立するかどうか」という点です。
しかし、マンフロットのアドバンスド アクティブバックパック IIIは、この自立性において非常に優れており、実際に使用する上での大きなメリットとなります。
外出先では、常にバッグを立てかける場所があるとは限りません。カフェのテーブルの横や、撮影現場の足元など、バッグを一時的に置きたい場面は多々あります。
このバックパックは、中に荷物を入れていなくても、その形状をしっかりと保持し、スッと自立する設計になっています。
そのため、地面に置いても倒れる心配が少なく、安心して機材の出し入れができます。自立しないカメラリュックでは、中にカメラを入れた状態でリュックを置くと、下部が潰れて倒れてしまうという欠点があります。
これは、機材を傷つけるリスクがあるだけでなく、単純に使い勝手の面でもかなりのストレスとなります。
しかし、このアクティブバックパック IIIであれば、そうした心配は不要です。カメラを取り出す際も、わざわざバッグを横に倒したり、誰かに支えてもらったりする必要がなく、スムーズに作業を進められます。
地味な点ではありますが、この自立性は日々の使用において、想像以上に快適さをもたらしてくれる重要な要素と言えるでしょう。
便利な小物収納と仕切り


マンフロットのアドバンスド アクティブバックパック IIIは、主要なカメラ収納スペースだけでなく、細部にわたる便利な小物収納と仕切りが充実している点も特筆すべきポイントです。
多くのカメラバッグは、カメラ機材の収納に特化しすぎて、その他の小物類を収納するスペースが不足している場合があります。
しかし、撮影にはカメラ本体やレンズ以外にも、予備バッテリー、SDカード、クリーニング用品、モバイルバッテリー、充電ケーブルなど、さまざまなアクセサリー類が不可欠です。
このバックパックには、上段の広い収納スペース以外にも、奥の方にポケットが備わっています。このポケットは、リュックを逆さにしても物が出てこないような工夫が施されており、予備バッテリーなどの小さく重要なアイテムを安心して収納できます。
また、フロントポケットも用意されており、ここにはケーブル類やモバイルバッテリーなどを整理して収納することが可能です。
さらに、カメラ収納部には可変式の中仕切りが付属しています。これにより、収納するカメラやレンズのサイズ、形状に合わせて内部の空間を自由にカスタマイズできるため、無駄なスペースをなくし、機材がバッグの中で動いてしまうのを防ぎます。
これらの細やかな収納スペースと仕切りのおかげで、バッグの中がごちゃつくことなく、必要なものをすぐに取り出せる利便性が確保されています。
マンフロット アクティブバックパック3のレビュー:スペックと詳細
マンフロット アドバンスド アクティブバックパック3のスペック
マンフロットのアドバンスド アクティブバックパック IIIは、その機能性や使い勝手の良さが魅力ですが、具体的にどのようなスペックを備えているのかを知ることは、購入を検討する上で非常に重要です。
このバックパックは、カメラバッグとしての役割はもちろんのこと、トラベルデイパックとしても使用できる多用途性が考慮されています。
まず、容量は12リットルとなっており、日常使いやちょっとした撮影旅行に最適なサイズ感です。
大きすぎず小さすぎないため、身軽に動き回りたい場面で活躍します。
外形寸法は、高さ46cm、幅29cm、奥行き18.5cmです。内形寸法は高さ42cm、幅26cm、奥行き16.5cmとなっており、カメラ収納部寸法は高さ11cm、幅24cm、奥行き14cmです。
このサイズ感により、デジタル一眼レフカメラやミラーレスカメラと、最大3本の交換レンズを収納することが可能です。
さらに、14インチまでのノートパソコンを収納できる専用スペースも備わっている点は、ビジネスシーンでの使用や、外出先での写真編集を考えている方にとっては大きなメリットとなるでしょう。
重量は約1.03kgと軽量に設計されており、長時間の持ち運びでも負担を感じにくいでしょう。
また、撥水性の表地に加え、レインカバーも付属しているため、急な雨にも対応できる安心感があります。
カラーはブラックのみで、シンプルながらも洗練されたデザインが特徴です。
上段収納スペースの活用例


マンフロットのアドバンスド アクティブバックパック IIIは、カメラ収納部が独立した2気室構造が特徴ですが、特に上段の収納スペースは非常に多目的に活用できます。
この上段スペースは、カメラ機材以外の様々なアイテムを収納できるよう、広々とした空間が確保されています。
例えば、日帰りでの撮影に出かける際、カメラとは別にランチボックスやお弁当、飲み物などを持ち運びたい場合に非常に便利です。
カメラバッグでありながらも、プライベートな荷物を収納するスペースが十分に確保されているのは、このバックパックの大きな強みと言えます。
また、自転車で移動する際などには、パンク修理キットのような緊急性の高いアイテムを収納しておくことも可能です。
さらに、外出先で必要な財布やスマートフォン、鍵といった貴重品なども、この上段スペースに収納することができます。
奥の方には、リュックを逆さにしても物が落ちにくいポケットも備わっており、予備バッテリーやSDカードなどの小さなアクセサリー類を安心して保管できます。
このように、上段収納スペースは、ユーザーのライフスタイルやその日の持ち物に合わせて、柔軟に活用できる汎用性の高さを持っています。
カメラバッグとしてだけでなく、トラベルデイパックとしても使用できる多用途性は、まさにこの上段スペースの活用範囲の広さによって支えられていると言えるでしょう。
下段へのアクセス方法
マンフロットのアドバンスド アクティブバックパック IIIの大きな特長の一つに、下段カメラ収納部へのアクセス方法の利便性が挙げられます。
一般的な2気室構造のカメラリュックでは、下段にアクセスする際に一度リュックを下ろし、上段の荷物をずらす、あるいは背中側にファスナーがあるといった煩わしさがある場合も少なくありません。
しかし、このバックパックは、その手間を大幅に削減する設計がなされています。
下段のカメラ収納部は、前面に設けられたファスナーを開けることで、簡単にアクセスできます。ファスナーを開くと、収納部全体を手前に引き出すような形で展開できるため、非常にスムーズにカメラやレンズを取り出すことが可能です。
この「引っ張るだけ」のシンプルなアクセス方法は、急なシャッターチャンスを逃したくない場面で特に威力を発揮します。
例えば、三脚をリュックに取り付けた状態であっても、三脚を外すことなくカメラにアクセスできるため、ストレスなく撮影に移行できます。
以前使用していたリュックでは、下段の物を取り出すたびに三脚を外さなければならないという不満点があったようですが、このアクティブバックパック IIIであればそのような心配は不要です。
フルサイズカメラや大きなレンズを収納する際には、やや窮屈に感じる可能性もありますが、仕切りを調整したり、機材の配置を工夫したりすることで、マイクロフォーサーズカメラなどコンパクトな機材であれば問題なく収納し、スムーズなアクセスを実感できるでしょう。
荷物が増えたときの対策とクッション性を強化する目的でカメラ本体の下にさっとたためる無印良品のマイバッグMサイズを敷いています。


三脚の取り付け可否
マンフロットのアドバンスド アクティブバックパック IIIは、コンパクトなサイズ感でありながら、三脚の持ち運びにも対応しています。
これは、お散歩撮影やちょっとした風景撮影で三脚が必要になる場面において、非常に便利な機能と言えるでしょう。
バックパックのサイド部分には、三脚を固定するためのバックルと、脚を差し込むためのドリンクホルダーのようなスペースが装備されています。この構造により、三脚を安定して持ち運ぶことが可能です。
実際にトラベル三脚のような小型の三脚であれば、ドリンクホルダー部分に脚を差し込み、上部のバックルでしっかりと固定することで、安定して持ち運ぶことができます。三脚の高さもバックパックのサイズにちょうど良く、移動中に邪魔になることも少ないでしょう。
しかし、すべての三脚に対応できるわけではありません。ビデオ三脚のような大型の三脚や、重量のある三脚の場合、このバックパックへの装着は難しいと考えられます。
重量が偏ってしまい、バランスが悪くなる可能性があり、また、しっかりと固定されずにすぐに抜けてしまうといったリスクも考えられます。
このため、あくまで小型のトラベル三脚向けの機能と理解しておくことが重要です。大型三脚を持ち運ぶ機会が多い方は、別のより大型のカメラバッグや、専用の三脚ケースを検討する必要があります。


ノートPC収納の利便性
マンフロットのアドバンスド アクティブバックパック IIIは、カメラ機材の収納に特化しているだけでなく、ノートパソコンの持ち運びにも対応している点が大きな利便性をもたらします。
現代のデジタルワークフローにおいて、撮影した写真をその場で確認したり、簡単な編集作業を行ったりするために、外出先でノートパソコンを使用する機会は少なくありません。
このバックパックは、そうしたニーズに応えるための専用の収納スペースを備えています。
ノートパソコンの収納スペースは、バックパックの背面側に設けられており、マジックテープを剥がすと現れる「隠し部屋」のような構造になっています。
このスペースには、最大14インチまでのノートパソコンをスムーズに収納することが可能です。
例えば、カフェでの休憩中に撮影した写真のバックアップを取ったり、簡単なレタッチ作業を行ったりと、出先での作業効率を格段に向上させることができます。
また、衝撃から保護するための工夫もされており、大切なノートパソコンを安心して持ち運べます。カメラ機材とノートパソコンを一つのバッグにまとめられることで、荷物が少なくなり、より身軽に移動できるのは大きなメリットです。
これは、単なるカメラバッグとしてだけでなく、通勤や通学、さらには旅行など、幅広いシーンでの使用を想定した多用途バックパックとしての魅力を高めています。

デザインと耐久性について
マンフロットのアドバンスド アクティブバックパック IIIは、その機能性だけでなく、デザイン面においても高い評価を得ています。
シンプルなブラックを基調としたデザインは、カメラバッグ特有のごつごつとした印象が少なく、ビジネスシーンからカジュアルな普段使いまで、様々な服装やシチュエーションに馴染みやすいのが特徴です。
余計な装飾が少なく、洗練された印象を与えるため、性別や年齢を問わず幅広いユーザーに適していると言えるでしょう。
また、バッグの細部には「Manfrotto」のロゴが印字されており、これがさりげない高級感を演出しています。縫い付けもしっかりしており、丁寧な作り込みが感じられます。安価な価格帯でありながら、安っぽさを感じさせない点は、さすがマンフロットといったところです。
しかし、耐久性については、現時点では注意が必要な側面もあります。
使用開始から約4か月が経過すると、一部の箇所で糸のほつれが見受けられるという報告もございます。
これは、頻繁な使用によるものか、あるいは個体差によるものか、現時点では断言できませんが、購入を検討する際には考慮に入れるべき情報です。
もちろん、ほつれはハサミでカットすることで対処可能ですが、長期的な視点での耐久性に関しては、今後の使用状況によって評価が分かれる可能性があります。
安価であることと引き換えに、耐久性には多少の懸念があるものの、全体としては価格以上の満足感を提供してくれるデザイン性と基本的な耐久性を備えていると言えるでしょう。

マンフロット アドバンスド アクティブバックパック3 レビュー総括
- 容量12Lのコンパクトなカメラバックパック
- カメラ収納部は独立した2気室構造
- カメラは前面から引き出すように簡単アクセス
- マンフロット独自のM-Guardプロテクションシステム採用
- バッグ自体の形状が保持され自立する
- 小物収納スペースも豊富に用意
- 可変式の中仕切りで収納をカスタマイズ可能
- 14インチまでのノートPC収納に対応
- 小型三脚の取り付けが可能
- 撥水性の表地とレインカバーが付属
- シンプルで普段使いしやすいデザイン
- 価格は比較的リーズナブル
- 長時間背負っても軽快に感じる
- オールドレンズ2本でも軽く感じる
- 購入当初から糸のほつれが見られる箇所がある